1/3
はじめに
「相変わらず生き辛そうで何より。」と20年近い付き合いの友人から苦笑交じりに度々言われる。恐らくこれまでの私の人生を象徴する言葉であろう。不幸自慢はあまり好きではないが、私と全く同じ人生を100人が歩んだとして、恐らく50人は高校卒業までに、20人は現在までにあらゆる原因で死んでいるだろう。そして28人は辛うじて生きているが何かしらの疾患を背負っているに違いない。2人くらいは奇跡的に上手に生きていけるかもしれない。当事者目線に広がる世界は何とも辛いものがあるが、それと同時に、他者として見る分には実に面白そうなシナリオであろう事にも多少の自信がある。そんなに一生懸命なのにどうしてそうなる?普通に生きていてそんなことが起こりえるのか?あいつよく今まで生きてこれたな。他人目線でほんの少し振り返っただけでもそんな感想が容易に出て来るほどにあきれた事件と事故、珍事にまみれた道のりを生きて来た私自身の言葉、或いは大変親切な人々が私に与えてくれた数々の言葉をエピソードと共に添えて書いていく。