【揺花草子。】<その1447:意外と気にするタイプ。>
【揺花草子。】<その1447:意外と気にするタイプ。>
Bさん「絶賛おひとりさまの阿部さんはお正月はお節とかとは縁遠かったんじゃない?」
Aさん「いや・・・随分決めつけてくれるじゃないのさ・・・。
別にそんなことないよ。
ぼくだって実家に帰ればそこそこ立派な正月料理が待ってるよ。」
Cさん「なるほど、そうだったわね。
阿部さんはお正月は実家に寄生したんだものね。」
Aさん「字が違う!!!! 寄生じゃなく帰省です!!!!」
Bさん「阿部さんの気勢にご両親が奇声を発したってこと?」
Aさん「なに言ってるの!? そう言う中途半端な言葉遊び!!!」
Bさん「ま、とにかく、日本のお正月と言えばお節料理です。
本来お節料理と言うのはお正月におうちを訪れた年神様とともに頂く
神前料理なわけです。
新しい年への希望や感謝、そして幸せを神様とともに分かち合うわけ。
だからお正月に使う箸は『祝い箸』って言って両端がすぼまってるんだよ。
反対側は神様がお使いになる方って言う意味で。」
Aさん「はぁ・・・。」
Cさん「って、お正月特番の『英国一家、正月を食べる』でやってたのよね。」
Bさん「バラさないで!!!////」
Aさん「(そうだと思ったけど・・・。)」
Bさん「ま・まぁとにかく、お正月料理の定番であるところのお節料理。
黒豆とか数の子とかエビとかが定番だよね。」
Aさん「そうですね。」
Bさん「でもこのお正月には、獣肉お節ってのが発売されたらしいですよ。」
Aさん「ああ、そう言えばそんなニュースを見た気がするよ。」
Cさん「しかもラクダとかワニとかカンガルーとかダチョウとか、
そう言う普段は滅多に食べる機会のない獣なんですってね。」
Aさん「そうみたいですね。普通獣肉って言ったら豚とか牛ですもんね。」
Bさん「そんなわけで、なかなか話題になりましたよね。」
Aさん「うんうん。そうだねぇ。」
Bさん「このニュースを聞いて、ぼくはちょっと思ったんだよね。」
Aさん「思ったって・・・なにを?」
Bさん「お正月に獣肉って個人的にはけっこうな違和感なんだけど
これも時代なのかなーって思ったよ。」
Aさん「そこに違和感を覚える感性に
けっこうな驚きだよ。」
畳の縁を踏んだりもしないタチ。
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