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第5話 襲撃者ウルフとスライムのようすが……

ガルルルルッ ガルルルルッ


まただ、また何かの声が聞こえる。


そうだここは魔物がいるところだ!俺は急いで飛び起きた。あと少しでも遅かったら俺は死んでいたかもしれないと思いつつ辺りを確認する。

すると、目の前の茂みから1匹のウルフが飛び出してきた。

こいつらは俺がここにいることを知って襲って来たのか……。俺は万事休すの状態に陥った。

昨日知り合ったスライムもいない。従魔契約をしていなければスライムを呼ぶことすら出来ないこと俺は今気が付いた。それに気が付くのはもう遅すぎた。

しかも、もしこの状況から逃げ出すとしたらスライムを犠牲にすることになっていただろう。

わざわざ死ぬのに従魔契約するのはスライムがあまりにも可哀想だろう。

俺はもう逃げ出すこともしなかった。警戒しながらもこちらに向かって着々と近づいてくるウルフたちの餌となるのだろう。

目の前に確実な「死」が迫っているのに俺は恐怖も何も感じなかった。

だが、なぜかポヨン ポヨン ポヨン ポヨン とスライムらしき足音が聞こえたことからまだ俺は助かろうと思っているのだろう。

そして、ウルフが牙を剥き出しにし俺のことを食そうとしたときだった。

ヴチャアア

スライムが俺とウルフの間に入り込み、そして、噛み砕かれてしまった凄惨な現場が目の前に映り出された。

幸いなことにスライムの核は潰されていないらしくすぐに復活した。

ただ俺は自分で言うことではないが10歳やそこらの世間から見ればガキである。

そんな俺がこんな光景に耐えられるわけがなく……。

俺はウルフに狙われていることすら忘れて胃の中のものを吐き出した。

そして同時刻スライム3体V.S.ウルフ1体の構図が完成していた。

しかし、ウルフも馬鹿ではない。スライムの核を的確に狙って来ている。

スライムが殺されてしまうのは時間の問題だろう。

スライムの攻撃はというと酸をウルフに放っているが、当たっておらず、当たったとしてもウルフの毛を多少溶かすに過ぎないだろう。スライムの酸がそこまで強くないこともウルフの毛が頑丈なことにもある。

しばらく時間が経った。スライムの動きが危うくなって来てもうそろそろウルフに核をかみ砕かれてしまうんじゃないだろうか?と思い出した時だった。

スライムもやけくそになったのか3匹全員がまとまり、一匹に吸い込まれていく。

そして、スライムが……。

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