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自己中ナルシスト
「だから自己中ナルシストなんだよ。。」
全く同じフレーズを、かなり仲の良い友人2人に言われた。その2人は中学時代からの友人と大学からの友人であり、互いに面識は無い。かなり驚きである。主語の大きい私は「自己中」に関しては自覚があったのだが、ナルシストと言われる理由に関しては心当たりの欠片も無かった。だが、私の良い時も悪い時も知っているこの2人が言っているのだから、そうなのだろう。自己中ナルシストを突き付けられた2回とも、ナルシストについて理由を尋ねた。
「私は、自分が大好きなわけでも、見惚れているわけでもないんだけど。。」
これまた2人ともが遠くを見ながら穏やかな目で答えた。1人は車を運転しながら、1人は電車を待ちながら。
「そう意味のナルシストじゃないんだよね。ナルシストにはもう1つニュアンスがあって、(私)は人を下に見てると言うか小馬鹿にしてる時があるんだよ。」
静かに、真面目に言われた。相変わらず自覚は無い。しかし、真っ直ぐに言葉を向けてくれる友人達のお陰で、私は間接的な自覚を持つことが出来た。