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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年5月
127/366

【揺花草子。】<その1561:日々疑問を持って生きる。>

 【揺花草子。】<その1561:日々疑問を持って生きる。>


 Bさん「ゴールデンウィークなのに収録です。」

 Aさん「ゴールデンウィークなのに収録ですね・・・。」

 Cさん「人生の8割がゴールデンウィークであるところの阿部さんには

     それほどおかしなこととは思えないかも知れないけれども。」

 Aさん「人生の8割がゴールデンウィークとか酷すぎですね!!」

 Bさん「モザイクのようにきんいろにキラキラ輝く感じだね。

     あの晴れた空も輝く日々も私たちの宝物って感じだよね。」

 Aさん「そう言うゴールデンではないよね!!?」

 Bさん「まあとにかく、世間はゴールデンウィーク真っ只中なんですよ。」

 Aさん「そうですね。

     街の様子もいつもと違うよね。」

 Cさん「そうね。なんと言うかほのかに浮かれた空気が漂ってるわよね。」

 Aさん「まぁ・・・。」

 Bさん「そんなゴールデンウィークの只中に、

     ぼくらはこんな狭いスタジオに押し込められて頭突き合せて

     マイクに向かって愚にもつかないお喋りを強いられているわけです。」

 Aさん「そう言う言い方するんじゃないよ!!

     えっなにそれはつまり世間はゴールデンウィークなんだから

     世間並みに休暇をよこせとかそう言うことを言いたいの?」

 Bさん「いやそう言うわけじゃないよ。

     ぼくらの収録は別にカレンダーに依存するわけじゃないしね。

     平日がお休みだったりもするわけだから、そこに不満があるわけじゃない。」

 Aさん「はぁ。」

 Cさん「じゃあなんであなたはそんな自由自在にいるんですかとか言わないの?」

 Aさん「もう気にならなくなって来ました。」

 Cさん「酷いわ阿部さん!! 私のことそんな風にないがしろにするなんて!

     初めの頃は私と会話するたびにちょっとドキドキしてくれてたのに!!」

 Aさん「なに言ってくれてるんです!?

     そう言う面倒くさい系のキャラ付けてくのやめてくれません!?」

 Bさん「ともかく、ゴールデンウィークと言うこの時期でも

     普段通りの収録をしている我々だけれども、

     かと言っていつものように毒にも薬にもならないトークをだらだら繰り広げるのは

     あまりにも退歩的だと思うのです。」

 Aさん「毒にも薬にも・・・?

     きみの発言は割かし毒方面に振られてるけど・・・?」

 Bさん「それはそれこれはこれです。

     要するに、ぼくは、ゴールデンウィークだからこそ出来る事も

     あるんじゃないのかなと訴えたいの。」

 Aさん「ゴールデンウィークだからこそ出来ること・・・?

     たとえば・・・?」


 Bさん「ゴールデンウィークだからこそ何が出来るかを

     考えることとか・・・」

 Aさん「それはゴールデンウィークの前に

     やっておくべきことじゃない?」


 来年に向けて。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/05/06.html


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