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【揺花草子。】(日刊版:2016年)  作者: 篠木雪平
2016年4月
115/366

【揺花草子。】<その1549:ふな〜ご。>

 【揺花草子。】<その1549:ふな〜ご。>


 Bさん「阿部さんはお化けとか幽霊とか妖怪の類は苦手なんだっけ?」

 Aさん「えっ!!?

     いいいいいやべべべべべべつにそんなことないけど!?

     なに言ってくれちゃってんのやめてよそう言うの!

     良いトシした大人がお化けとか怖いとかあるわけないじゃん!

     悪魔怪獣なんでもこーいなんでもこーいだよ!」

 Cさん「動揺しすぎよ。

     今なら16連射も可能なくらいな震えっぷりよ。」

 Aさん「そそそそそんなことは決して!!!」

 Bさん「とにかく、今日は妖怪のお話をしますよ。」

 Aさん「そっ・・・そうなんですか・・・。」

 Bさん「夏らしく怪談ね。」

 Aさん「季節先取りしすぎ!!!」

 Cさん「トレンドを掴む上では1つ先の季節を見据えることが大切なのよ。」

 Aさん「怪談のトレンドってなんですかね・・・?」

 Bさん「とにかく、妖怪です。

     一口に妖怪と言ってもそりゃもうたくさんいるじゃないですか。

     河童とか九尾の狐とか鵺とか天狗とか山ン本五郎左衛門さんとか。」

 Aさん「山ン本さんはなんでさん付けなの。」

 Cさん「阿部さんみたいな人たちを強く叱責する

     バックベアード様なんて言う西洋妖怪もいるわね。」

 Aさん「ぼくみたいな人たちってどう言う事ですか!?

     ベアード様に怒られる類のタイプじゃないですけど!!?

     あらぬ疑い掛けないで欲しいんですけど!!?」

 Bさん「広く取れば重し蟹とか迷い牛とかも妖怪の一種ですよね。」

 Aさん「え、あれを妖怪と言う風に捉えちゃうの? そう言うものなのアレ?」

 Bさん「そんな妖怪・怪異・物の怪の類で、とりわけ有名なものに『化け猫』が

     いるじゃないですか。」

 Aさん「あぁ、うん、いますね。」

 Cさん「阿部さんはやっぱり化け猫もイヤかしら?」

 Aさん「イヤって言うか・・・まあ、出会いたくはないですよねぇ・・・。」

 Bさん「でもピンクのパジャマ姿で

     『斜め77度の並びで泣く泣く嘶くナナハン7台難なく並べて長眺め』って

     早口言葉をニャーニャー言ってくれるかも知れないよ?」

 Aさん「ブラック羽川さん!!? それはそれで遭遇したいけど!!!

     いや・・・でもまあ、やっぱり化け猫とか御免こうむりたいですよ。

     大概怖いじゃんか。」

 Bさん「そうかなぁ・・・?」

 Aさん「え、そうでもないの?」

 Bさん「だってほら、阿部さん想像してみて?」

 Aさん「想像? なにを?」

 Bさん「阿部さんの前に突然現れた化け猫。」

 Aさん「っっっ・・・。」


 Bさん「・・・の種類が、アビシニアンとかマンチカン。」

 Aさん「可愛い!!!!!」


 可愛い。(確信)


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2016/04/24.html


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