鬼人の主人探し
前回
暴虐のメラスキアと再会。
グレイと雑談。
コウを最上級魔法で起こす。
鬼人の主人探し。
「そう言えば、行くってどこに行くの?」「それは、グレイに聞いてくれ。俺は頭脳より武力だからな。と言うことで、グレイ説明してくれ。」「はぁ~、わかりました。まず、アリサさんのお兄さんのキラさんは黒幕にはもう会って停戦の提案をし終わってると思います。」「ちょっと待て。なんでそうなるんだよ。じゃあ、何で提案し終わってるのに帰ってこないんだよ。別に会いたくないわけでもないのによ。」「コウさんは、以外に鋭いんですね?」「それは、どういう意味だよ!」「いえ、気にしないでください。言葉通りの意味ですから。」「本当にそうだったら良いんだけどな!」「そんなことより早く説明をしてくれ。時間の無駄だ。」「わかりました。え~と、理由でしたね。黒幕に攻撃されて大切な物を折られてしまったんだと思います。」「え、大切な物?」「そんな理由で帰ってこないのか?」「そういうことか!」「どうやら、わかったのはレオさんとソルさんだけなようですね。」「わかんねぇ~。」「グレイ先輩、ヒントちょうだい!」「じゃあ、ヒントは鬼人が誇りに思っている物と言えばわかりますか?」「鬼人が誇りに思っている物.......。そうか!鬼人が誇りに思っている物と言えば鬼人の角以外にない....と言うことですね?グレイ先輩。」「正解です。さすが、ジークさんですね。」「それほどでも。グレイ先輩のヒントのおかげですし。」「とにかく!さっさと説明しろ。」「え?あ、はい。わかりました。ジークさんの言うとおり鬼人の角は鬼人の証と言っても過言ではありません。それを、折ってしまったと知られれば、ね?」「ですが、それだとおかしいじゃないですか。」「え?」「だって、鬼人の角がそう簡単に折れるわけがありません。なにより、鬼人の角が過去に折れたと言うことは聞いたことがありません。」「それは当然ですね。だって、鬼人の角は初めて.....は言い過ぎですが、鬼人の角が折れたのは3千年前以来ですからね。」「でも、そんな簡単に折れるわけがありません。」「なら、どうやって折ったの?」「それは.......。俺もわかりません。」「簡単ですよ。鬼人の角が折れるくらい強く殴ったんでしょう。」「そんな奴いるのか?」「まぁ、あなたたちにはわからないでしょうが.....レオさんはわかりますか?」「あぁ、とっくの前からわかっていた。というか、鬼人の角が折れたとわかったときにはもう、わかっていたな。」「さすがですね。」「そんなことはない。お前を見ていたら、嫌でも推理ができてしまうしな。」「いや、普通はあり得ないよ?」
「そうなのか?」「そりゃそうだろう?そんなことできたら、今頃俺、絶対に頭よくなってるし。」
「.......なんか、悪かったな。」「そんなかわいそうな物を見る目で見るなよ~。俺が虚しくなるから~。」「大丈夫だよ、コウ。僕もその気持ちよくわかる。」「アキラ」「コウ」「お前だけは俺の気持ちがわかるんだな。心の友よ。」「うん、わかるよ。心の友よ。」「いや、そんなことないだろう?アキラは、頭悪くないぞ?だって、総合的に勇者学園でいつも一位だしな。と言うことは、アキラは勉強はできるが推理ができないだけだ。」「そ、そんな......。俺一人だけ........。ガクっ」「コ、コウ~。だ、大丈夫?」「気絶してるだけだ。すぐに目を覚ますさ。」「というか、なんでレオが僕の順位を知ってるの?まさか、ジークに......。」「違うぞ?俺の契約獣だ。」「へぇ~。そんなのがあるんだ~。ってそういうことじゃなくて。なんで?」「え?心配だから。」「え?それだけのために?」「そうだが?ちなみに、お前の交友関係も把握しているから心配しないでくれ。いじめられたら、俺がすぐに飛んでいくから、安心して待っていてくれ。」「いや、怖いよ。なんで、僕の交友関係まで....。」「だから、お前が心配だからって言ってるだろう?」「グレイ先輩~。レ、レオが~。」「すみませんが私にも止められませんので。」「何というかレオってけっこう、重いんだな。いや、不器用な愛と言うやつか?」「そんなはずないのですが....。」「レオに彼女できるのか?」「「..........」」「え?なんかまずいこと言った?」「い、いや~。そんなことないですよ~。レ、レオ君だってか、彼女くらいできますよ~。ねぇ~グレイ君?」「え、えぇそうですよ。好きな人も喜びますよ?」「え?レオって好きな人いたのか?」「あ......。え、えーと、そ、そういう意味じゃなくて、レオさんが好きになった人もきっと、喜びますよと言う意味です。」「な~んだ、そういう意味か。」「......グレイも冗談言うんだな?俺に好きな人はいないし、つくる気もないぞ?」そのとき私は.....私たちは何も言えませんでした。