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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年5月
134/366

【揺花草子。】<その1568:秘密。>

 【揺花草子。】<その1568:秘密。>


 Bさん「今回の話数が公開されるのはゴールデンウィークが終わってだいぶ過ぎた後ですけど、

     ぼくら的な文脈では今日はゴールデンウィーク最終日ですね。」

 Aさん「あぁ・・・うん、そうですねぇ。

     はっきり言っちゃうんだねそう言うこと・・・。」

 Bさん「今日さ、午前中すごい風強くなかった?」

 Aさん「あぁー、強かったねぇ。

     吹き荒れていたよね。」

 Bさん「午後にはだいぶ気温が上がりそうだって言う予報だったから、

     今日は少し軽めの服装で来たんだけどさ。

     なんか風でワンピの裾がめくれ上がりそうになるたびに

     いやーんって感じだったよ。」

 Aさん「いや言ってもきみ今日もいつも通りレギンス穿いてるだろ。」

 Bさん「レギンス穿いてたらスカートめくれても平気とかあるわけないじゃん!!

     なに言ってくれてんの阿部さん!!

     そう言うレベルの話じゃないんだよう!」

 Aさん「うっ・・・あぁ、ご・ごめん・・・」

 Cさん「そう言う『見えないなら別にいいだろ』的発想がさすが男って感じよね。

     『パンツじゃないから恥ずかしくないもん』とでも思うの?」

 Aさん「イヤッ!! そ・そう言うわけじゃ・・・」

 Bさん「まあとにかくすごい風が強くてさ。

     道行く自転車が風で煽られてふらふらしてて、すごく危ないなあって思った。」

 Aさん「あぁ・・・。」

 Bさん「ショッピングセンターから出て来たお客さんのカートから

     大きな油揚げが舞い上がった様にはさすがに笑っちゃったけど。」

 Aさん「油揚げ・・・それは、まぁ、笑うかも。」

 Bさん「そんなわけですごい風だったんです。

     スカート押さえながら風の中を歩く女の人たちも大変そうだったけど、

     帽子をかぶった人たちも大変そうだなーって思ったよ。」

 Aさん「うん。飛ばされちゃいそうだよね。」

 Bさん「だよね。

     で、ぼく、不意に思ったんだけど。」

 Aさん「え?」


 Bさん「これだけ風が強ければ

     オールウェイズ着帽の中の人も

     帽子を諦めるんじゃないかな?」

 Aさん「飛ばないような仕組みになってるんだよあの人のは。」


 見せられないよ。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/05/13.html


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