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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年6月
162/366

【揺花草子。】<その1596:うわらば。>

 【揺花草子。】<その1596:うわらば。>


 Bさん「今日こそ時の記念日ですね。」

 Aさん「あぁ・・・そうですね。

     何日か前に時の記念日だって言い張ってたけどね。」

 Bさん「阿部さんの持ち込み企画があれば

     あの日のネタをちゃんと今日に持って来れたのに・・・」

 Aさん「あれそれぼくのせいなの!?

     持ち込み企画とか今までやったことないけど!?」

 Cさん「阿部さんももっと主体性を持って本プロジェクトに関わって欲しいわ。

     言われたことだけやっとけば良いぐらいに思ってるんでしょ。

     雇われ根性が抜けないわね。」

 Aさん「だいぶ酷い言われよう!!」

 Bさん「とにかく時の記念日です。

     前にも話したけれども、この時の記念日が制定されたのは

     だいたい100年くらい前。

     それまでは何となく太陽の傾き具合とかで曖昧に時を刻んでいましたが、

     きちんと時計を使って時間に正確に暮らしましょうぜ。と言うのが

     制定意図だったりするわけです。」

 Aさん「うん、そんな話をしたねそう言えば。」

 Cさん「時間に正確にとか言っておきながら

     阿部さんみたいに常時遅刻する輩は尽きないし、

     まだまだ時間の意識が充分に行き届いているとは言えない場面も散見されるわね。」

 Aさん「イヤッ!? ぼく別に遅刻とかしてないですよね!?

     割ときちんと収録に間に合うように来てますよね!?」

 Bさん「本来ならば収録開始の30分前には現場入りして

     気持ちを整えておいて欲しいものだけどね。」

 Aさん「30分も早く入ったらきみらの入り時間とそう変わらなくなっちゃうけど・・・」

 Bさん「ま、それはそれ。

     ところで根本的な話だけど、なんで時の記念日は今日6月10日なんでしょうか?」

 Aさん「えっ? うーん・・・。

     分からないな・・・。

     日本で最初に機械時計が輸入されたのが今日だとか?」

 Bさん「そう言うわけではないみたい。

     あのね、時計の長針って、1時間で1周するじゃない。」

 Aさん「まあ、そうですね。」

 Bさん「1時間、つまり60分。

     これは、6 × 10 とも表わせるよね。」

 Aさん「あっ・・・だから6月10日ってことなの?

     なるほど・・・それは合点がいくね。」

 Bさん「でしょでしょ?

     実はぼくもなんで今日が時の記念日なのかなーって考えて、

     きっとそう言う理由なんじゃないかなと思ったわけ。」

 Aさん「え、今のはなに、きみの想像なの?」

 Bさん「実際は、95年前に『時の博覧会』って言うのが開催されたからなんだって。」

 Aさん「えっ・・・あぁ・・・そうなんだ・・・?」

 Bさん「なんかさ、ちょっと考えすぎちゃったなと思って。

     そんな単純な理由だったのかと思って。」

 Aさん「うーん。きみの意見も捨てがたいけどねぇ。」


 Bさん「『ん!? まちがったかな・・・』って思っちゃった。」

 Aさん「それアミバの記念日!!!!!」


 でも1か月半程の会期のうちからこの日を選んだ意図はそれなりにあると思います。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/06/10.html


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