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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年5月
131/366

【揺花草子。】<その1565:そういうものに。>

 【揺花草子。】<その1565:そういうものに。>


 Bさん「一日に玄米四合ってすごい量だよね。」

 Aさん「えっ・・・『雨ニモマケズ』の話?」

 Bさん「そうそう。

     『雨にも負けず、風にも負けず』」

 Cさん「『雪にも夏の暑さにも負けぬ

      丈夫な体を持ち』」

 Aさん「・・・。」

 Bさん「(・・・んっ)」

 Aさん「(あ・・・ぼくの番ってこと?)」

 Bさん「(こくこく)」

 Aさん「えーっと・・・

     『欲はなく、決して怒らず』・・・」

 Bさん「『いつも静かに笑っている』」

 Aさん「『一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ』・・・」

 Bさん「そう、そこ。」

 Aさん「はぁ・・・。」

 Bさん「現代の食習慣では1日に2合も米飯を食べれば充分って感じだよね。」

 Aさん「まあ、そうですねぇ。

     2合も相当だと思うけどな。」

 Cさん「でも、賢治は1日4合食べたいと言ってるわけよ。」

 Bさん「1日3食でも1回で1.3合だからね。

     普通のお茶碗なら3杯ぶんぐらいだよ。

     居候なら毎食そっと出すレベルだよ。」

 Aさん「賢治は別に居候じゃないからそっと出したりしないだろ。」

 Cさん「いわゆる『そっ出し』ね。」

 Aさん「『そっ閉じ』みたいに言わないで下さい。」

 Bさん「でもこれは、当時の食糧事情からすればある意味当然でもあったんだよ。」

 Aさん「ほほう、と言うと?」

 Cさん「賢治の時代には今みたいに食材が豊富じゃなかったからね。

     野菜だってそんなに採れたわけじゃないし。

     だから必然的に米飯でお腹をふくらかす必要があったってことなのよね。」

 Aさん「なるほど、まあ確かに。」


 Bさん「だから賢治は実はデブキャラだった説を

     みだりに流すのはやめて欲しい。」

 Aさん「デブキャラだった説なんて初めて聞いたんだけど?」


 ふつうに写真とか残ってますしね。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/05/10.html


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