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未ジュクナデシ子  作者: 夜影 月雨
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最後ノオ泊マリ会

 私と美華は残りの学校生活を思う存分楽しんだ。


一緒に登校し、一緒にお昼ご飯を食べ、そして一緒に下校する。


その中には友達と呼べる人もたくさんと増え続けていた。


何かあれば皆で帰りにカラオケに行ったり、近くに美味しいスイーツ店ができれば、皆でそこに行き、休みの日はショッピングモールに行って買い物をしたりと、充実した毎日を過ごしていた。


 気づけばあの日を境に、嫌な事は何も起きていない。

クラスでのトラブルもなく、何かそうなりそうな雰囲気になったとしても誰かが間に入り、きちんと話し合って解決する。

当然、私と美華は喧嘩をするどころかまたさらに仲良くなっていた。


 ことあるごとに私は彼女の家に泊まりに行き、二人でメイクの勉強をしたり、自分磨きを一緒にしていた。


そして充実していた高校生活もあっという間。

私たちは晴れて卒業を迎える事になった。



美華は自分の志望していた大学に、見事合格。

さすが。美華は勉強していないように見えて、隠れて効率よく勉強している。


そして私はというと...。


美華と同じ大学にはいけなかったのだ。

頑張って勉強をしたはずなのに。


てゆうよりか、美華の志望する大学がとてつもなく頭が良すぎる。

こんな平凡な私が到底いける所ではない。


そして卒業式も終わり、美華と合流する。


 美華「唯愛ー!今日で高校生活さいごだね。卒業おめでとう」


 唯愛「こちらこそだよ美華。卒業おめでとう!美華と同じ大学にはいけなかったけど...」


 美華「めちゃくちゃ頑張ったのにねー!まぁそれでも地元の大学には受かったじゃん!それに唯愛が地元にいてくれたら、私もこっちに帰ってくるのすごく楽しみだし!」


 唯愛「そおだね!こっちに帰ってきた時はまたたくさん遊ぼー!」


色々あった高校生活。

本当に色々あったが最後が良ければ全て良し。


卒業式後も私は、美華の家に泊まりに行き、夜遅くまで語った。


そして一緒の布団に入る。


 「今日も一緒におてて繋いで寝てもいい?」

寝る前には必ずこうして甘えてくる彼女。


 「うん!いいよー。はいっ!」

そして私は彼女の手をラブ繋ぎする。


これをするとすぐに寝てしまう彼女だった。


私は彼女の頭を撫でながら、寝ている彼女に囁く。


 「美華。愛してるよ」


周りから見たら、仲が良すぎる友達。

少し行き過ぎた関係なのかもしれない。


でもそれでいい。

別に周りに迷惑をかけてるわけじゃない。


私達二人がこうしてお互いの事をきちんと理解してればそれでいいのだ。




こうして私達の高校生活は幕を閉じた。

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