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アリスファイトクラブ  作者: BPM839
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プロローグ

聞いてくれとは言わないさ。でも、共感を得られたら嬉しい。



 テレビや小説、漫画なんかで“こんな現実なんかうんざりだ”とか“平凡な毎日をただ送りたいだけなんだ”とか“普通で生きていけることが何より幸せだ”なんて言うセリフをしばしば目にしたり耳にしたりすることがあるけれど、俺はその悩みが羨ましい。


現実はテレビや小説などの物語と違って、ほとんどの人が平凡な人生であり、普通であり、不変的で退屈なものだから。



 毎日が非日常だったら……。



 非日常と言っても色々あるけれど、ファンタジー的によくある話を例に挙げてみよう。世界は妖怪や怪物などの魑魅魍魎が大暴れし、グリフォンやケンタウロスといった幻獣種、天使族や悪魔族などの現実世界ではまずお目にかかれないような悪鬼羅刹が跳梁跋扈している世界はどうだろう。現在の人間世界のルールからでは到底想像もつかないような風景の世界になっているのかもしれない。いや、そもそも人は滅んでいるかも……。



……とはいったものの、非日常なんていまでも味わおうと思えば味わえる。


 ゲームやアニメ、小説などの想像力や童心を駆り立てられるものはもちろん、テーマパークやショッピングなど、日常とは違う、普段とはどこか違う空気、何かを楽しめる現実逃避まがいな娯楽施設なんてものは非日常に含まれるんじゃないか?



「先生、バナナはおやつに含まれますが、遠足は“非日常”に含まれますか?」



――この話に生産性なんてない。時間の無駄。



 まあ、それほどに俺は俺の人生を、日常を退屈に感じてしまっている。

何も事件が起こらないことは良いことだと、平和なことは良いことだと言うけれど、俺はたまには事件とか奇妙な体験とか、いつもとは違う非日常の出来事を味わいたい年頃なのだ。授業中にいきなり悪い奴が現れて、学校がパニックの中、俺だけが冷静で、その悪者を倒す妄想をよくするような、高校二年生にもなって中二病真っ盛りな男なのだ。みんなだって、電車の車窓を眺めると、忍者がすごいスピードで屋根の上を駆け抜ける妄想、一度はしたことあるだろう?



 俺はいまも非現実を夢見ている。だから毎日妄想にふけっている。どこか異国の少年が夢見たスペクタクルな冒険世界のように。幻想的なワンダーランドで巻き起こる冒険譚を夢みた少女のように。それが、俺の現実と幻実の境界線をあやふやにさせつつあるなんて夢にも思わずに――。



 なんてね……。



 ――以上、格好つけたモノローグ終了。



このたびは、数ある作品の中から本作品へお越しいただきありがとうございます。

小説初心者です。題材はありふれておりますが頑張って書きます。

最後までお付き合いいただけますと幸いです。

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