1話 落ちます落ちます!
もし、一度だけ違う世界へいけるとしたら、あなたは何処へいきますか?
やはり、異世界に転生して
王道中世ナーロッパファンタジー世界?学園青春ラブコメ世界?
はたもや、悪徳令嬢になって婚約争いをする逆ハーレムな世界?
そういう世界があったらきっと楽しいのに。
けれども、あなたが主人公として臨んだ能力や環境を与えてくれるのだろうか?
誰にも負けない。決して揺るがない。死なない。そんな俗にいう「チート主人公」な状態で、そういう世界にいけるのだろうか?
野望は自分でしか叶えれない。どんなに泥臭く、残念な結果として贖わなければいけない。
そして、自分だけが異世界にいけたらどんなに素晴らしいことだろう。その世界を征服するかのように手玉にとれる。
だが、そうはいかない。自分がいけるということは、あなたもいける。そして、他のみんなもいけるんだ。そういう未来がこの10年で来ようとしている。間違いなく。
この話は、そんな俺が10年後に体験した世界である。
ここが何処なのか 一体何なのか?
ただ、一人残らず・・・暴れまわる子供達を壊滅させる話である。
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パルルルルルルルルルルルルルルル。(ヘリコプターのプロペラの音)
『降りろ!』
『早く!』
暗転の中…
微かに何かが聞こえる この声は………
俺は どうやら寝惚けているらしい……
少しずつ 声が鮮明に聞こえてくる……
『いいからさっさと降りろ!!!』
ドス。
何者かに蹴り落とされた
え??
目が覚めて何者かに押し出された。
気づく間もなく、もの凄い風圧を浴びると共に、股間が【ふわっ】と浮く気持ち悪い感覚が同時に訪れた。
「一体何が起きてるのやら??」
「なんですか?」
「はぁ?はぁ?」
「はぁ?」
既にパニック状態であり、空の方角を向くとヘリコプターが見え、どんどん小さくなっていく……
俺は気づいた。
今、落下している。これは寝起きからの夢か?きっと、あのヘリコプターから落とされ、体験したこともない風圧が直に感じる…。
やるな!俺の夢!グッジョブ!
そして、今もなお落下していくことに冷静になる。
ふっ…………。
(いやいやいやいやいや)
なんなのこれ?!スカイダイビングなんかしたことないし。今まで体験した事がないことが
実際に夢で起きるのか?
これは、そういう設定か!あれか?それか!えーーーと。あれか!
もしかして…!俺か!!(混乱中)
トラックに衝突して違う世界に飛ばされるやつなのか?きっと、それだろ!ヘリコプター内から突き落とされて、大気に捨てられ、地面に落下して肉の塊がグチャグチャになる前に異世界に行くやつではないか。はい、わかります。きっとそうです。ご愁傷様です。
そう考えてるうちにも落下は続いて行く。
先ほどから風圧のせいで目が渇ききり、目の潤いを保たそうと涙が出る。現状理解不能で涙が出る。
それでも、私はただただ落ちていく。
ゴシゴシ(涙を拭き取る)
渇ききった目を擦りながら地を見ると微かに、地上が見える。どっから見ても見たことのない風景、そして、恐らく5階建のビルやら車の駐車場、海外にありそうななんちゃら倉庫が見える。
「まじかよ……」
心の中では、異世界と思いながらも落下死が怖い。そんな体験、一切ないのだから地面に衝突する瞬間が考えれないぐらい怖い。
落下していくスピードに対して怖い。マジでなんなんだこれ!!落としたやつ出てこい!
と心の中で思考してる間に5階建のビルに近づいて行く。
あれか!今更だが俺にはスキルがあるな!そう!!!
皆さんご存知の 夢から醒めた夢が
そんなの知らないって思った方、ごめんなさい。そこはスルーでお願いします。
さぁ、発動しよう。いざ!!
俺は右手を胸まで引っ込め、何かを溜めるように
夢から醒めた夢!!!!!!
風圧にも抵抗し、地面に叩きつけるぐらいの力で手を前に押し出した瞬間、手にパラシュートのフックが引っ掛かった。
ガシャン!!
ズバッーーーーーーーー
「うぇぇぇ酔うぅぅ。」
パラシュートが開いたようだ。いきなりの出来事でパニックの中のパニック状態だか、今はパラシュート酔いと共に、順応して風に流されていくしかなかった。
とりあえず、「寝てたら空から落とされて死んじゃった♪編」は回避出来た。
あとは無事に着陸するだけだったが…
パラシュートの操作仕方もわからないまま~風が流れるままに~
流された。
「…………」(無表情)
5階建のビルの屋上に着地した。
シュト。ピシ!!
着地と同時に両手を上げ決めポーズをとった。
キラキラキラキラ(パラシュートが粒子化して消えていく音)
「パラシュートが粉状に消えてった。」
現実的とは思えない現象に自分は『夢』なんだと確信した。夢から醒めて、結局、夢なんだと…
屋上を見渡すと何処でもあるビルの屋上だ。灰色のコンクリビルに墜落防止の柵がされており、階段降口の建物だけである。学校の屋上の方が近いか?
下に降りる階段前で金髪の人を発見。ゴミ拾いをしてるようだ。よし!現状整理の為に声を掛けてみよう。
「すみませーん。ここは一体何処なんですかー?」
尋ねて見ると、金髪の高校生ぐらいの人がこちらに向けて銃を突きつける。目を合わすと酷く睨んでやがる。俺なんか悪いことしたか?(心の声)
「あのぉ・・・え?」
俺は咄嗟の出来事を直観的に感じて、屋内に入る扉に飛び込もうとした。
『うぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいwやほーーいw』
金髪の男は笑顔で楽しそうに銃を乱射し始めた。
ジャジャジャ!!!ガガガガガガガガガ!!
地面に乱射し始め
ガガガガガガガ!パスン!!
壁へと弾を走らせ
グチュ。
俺の右肩に命中する。
右肩に弾が直撃した所で、時が止まり・・・
ここで自己紹介だ!!!
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俺の名は「ソエダ=テンペスト」
職業は「忍者」だ。
一体何を言ってるか分からないと思うが
大丈夫だ。俺もさっぱり分からない。
語り始めて早々に意味不明…
だが、そうなのである。
私は忍者なのであーる!
それだけは覚えといて欲しい。
唐突な自己紹介だが、俺にもさっぱり理解が出来ない
デスガンシューティングアクションに参加させられ
ここは一体何処なのか?
何故こんな所にいるのか?
現実なのか?
夢なのか?
それとも仮想世界なのか?
もしくは、みんな大好き異世界なのか?
異世界だとしたら…こんな即死しそうな世界嫌すぎるなぁ…と思う。
本人が何一つ分かっていない状況に流され、ヘリコプターから落下して謎の金髪男に右肩を撃たれる
そんなチンケな物語が今始まるのである。
ふざけた世界。そんな世界ですが…本当無名の私の作品を読んで頂き誠に感謝します。
まだまだ、何もかも未熟ですが、気軽に思ったことがあれば書いてもらって構いません。
何度も申し上げます。ふざけた世界ではありますが、本人は一切「適当」に書いてる訳ではありません。自分が試みる世界までいけるか、本人ですらわかっていませんが、どうか見守る気持ちでお付き合い出来れば、私も感謝致します。私のテーマは『斬新』です。忍者だけに