【揺花草子。】<その1549:ふな〜ご。>
【揺花草子。】<その1549:ふな〜ご。>
Bさん「阿部さんはお化けとか幽霊とか妖怪の類は苦手なんだっけ?」
Aさん「えっ!!?
いいいいいやべべべべべべつにそんなことないけど!?
なに言ってくれちゃってんのやめてよそう言うの!
良いトシした大人がお化けとか怖いとかあるわけないじゃん!
悪魔怪獣なんでもこーいなんでもこーいだよ!」
Cさん「動揺しすぎよ。
今なら16連射も可能なくらいな震えっぷりよ。」
Aさん「そそそそそんなことは決して!!!」
Bさん「とにかく、今日は妖怪のお話をしますよ。」
Aさん「そっ・・・そうなんですか・・・。」
Bさん「夏らしく怪談ね。」
Aさん「季節先取りしすぎ!!!」
Cさん「トレンドを掴む上では1つ先の季節を見据えることが大切なのよ。」
Aさん「怪談のトレンドってなんですかね・・・?」
Bさん「とにかく、妖怪です。
一口に妖怪と言ってもそりゃもうたくさんいるじゃないですか。
河童とか九尾の狐とか鵺とか天狗とか山ン本五郎左衛門さんとか。」
Aさん「山ン本さんはなんでさん付けなの。」
Cさん「阿部さんみたいな人たちを強く叱責する
バックベアード様なんて言う西洋妖怪もいるわね。」
Aさん「ぼくみたいな人たちってどう言う事ですか!?
ベアード様に怒られる類のタイプじゃないですけど!!?
あらぬ疑い掛けないで欲しいんですけど!!?」
Bさん「広く取れば重し蟹とか迷い牛とかも妖怪の一種ですよね。」
Aさん「え、あれを妖怪と言う風に捉えちゃうの? そう言うものなのアレ?」
Bさん「そんな妖怪・怪異・物の怪の類で、とりわけ有名なものに『化け猫』が
いるじゃないですか。」
Aさん「あぁ、うん、いますね。」
Cさん「阿部さんはやっぱり化け猫もイヤかしら?」
Aさん「イヤって言うか・・・まあ、出会いたくはないですよねぇ・・・。」
Bさん「でもピンクのパジャマ姿で
『斜め77度の並びで泣く泣く嘶くナナハン7台難なく並べて長眺め』って
早口言葉をニャーニャー言ってくれるかも知れないよ?」
Aさん「ブラック羽川さん!!? それはそれで遭遇したいけど!!!
いや・・・でもまあ、やっぱり化け猫とか御免こうむりたいですよ。
大概怖いじゃんか。」
Bさん「そうかなぁ・・・?」
Aさん「え、そうでもないの?」
Bさん「だってほら、阿部さん想像してみて?」
Aさん「想像? なにを?」
Bさん「阿部さんの前に突然現れた化け猫。」
Aさん「っっっ・・・。」
Bさん「・・・の種類が、アビシニアンとかマンチカン。」
Aさん「可愛い!!!!!」
可愛い。(確信)
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