第1章〜始まりの扉〜
ジリリリリリリ
ガチャ
「・・・・ふぁんん・・・・眠い」
今日もマンネリな1日の始まりだ、私はそんな気持ちで目覚めた
今日でこのマンネリな1日が終わることを知らないで
部屋をでて階段を降りリビングへ行く、テーブルには菓子パンと紅茶がでている椅子に座り食べようとしたらキッチンから兄貴がきた
兄「わりぃな;今日はそれでいいか;」
申し訳なさそうに私を見る
「大丈夫だよ。兄貴は早く学校に行って」
笑顔でかえす私
兄「明日はごちそうにするからな」
兄貴はそう言い残すと勢いよく家を出ていった
「・・・・あっあいつがまだ起きてない・・・・まぁいいか・・・」
あいつとは弟のこと、私の家には親という人がいない私が中学の時、兄貴が私たちに虐待をする両親とはもう暮らせないと私と幼かった弟をつれて出ていった
私たちは親戚の人が使っていないという空き家に住まわしてもらっている
兄貴は大学生でバイトをして私たちを養ってくれている、私も高校に入ったので今はバイトをして兄貴の負担を減らしている
「・・・そうか今日はあいつは・・・何かで休みか・・・」
弟の学校が休みなことをおもいだしまた食べ始める
ガタン
ものが落ちた音がした
行ってみるとアルバムが落ちていた
写真が少しはみ出しているそして写真から覗かす両親の笑顔
この写真は私が生まれたときのらしい
風祭 ブルー(カザマツリ)
誕生
見るのがいやになりドカッと物置に投げ込む
そして私は学校へ行った
しばらく歩いていると・・・・いつもは気にせず通りすぎるはずの屋敷が目に止まる
屋敷には誰も住んでいないそれに周りは住宅地なのにここだけ屋敷、考えれば気になる
でも私はあまり世の中を気にしないので通りすぎた
学校へつくと最近噂になっている事件がみみにはいってきた
友達「ブルー聞いた?また人が世界各地で消えてるんですって!!!」
「・・へぇなんなんだよなぁこの事件は」
興味なさげに会話をしていると
友達「二人とも!!!大変隣のC組の根岸さんとE組の滝くんがいなくなったんだって!!!!」
教室中がパニックになったまさか自分の近くでこの事件が起きるとは誰一人思ってなかったから
すると先生が教室に入ってきた
先生「みんなはもう知っているな・・・」
教室に重い空気が流れた
男子「滝たちがいなくなったんだろう・・・・」
さすが湯那本冷静に答えている
そんなことに感心していると
女子「ゆりちゃん!!!!」
泣きながら根岸さんの名前を叫んでいる、たしか根岸さんとは親友の小林さんだ
先生「二人に共通することは・・・夕べ・・空き家の屋敷の前を通ったことだ」
私は目を見開いた
やっぱりあの屋敷にはなにかある そう確信した
授業は午前中に終わり先生たちは生徒に一人で帰らないこと屋敷の前を通らないことをいった
しかし私は大丈夫だ・・・けんかには自信があるし、屋敷の前の道以外は逆に暗くて通りたくなかった
「この屋敷・・・ね」
私は屋敷を見上げた
湯那本「なにしてんだ?拉致られたいのかよ;」
振り向くと湯那本がいた
「いやぁうちもな・・今日の屋敷はなにかおかしい気がしたんだよ」
湯那本が私を家まで送るといいだした 二人で屋敷をあとにしようとしたら
キィィ
門がゆっくりと開いた
湯那本「!!??なん・・だ」「わっ分かんない」
空は暗くなっていた まるで屋敷が闇に溶けているように
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