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【歴史の授業がやっと本題に!!】


 カイルとケイラを連れて庭を見て回った後は、自室に戻って勉強の時間となった。


 今ではこの王国の歴史の勉強が終わり、僕が生まれたこのヴァンラーム辺境伯爵領についての授業が主になっている。

 次期辺境伯となる為の下準備と言ったところかな。


 椅子に座り先生と対面に座り羽ペンを持ったところでいつも通りに授業が始まった。



 僕がこの家に生まれる三百年ほど前からヴァンラーム伯爵家は、この国ヴェルーラ王国に忠誠を誓っていた。


 ヴェルーラ王国には上から順に、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、準男爵と貴族が存在している。

 それは三百年前から変わっていなくて、各貴族の爵位の変更や新たに爵位を受けた家もあるけれど、変化はあまりないと言われている。

 また、国王を一番側で支えているのが王族だとハロルド先生から学んでいる。


 転生前は社会人で義務教育を終えているので国王と王族という名詞を常識として知っているけど、幼子相手の授業だから一から十まで全てを細かく教えてくれていたんだと思う。


 多くの貴族は王国への忠誠を誓っているらしいが、我がヴァンラーム辺境伯爵家は代々国王に忠誠を誓っていると学んだ。

 国王が変わる度にその時代のヴァンラーム辺境伯爵が直接見定め忠誠を誓っているらしい。

 これはこの王国内の上位貴族間では周知の事実ではあるけれど、広言されているわけでは無いらしい。


 ヴェルーラ王国が建国されたのは今から六百年ちょい前らしい。

 歴史が長いからか余り詳細な資料が無いらしく、どのように建国したかや細かい年数が分かっていないみたいだ。


 転生する時に、白い物体からは「この世界は一度滅んでる」的な事を言っていた気がするから、新たに作られてからは少なくても六百年以上は経っていると考えていて問題ないのかな。

 滅び方によっても違う気がするけど。


 例えばこの星が残った状態で生命だけ再出発したのか。それとも星ごとなくなって新たに作り出したのか。はたまたこの世界は星とかいう概念がまずそもそも存在しないとか。

 そうなると宇宙があるという前世の当たり前が一気に通じなくなるけど、僕の一生を費やしても分かる事じゃなさそうだから気にしなくてもいいか。


 話を戻して、建国した後しばらく経った今から六百年前には僕の家系であるヴァンラーム家は騎士として王家に仕えていたと歴史に残っているらしい。


 前世の世界でも王国などはあったと義務教育期間に習っていたけど、前世ではスペイン王国とかが王国としては長く続いているって教科書に書いてあった気がする。いや、ネットの記事で読んだだけかも。

 王家(皇室)として長く世襲制を続けていたのは日本みたいだけど、日本は王国ではないしね。


 科学の進んでいた前世の世界からすると歴史的には短いかもしれないけど、今現在のこの王国の生活環境なんかを見聞きしていると、中世ヨーロッパのような建物と文化の進み具合に感じるから、その歴史からすると六百年はまあまあ長いとは思うんだ。


 だから、その六百年ぐらいを王家に仕えているヴァンラーム家もとても由緒ある家系で他の貴族からも軽く見ることはできないはずだ。


 実際に辺境伯としてこの国の国境を守っているみたいだから本当に軽視できないというのはハロルド先生から習った内容だ。


 脱線した話を戻そう。


 ヴェルーラ王国はここから三百年は大きく傾く事も無く、とても緩やかにそれでいて順調に国力を延ばしていった。

 世界では戦争をしながらも大国による圧制などは無く、現存する国が減ることはあっても増えることは無く平和に時が流れていた。


 平和ボケした人類に脅威が迫ったのが百年後、今から二百年前だった。


 魔物という存在は人類の歴史よりも前からいたと言われている。

 でも、この時に魔物と言われていたのは今でいう魔族や悪魔などではなく、動物が狂暴化した程度の生き物だった。

 過去の時代からすれば、動物が狂暴化した魔物たちだって生きる上では十分な脅威だったと思うが、人類が緩やかに繁栄していく過程では、さして脅威でもなかったのも事実だ。

 歴史がそう物語っている。


 そんな中で今から二百年前に現れた脅威が魔物よりも弱いはずが無く、魔物と他国を相手に国民を守っていた騎士たちが太刀打ちできるはずもなく、脅威が生まれた北の大地から南に向かって国が順番に淘汰されていった。