魔王様は、光も感情も消え失せたような瞳をしていました。多分、無意識なんだと思います。記憶がなくなっても魂に刻みつくほど絶望したんだと思います。そして、世界を滅ぼす大魔王になったんでしょう。でも、何か....何かが違うと思うんです。あの人は魔王様でも魔王様ではない気がします。魔王様はこんなに穏やかではなかったはずです。でも、十大天王とあの女性の前では今みたいに穏やかでした。ですが、黒い感情が溢れてしまうと神ですら恐れる大魔王様になりますし。.......そういうことですか。なるほど....。そう考えると納得はいきます。ですが、ならあの魔王様は一体.......。「グレイ、早くアキラ達に犯人を説明してくれ。うるさくて、うるさくて....。」「ふふっ、わかりました。すぐにいきますから。」今考えても仕方ないですね。きっとどうにかなりますしね。....このときの私は甘いことを考えていました。後ろには黒い影が近くにいることも知らずに。いくら魔王様が強くても今は情緒が不安定な事を.....忘れてしまっていたんです。.....前世で、あの人を守るとあれほどに誓ったのに。
「グレイ先輩、結局キラさんの角を折ったのは一体誰なのですか?」「それは、メラスキアあなたですね?」「え〜、何の話〜?」「メラスキア、本当の事を言ってくれ。」「はぁ〜、そうよ〜。私がその鬼人の角を折ったのよ。意外に脆かったわ〜。世界一硬いって言っているのを聞いたから、鬼人の角を折りに来たのに〜。」「それだけの理由でこんな大事件を起こしたのか!?」「いくら、何でも無茶苦茶何じゃない?」「メラスキアは、基本無茶苦茶で誰の言う事も聞かないからな。」「でも、レオの言う事は聞いてたけど何で?」「理由は簡単ですよ。レオさんに負けたからですよ。鬼人は、基本負けた相手には忠実ですから。....まぁ、例外はいますけどね。という理由で従っているんですよ。わかってもらえましたか?」「はい。よくわかりました。他の種族の事は気にしていなかったんですが、意外に面白いんですね。」「まぁ、基本的にはそうだと思いますよ?」「とにかく、早く先に進もう。グレイ、入るのはこの森であっているか?」「はい。あっています。ですが、気をつけてくださいよ。この森は魔人族がたまに出るようですから。まぁ、レオさんなら大丈夫だとは思いますが。」「ということだ。みんな気をつけて入るぞ?」「「「「「はーい。(了解です。)(OK)」」」」」
それから、約二時間ほど走ったがまだ半分くらいだそうだ。それからは、ちょくちょく休憩を入れては走ってをくり返して行った。そして、ちょうど四時間くらい経った頃にようやく、森を抜け、目的地に到着した。のは、良かったんだが......。「おい。グレイ先輩、これは一体どういう事だ?」「どういう事だ?と問われても見ての通りなので、答える必要はないと思いますが?」「いや、でもどう見ても行き止まりにしか見えないんですが?」「あぁ、そういう事でしたか。てっきり、何でこんな所に魔法が仕掛けられているのかと聞かれているんだと、思っていました。」
「え?魔法?僕には、わからないけど....。ジークはどう?」「アキラ、俺に聞くのは違うと思いますよ?俺は、勇者学園の生徒であったとしても、魔法学園の生徒ではないので、魔法には詳しくありません。なので、レオに聞く方が適当で良いかと。」「そ、そうなんだ〜。じゃあ、レオここにはどんな魔法が仕掛けられているの?」「そうか、アキラには見えないのか。俺もわかるって言ったらわかるが、俺のはただの"人間”だから魔力は見えないな。」「それって、どういう意味?」「まぁ、簡単に言えば"人間“の俺には説明は向いてないが、人間ではないコウの方が説明には、向いていると思うと言う意味だ。」「なっ!」「「「え?」」」」「コウって人間じゃなかったの?」「俺は、別種族が人間の魔法学園に入る事に驚きです。」「ですが、普通は人間じゃないと言われても私は信じられません。人間にしか見えませんし。」「え〜、グレイ君はレオ君の言葉が信じられないの〜?」「誰もそうだとは言ってません!普通なら信じられませんと言っただけです。人を煽る前に相手の言った事を聞き取る練習でもしたらどうですか?それとも、教師なのに言葉の意味すらわからないんですか?それは、困りましたね〜。教師が言葉の意味すらわからないのに、名門校の魔法学園の教師をしているなんて前代未聞ですね。」「誰もそんな事は言ってないですよ〜。グレイ君こそ、私に言った言葉をそのままそっくり返しますよ〜だ。」「お前たちそこまでにしといた方が良いぞ?レオがものすごい形相でこっち見てるから。あれは、怒ってるな。」「な、な〜んちゃって〜。じょ、冗談ですよ〜。ねぇ〜、グレイ君?」「そ、そうですよ。怒るなら、絶対に先生の方が良いに決まってます。」「グレイ君、私を売るとは良い度胸をしているようですね?
