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出るんです/死ぬまで

3.出るんです

「ここ、出るんですよ」

「え?出るってまさか…」

 

 振り返ると疲れた顔の男がいた。俺に話しかけながらも、彼の意識は別の場所に向けられている。しばらくして、キュインキュインキュイン、射幸心を煽る電子音が響く。


「ああっ、やっぱり出やがった。せっかくいい台取ったのに、ハイエナしやがって!」



4.死ぬまで

 友人は学校のマドンナにお熱らしい。曰く、『彼女がOKしてくれるまで、死ぬまでアタックし続ける』そうだ。

 だが、ある朝俺が登校すると、友人は別の女の子にアプローチしていた。あいつめ、とんだ浮気性だ。

 はて、そんなマドンナだが、教室のどこを探しても見当たらない。遅刻だろうか。


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