【プロットタイプ】一人遊びをしていたんだ
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
軽んじられたら、相応にブチ切れそうなんだよな。
今の鏡花、かなり気が立ってるし。
鏡花は様々な人格をその体に埋めている。純粋な一般人から、高揚した狂人、冷徹な女帝に至るまで。だからきっと抑えてない駒は存在しないのだと思う。
周期的に何かが外れた様に暴飲暴食を繰り返し、味という概念を理解した後、俺の体に触れる。掌全体を胴体に押し付け、そのまま擦り上げる。そうしてその勢いのまま、抱き着いて、ぐりぐりと顔を押し付ける。息が荒い。体温が高い。気分が高揚している事は、言葉を交わさなくても分かる事だった。
「治まらないんだ。全然」
それが全ての始まりの合図だった。
場所を移動しても、鏡花が落ち着く事はなかった。ずっと獰猛な獣の様な顔をして俺を剥く。
普段は一線を超えない様に様々な制約を自らに課しているのだが、今は何も止めるものは無いようで、ただ本能に従うがままに触れてくる。
きっと俺が名を呼んで止めれば、容易く理性を取り戻すのだろう。そうして我に返って、今の自分を恥じて、咽び泣くのだろう。
けれどもそれが無いから、此奴はただの熱に成り下がって、縋り着いてくる。そうして掌から順次、俺の体に熱を逃がすと、剥き出しになった素肌同士をぴったりと密着させる。
「それは、俺以外にも?」
唇が触れ合う寸前に、そんな問いかけを投げつけた。途端、女の体がぴたりと動かなくなる。脳裏を反芻するのは、学生時代の噂話だった。
鏡花は興が乗ると見知った輩の体に触れたがる。肩を抱いたり、抱き着くのもその筆頭で。だから高校時代、クラスの男子に軽んじられる事もあった。
――彼奴、尻軽いよな〜。まさかあの千房にまで抱き着くなんて。
――頼んだらヤラせてくれそう。
「違うよ。 私はそんなに尻軽じゃない。売る相手は見極めているよ。君はそれに値する人間だ」
そう言って、ただ妖艶に笑って、唇を押し付けた。目を合わせた時の半眼が、昂揚した頬が、艶かしい空気を染め上げる。
「なんせ、男嫌いな潔癖症の人格も、ちゃんと備えて居るからね」
そうして体中に手を這わせ、歌うように宣言する。
「だから、君が居ない時には、一人遊びをしていたんだ」
オマケ 出してあげよーか?
「そう。君はカワイイコならば誰でも良いんだね。私の事、言えないじゃないか」
「どうせ誰でも足開く様なアバズレが好きなんだろう? 隠さなくて良いよ」
「自分の事棚に上げて、私の事愚弄するなんて、そんなんだから誰にも構って貰えず、泣きを見ることになるんだよ?」
「あぁ……本当に……私を含めた下賎は死んで当然だね」
自分を性処理の道具として一度でも見ようものなら、その目を潰す。それが鏡花の。
「どうだい? これが潔癖症な男嫌いの人格。今の物を引き摺ってしまったから、不純物が入っているけれど」
最初は人格コピって演じていそうですが、後に発展させていそう。絵の具で色を作るような感じで。
色の三原色さえあれば、全ての色を作る事が出来るように、三原色を決めて作ってそう。
という訳で、最後の人格は、男嫌いの潔癖症をベースに女帝で上乗せした感じ。
瑠衣が言えば、鏡花は体さえも売ってくれますよ。
でも逆に鏡花が言っても、瑠衣も体を売ってくれます。
きっと臓器だって売ってくれる。
そんな強い関係。
だから瑠衣以外の第三者から性欲処理の道具として見られたら、怒るんじゃないかな。
普段なら受け流してくれそうだし、それさえネタにしてくれそうだけど、今は物凄く気が立ってるから。
別に鏡花以外の人々だって怒るけれど。
ここから先は何でも許せる方向け。
誰に向けとか、そういうんじゃ無いんですよ。
ただ、何となく、やるせないだけ。
何で皆が皆、自分が選ばれると思ってるんだろう。
あの子ならヤレるとか。ヤレないとか。
自分が対象になること、考えたことないのかな。
それで相手がどんな気持ちするとか、考えたことないのかな。
本命がいるのにそれで容易く靡いちゃったり、鼻の下伸ばしたりして、だらしないって思わないのかな。
やったんなら悪びれる事無く堂々としていてよ。
後悔するぐらいなら、最初からやらないでよ。
何でそんな子が人気なんだろう。
同性だから、分かる事なのかな。
感情移入出来ちゃうだけ?
私は性別が違うから、分からないだけなのかな?
そしてそれを受け流せない、許せないって思ってる。
けれども自分がそうならない保証なんて何処にもない。
そんな自分が一番気持ち悪いし、殺したいぐらい嫌いなんですよ。
この気持ち、分かる人居るかな。いや居ない方が良いな。
そんな話も書いていきたいな。