魔人討伐の前にあなたから切ってあげても良いんですよ?」「やれるものならやってみてはいかがです?それと、魔人討伐をしに来たんじゃないですよ?それとも、人の話を聞けないんですか?先生なのに。」「言うじゃないですか....それなら、今この場で切ってあげますよ。」「.......2人とも俺が良い選択肢を持ってきた。」「「え?」」「2人とも俺の魔法で氷漬けにされるか、ひとりずつ俺の魔法で氷漬けにした後、転移魔法で氷の国 ブリザーノウに連れて行くかどっちがいい?」「「す、すみませんでした。もう、喧嘩はしませんので。」」「わかったなら、いい。魔法は解除したし、早く行くぞ?」「「は、はい。い、行きましょう〜!」」「2人は、レオの言う事だけ聞くよね〜。」「レオは人気者だからな。年齢関係なく。」
「2人もレオの魅力にやられたって事?」「さぁ?俺の勘だが、2人はそれ程浅い関係でもないと思うが..。俺たちの知ったこっちゃないな。」「....それもそうだね。僕たちも行こう?.....そういえば、コウは何の種族なの?」「え〜と、......龍人族だ。」「龍人族!?あ、あの大昔に絶滅したと言われているあの龍人族ですか!?」「あ、あぁ、人間たちはそう言ってるな。だが、龍人族は結構いるぞ?うまく人間に化けてな。だから、普通はバレないはずなんだがな。レオは、何で分かったんだ?」「魔力の質だな。」「魔力の質?何ですそれは?そんな事がわかるのですか?俺は聞いた事ないんですが....。アキラはどうです?」「ジークがわからないのに僕がわかるわけないよ?それに、僕も魔力や魔法は専門外だよ。」「そうか。アキラは一番レオと仲が良いからそういう事も教えてるかと思ったんだけどな。」「グレイ先輩や先生ならわかるんじゃないですか?」「私は詳しくは知りませんが似たような話しは聞いた事があります。先生は....きっとないでしょうから聞くまでもありませんね。」「グレイ君、先生に向かって話す態度ではないように思うのですが私の気のせいでしょうか〜?」「いえ、気のせいではないと思いますよ?頭でもおかしくなったんですか?」「ふ、2人ともこんなところで喧嘩はやめて下さい。」「そうですよ。本当にレオが氷の国 ブリザーノウに飛ばすかもしれないんですから。」「....それは嫌ですね〜。」「じゃあ、喧嘩やめればいいじゃん。」「....私は、先生が突っかかてくるから返り討ちにしてるだけですよ。」「誰が突っかかて来てるんでしょうね〜?私には、グレイ君にしか見えなかったんですが〜?それに、私は返り討ちにあったことはないですよ〜。」「そうか、そうか。お前らはそんなにブリザーノウが好きなんだな。お前たちにも好きな国があったなんて意外だな。それじゃあ、まずは氷漬けにしないとな?」「「え?」」「そうだな....あれにするか。お前たちは、少し頑丈だから結構強めにうつか....。久しぶりに使うが大丈夫だよな?まぁ、失敗しても俺とアキラに当たるわけないし大丈夫だろう。」「え〜と、お、落ち着いて下さい。レオさん早まらないでください。」「そ、そうですよ〜。やるなら、先生ではなくグレイ君がおすすめですよ〜?」「なっ!?あなた先生なら普通生徒をがばう所でしょう!?」「君も魔学園の優秀な先生の私を売ったでしょう!?お返しですよ〜だ。」「くっ、それが先生のやる事ですか!?」「時には、捨てなければいけない物もあるんですよ〜。」「そういう意味で例えるならあなたは絶対に思ってないでしょう?最初から捨てる気だった癖によく言いますね!?」「さぁ〜?私は何の事かわかりませんね〜?」「もういい。お前ら2人とも氷漬けだ!第八階帝魔術凍止の永獄」「「えっ!」」「本当に氷漬けにしちゃったけど大丈夫かな?先生たち。」「大丈夫よ〜。仮にも、レオ様と組んでる人が弱いわけないわよ〜。でも、レオ様の魔術....しかも、第八階帝魔術を打たれたら私でも動けなくなるわ〜。」「それにしても、うまく出来たな。久しぶりに打ったから失敗するかと思ったけど何とかなったな。」「とにかく、その2人戻して早く進もう?」「あぁ、そうだな。それじゃあ、戻すか。絶対強制解除」
「や、やっと解除されました。死ぬかと思いました。」「本当にグレイ君には、困らされますよ〜。どうしたら、大人しくしてくれるんです〜?」「お前らまた氷漬けにされたいのか?「「い、いえ〜。す、すみませんでした〜。」」「じゃあ、2人も元に戻した事だし、先に進むとするか。」「「は、はい。」」
「「「了解〜。(です。)」」」
今回は少し長くなってしまいましたがいかがでしたか?次回もお楽しみに!
次回
鬼人の里の主人




