【リンゴジュースがおいしかった!!】
執筆速度が上がらないのは筆者の努力が足らないためです(´;ω;`)
これからも見捨てずたまーに読みに来ていただけると泣いて喜びますのでよろしくお願いします!!
それでは、どぞーーーー
歴史の授業の後も算額、語学、魔法基礎学と授業が続いた。
最後の魔法基礎学については実際に魔法を使うわけではなく、本を元に魔痕の基礎的な知識を付ける授業になっている。
実技は絶対に行ってはならぬ。ってハングル先生からのお手紙で口酸っぱく言われているらしい。
カイルがね。
ハングル先生に引き継ぐまではカイルが教えてくれている。
何かあった時にカイルなら止める事ができるからだって父上が言っていた。
その話をカイルにしている時は涙を流していたが、「私が直接教える事ができればいいのに」と、「時間が許さないんだ。恨めしい、、、」なんて言っていた。
今日の分の授業を終えると先生役を務めていたカイルが机の上の教材などを片し始める。
しばらくして片付けが終わり、カイルは片手に持ったコップを僕の前に置いてくれた。
はちみつを煮詰めたような色をした飲み物、リンゴジュースだった。
「お疲れ様です。魔法基礎学も順調に学んでおられて、このまま進めていけばハングル先生が正式な先生としていらっしゃるまでに学び終える事が可能でしょう。ですがウィルラド様のご年齢で学ばれる内容では無いためそこまで急ぐ必要は無いかと、無理をせずに進めてまいりましょう。」
カイルに頷いてリンゴジュースに口を付ける。
ゴクッ。
うまっ!!
このリンゴジュースは前世で飲んでいた安い100%のジュースとは違ってリンゴの風味がすごい。それなのに自然の甘味が強くリンゴ自身の酸味と溶け合ってとても飲みやすい。
甘味ははちみつだろうか、、、。
この世界でもはちみつは高いはずだ、歴史の授業でさらっと説明があった。
さすがのお貴族様だよ。
今までカイルが僕の為にいろいろな果汁のジュースを準備してくれたけど。具体的にはブドウ、梨、いちご、さくらんぼ、バナナなど、どれも素材の味がしっかりしていておいしかった。その中でもこのリンゴのジュースは僕の舌にとてもあっている気がする。
ようするに、すごくおいしい!!
あっという間に飲み干してしまった。
「カイル、このジュースおいしい! まだある?? のみたい。」
僕がお代わりを欲したのが初めてだったからか、カイルは「ただ今」と少しトーンの上がった返事をして隣の部屋に引っ込んでしまった。
隣の部屋は色々な雑事をこなせるようになっているらしい。何かあるとカイルがその部屋に入っていろいろしている。
お子様が入ると危ない部屋との事で僕は入ったことも見たこともないけれど。
まぁ、カイルを困らせてまで見てみたい部屋では無いからこの先もよく分からないままだろう。
しばらくすると、僕の目の前には二杯目のリンゴジュースが置かれた。
少し前まで隣の部屋からは、グシャッやミシミシといった怪奇な音がしていたけどきっと美味しいリンゴジュースを作る為にカイルが頑張ってくれたのだろう、、、物理的に。
二杯目のリンゴジュースもしっかりとおいしかった。
けぷっ。
「満足されたようでよかったです。この後はお夕食の時刻までは予定はございませんが、どのように過ごされますか。」
僕の口から出た音を聞いてお腹がいっぱいになったのを確認したのか、カイルが今後の予定を確認してくる。
何をしようか、、、。
この世界には娯楽が少ない。
前世でのような盤上遊戯はあるが、チェスのような物とリバーシのマスが少ない版があるだけだ。僕が知らないだけで世界には他の遊戯もあるのかもしれないけれど、今現状で手元にある玩具はこれだけだった。
テレビゲームが無いのは流石に分かっていただけれど、ここまで玩具が少ないとは思わなかった。
結果的に赤子に近い子供が出来る遊びは限られてくる。
本当はこの後の自由時間を勉強などに費やすのが有意義で、前世でありふれていた転生系の主人公は大体の割合でそうしていたはずだ。
でも、前世で努力が足りずに大学の無償制度に落ちたような僕は、常に勉強する事は正直言って嫌だ。
興味のある事に時間を費やすのは幸せに感じられるけれど、できればやりたくない事を進んでできるほどできた人間じゃないんだ。
そのため、カイルからの質問にはできるだけ遊ぶ事で答えたい。
でも、この世界の娯楽は前世でインドア派だった僕にとってはとても少ない。
小さい頃から部屋の中で一人でできる遊びをしていたのだ。しかもこの世界に無いような液晶画面を準備しなければできないような遊びを。
うーーーん。
この世界でもインドアで過ごすのはせっかくの転生がもったいないのか?
前世でやらなかったようなアウトドアな事も進んでやってもいいのではないかとも思えてきた。
前世とは違てこの成長速度の速さ、きっと運動神経も悪くないはずだ。
体を動かす事に積極的になってもいいかもしれない。
「ウィルラド様、どうされましたか?」
あまりにも長い沈黙だったんだろう。カイルが心配そうに僕の顔を覗き込んできている。
丁寧に片膝を床に着けて。
いちいち所作が丁寧なんだよな、かっこよくて心臓が止まっちゃうだろ。
顔が近いんだって。
そういう事は僕じゃなくて、姉上やどこかのご令嬢にでもやっててほしい。
僕にその至近距離は必要ない、、、。
近づいてきたカイルの目から視線を外す。
「カイルのやりたいあそびしたい! なにしてあそびたい?」
長年インドアだった僕が外遊びに踏み切れるわけもなく、カイルの意思に委ねてしまった。
情けないがこれもしかなかった事だろう、、、本当に仕方なかったんだ!!