 脅威との闘いは国と国との闘いとは違い、負ければそこに生きていた人類を根絶やしにして侵略を進めてくるため否が応でも残された国達は協力をする他無くなっていった。


 この時代は歴史書では暗黒期と言われているみたいだけど、残された人類が初めて一致団結できた記念すべき時代でもあると僕は思っている。


 国の協力関係が進み大きな組織となったときに、まとめる役目が必要となった。

 そのまとめる役として候補に挙がったのがこの時代で大きな国だったコルド皇国とヴェル―ラ王国、キンシオ国だった。


 各国の配置は脅威が迫っている中で一北東側にキンシオ国、北西側にコルド皇国、二国の南にヴェルーラ王国だった。

 二国はどちらも危機が目の前に迫っていたため余力は無かったが、どちらも生き残るために必死だったため権力の集中する地位を譲ろうとはしなかった。

 そんな中、そのような事で争ている場合ではないとヴェルーラ王国の国王が進言し、それでも話が纏まらなかった為、南側では比較的被害が少ない資源という武器を使って二国を丸め込んだ。


 そこからは脅威との拮抗を保てるほどに二国の国力も回復し、なんとか脅威を留める事に成功していく。


 十年ほど拮抗している戦いの最中に脅威を脅威と呼び続けるのを止めて、魔王と呼ぶようになった。

 また、脅威、改め魔王とその軍勢と十年間戦い続けて前線を維持し続けた騎士団がヴァンラーム騎士団だった。

 ヴェルーラ王国が抱えていた最も討伐と防衛に適している騎士団がヴァンラーム騎士団だった。


 ちなみにヴェルーラ王国で最も位の高い騎士団は近衛騎士団で王国から離れる事は滅多にない。

 ヴェルーラ王国国民たちからも最も羨望の眼差しを受けているし、最強の騎士団だとも言われている。


 ある月に十年間拮抗していた戦争に亀裂が起きた。魔王軍にも資源が必要だったんだろう、戦いも次第に落ち着いていき、火種が消えたわけでは無いけれど常に戦っている状況からは程遠くなっていった。


 一時的にだとしても魔王軍を退けたヴァンラーム騎士団には褒賞として国力が消耗しているため少ないながらの金銭と貴族位が授けられた。また、騎士団を率いていたヴァンラーム騎士団長はそのまま魔王軍との境を守る事を拝命し辺境伯爵の爵位を賜った。


 この時にはコルド皇国とキンシオ国はヴェルーラ王国に併合して大きな一国となっていた。

 コルド皇国とキンシオ国ともにヴェルーラ王国の支援と増援によって国力が少なからず回復したとは言っても、この先魔王軍の進軍に耐え続けることはできないと判断しての事だったらしい。


 国の運営は本当に難しくて僕にはよくわからないなとこの授業の時にはつくづく思った事を覚えている。


 ヴェルーラ王国に属したヴァンラーム辺境伯の歴史はこんな感じだった。

 歴史の授業自体は今では一週間に二日程のため、この歴史を学ぶのに一か月ほど掛かっている。

 この先は辺境伯爵になってから今現在までを勉強することになるみたいだ。

 他国との関りが深くなっていくから、そこらへんも勉強しながらになるらしい。

 もっと時間が掛かるようになるみたいだ。


 勉強の範囲も広くなるし、生まれてからずーっと勉強尽くしで一体いつになったらのんびり暮らす瞬間が来るのか分からず不安だよ。

 でも、今のところは死ぬほど大変ってわけでもないから将来の為にも頑張らないといけないところだとは理解している。


 でもさ、運よく弟が生まれたら全て譲るつもりではいるけどね。

 譲るんじゃなくて奪われるかもしれないし、、、そんな事になったら夢のゆっくりスローライフじゃないか!

 わくわくしすぎて夜しか眠れなくなっちゃうよ。


 でも、奪われるなら命まで奪われないように気をつけないとな。

 はぁ。この世界は前世と違って殺伐しすぎてるよ。

 

今後後書きでは作者の執筆中の感想や話の感想を入れていきますね!!


今回はやっとこのお話の説明や歴史などに触れられました。

長かった。

おかしな文章にならないよう出来る限り確認は行っているのですが、如何せん作者の能力が非才すぎて至らない点が多々あるかと思いますが、何かあればご指摘いただけると大変助かります。


それではまた次回に~~~(旗)

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