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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年6月
159/366

【揺花草子。】<その1593:思いつき。>

 【揺花草子。】<その1593:思いつき。>


 Bさん「栗きんとんが食べたい。」

 Aさん「半年待て。」


 Bさん「おぉ〜早ーい。」

 Cさん「正しい〜〜〜」

 Aさん「どうも・・・

     って言うか栗きんとんってなんだよ。なんで突然栗きんとんなんだよ。」

 Bさん「バーバー空豆のマスターさんは

     『空豆クリキントン』って名前なんだよ。」

 Aさん「タロさとピースケの親父!?

     それがなんの関係があるの!?」

 Bさん「季節のものを季節に頂く。

     それが粋人の生き様だと思うんですね。」

 Aさん「まあ、それはそうだと思うよ。」

 Bさん「しかしながら、今の時代、野菜や果物ってあんまり

     季節感なくなって来てるじゃないですか。

     大きいスーパーに行けばイチゴやリンゴはいつだって買えるし、

     白菜やオクラだっていつでも売ってます。」

 Aさん「うーん、それはなんと言うか農業技術の進歩がもたらしたものじゃない。

     季節感が失われたと否定的に捉えることも出来るだろうけども、

     食べたいものをいつでも食べられると言う意味では

     肯定的に見ることも出来るんじゃないかなぁ。」

 Cさん「さすが阿部さん効率思考。」

 Aさん「えっそうですか!?」

 Bさん「いつでも食べられることと、いつでも食べたいはイコールではないよ。

     じゃあ阿部さんは冷やし中華を真冬に食べますかって話だよ。

     アツアツのおでんを真夏に食べますかって話だよ。」

 Aさん「い・いや・・・それは・・・。」

 Bさん「食べようと思えばいつでも食べられる。

     でも、食べたいと思える時に食べたい。

     その欲求に従いたいんだ。」

 Aさん「あれ・・・? きみ冒頭で栗きんとんが食べたいって言ってたよね・・・?

     言ってること逆じゃない・・・?」


 Bさん「それはアイスが年中美味しいのと一緒。」

 Aさん「意味わからん。」


 意味わからん。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/06/07.html


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