【揺花草子。】<その1601:味に目覚めたァーっ。>
【揺花草子。】<その1601:味に目覚めたァーっ。>
Bさん「イタリア料理を食べに行きたい。」
Aさん「・・・うーん・・・。
おう・・・。」
Cさん「ちょっと阿部さんなにそのリアクション?
女の子のおねだりよ?
そこはちょっと奮い立つべきところじゃないの?」
Bさん「ちょっ!!//// おねだりとかそう言うんじゃない!!////」
Aさん「い・いや・・・どうせあれでしょ?」
Bさん「まあ、どうせあれなんだけど。」
Aさん「トニオさんのお店に行きたいってことだよね?」
Bさん「まあそういうことです。
現在絶賛OA中の『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』、
ぼくら的には『ジョジョ4部』と称したほうが通りが良いけど、
直近話数で主人公の仗助と友人の億泰が
2人で偶然見つけた道すがらの小さなイタリア料理店に入る。」
Cさん「トニオと名乗る若いイタリア人シェフが1人で切り盛りするそのお店は、
決まったメニューもない。
お客さんの体調や顔色を見て、お客さんにぴったりの料理をお出しする。」
Aさん「そしてその料理には健康を増進するようなちっちゃいスタンド『パール・ジャム』が
ふんだんに入っていて、それでものすごい勢いで体調が良くなるんだよね。」
Bさん「そうだね。
億泰の抜けた歯がすごい勢いで生え変わると言う描写は
億泰がまだ乳歯が抜けてない疑惑にもなってるよね。」
Aさん「いや・・・そう言っちゃうともう・・・。」
Bさん「ジョジョ4部の中ではこの話数か露伴先生の話数かってぐらいの
屈指の名エピソードだけど、まあぶっちゃけ今回のお話はあんまり
トニオさん関係ない。」
Aさん「関係ないのかよ!! ここまで一生懸命説明してて関係ないのかよ!!!」
Bさん「あのね、イタリア料理と言えばパスタですね。」
Aさん「パスタですね。」
Bさん「一口にパスタと言ってもいろんな種類があるよね。
さっきの『ジョジョ4部』でも登場した『娼婦風スパゲティ(プッタネスカ)』、
ニンニクとオリーブオイルの香りが食欲をそそるペペロンチーノ、
アサリの香りがたまらないボンゴレ・ビアンコ、
トマトの風味が鮮やかなボンゴレ・ロッソ、
なんとなく健康に良さそうなジェノヴェーゼのパスタ。」
Cさん「日本人が考案したナポリタンなんてのもあるわよね。」
Bさん「阿部さんはどんなパスタが好き?」
Aさん「いや、そうだな・・・パスタはだいたいどれも好きだけど、
ペペロンチーノとかがけっこう好きかな。」
Bさん「なるほどなるほど。
ところで、さっき挙げた例の中で、とりわけ人気が高いものを
敢えて外してたんだけど、分かるかな?」
Aさん「えっ? えーと・・・そう言えばカルボナーラが出てなかったね。」
Bさん「おぉ、そう。カルボナーラ。
今さら聞くのもあれだけど、どう言うパスタ?」
Aさん「いわゆるクリーム系のパスタだよね。
チーズとクリームのこってりとしたソースと
ベーコンのハーモニーが味わい深い・・・。」
Bさん「そうそう。美味しいよね。」
Cさん「ちなみにカルボナーラって言うのはパスタの中でもだいぶ新しい部類みたいよ。
なんでも第二次世界大戦の際に進駐したアメリカ人の好みに
合わせて作られたのが始まりとか・・・」
Aさん「なんか聞いたことありますねそれ。」
Bさん「その『カルボナーラ』と言う名前の由来だけど。」
Aさん「あれだよね、上に振ったコショウが炭を連想させるからってことだよね。」
Bさん「そうそう。
炭焼き職人が考案したとも、炭焼き職人が作ったらこんな風になるんじゃないかと
想像して名付けられたとも言われるけど、
まあとにかくそのコショウからの連想なわけです。」
Aさん「はぁ。」
Bさん「でもさ、さっきも言ったけど、カルボナーラの特徴と言えばこってりクリーム。
チーズと卵とクリーム、それにベーコンと、ズラリと並ぶ主役級。」
Aさん「まぁ・・・。」
Bさん「そんな中でなんで敢えて
上に掛けてあるだけのコショウを
取り上げるのかなって。
もっとフィーチャーすべき点は
あるんじゃないかなと思うの。」
Aさん「確かにそうかもだけど!!!」
そう言うのは70年ぐらい前に言って欲しい。
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