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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年4月
116/366

【揺花草子。】<その1550:数種類必要。>

 【揺花草子。】<その1550:数種類必要。>


 Bさん「阿部さんってメイド喫茶とか行く畑?」

 Aさん「いや・・・行かない畑ですね・・・。」

 Bさん「あ、そうなの? 意外だなぁ。」

 Cさん「意外ねぇ。

     『いらっしゃいませ、フルール・ド・ラパンへようこそ〜』みたいな

     お店に良く通ってるんだと思ってたわ。」

 Aさん「いやそれメイド喫茶じゃないでしょ。

     制服がちょっといかがわしいだけのハーブティー専門の喫茶店でしょ。」

 Bさん「でもしょうがないよね、阿部さんは女の子とお喋りすると

     過呼吸で苦しくなる発作が起こるんだもんね。

     少し離れたところからねぶるように眺める専だもんね。」

 Aさん「なんだよその気持ち悪い嗜好。

     どんだけ対人スキル低いんだよ。」

 Bさん「メイド喫茶と言えばさ、オムライスにケチャップで絵を描いてくれるじゃない?」

 Aさん「ああー、そう言うのあるねぇ。」

 Cさん「なんだ、やっぱり知ってるんじゃないの。」

 Aさん「知識としてってことですよ!?」

 Bさん「実はぼくさ、あれちょっと憧れてる。」

 Aさん「え、そうなの?

     絵を描いてあげるのが?」

 Bさん「逆逆。

     絵を描いてもらう方。」

 Aさん「あぁ・・・そっち?

     それはそれで意外だけど・・・。」

 Bさん「可愛いメイドっ娘といちゃいちゃ出来るんだよ?

     楽しいじゃん。」

 Aさん「なにそのオッサンみたいな感性・・・。」

 Bさん「まあとにかく、メイドさんに描いてもらいたい絵があるんだよね。」

 Aさん「へえ、そうなの? どんなの?」


 Bさん「モネの『睡蓮』。」

 Aさん「ケチャップでかよ。」


 まさかの印象派。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/04/25.html


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