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心配だらけの移住と人獣の冒険譚  作者: ななななすび
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第1話『これから俺も、都会人?』

ななななすびとかいて

「しなすび」と申します。よろしくおねがいします。


初投稿させてもらいます。今まで読んでいた、先輩方の小説が、いざ書く側にたつとこんなにも難しいものだなんて思いませんでした。

五回ほど見返して、誤字脱字はないと思うのですが、見返す度に、恥ずかしくなりそうでした。

温かく見守っていただけると嬉しいです。

第1話『これから僕も、都会人?』





また、花火のように弾けとんだ……



それは突然、海底から隆起し、とてつもない早さで活火山と成り果てたルーイン山の今年で8度目の噴火であった。規模はちっちゃかったけど、交易がこの町、いや違うな…村、いやちょっと大きいな…集落の……、うん。集落の資金調達元となる集落ドルモにとっては、火山灰で風魔法式運輸ヘリはなかなか飛べないし、水魔法式運輸挺も灰による靄で見えないし、てか孤島だし…

だから、自分は思った……



「パターン青、このままでは死んでしまう……」



と書き綴る今日この頃……



ブォダ45年 ルーンの月 24日







━━━━・━━━━







運搬屋「…さん………にいさ………おにいさん!

ったく……着いたよ!!さぁ起きた起きた!!」





?「ッTwetter ア !? ……… あ?? 」





と、突然開けた目をこすると、そこに広がっていたのは今までのだだっ広い海岸、ではなく、ちらほら花が咲き誇っている草原、そして数キロほどに、白くて所々が赤い王国がそびえ立っていた。





?「 ビューティフォー 」



とつい口から溢れてしまった。





運搬屋「いや、早く代金をくれ」





?「あっ、すみません……

つい見とれちゃって……」



運搬屋「いや分かるよ~。俺も10代の頃は……親に『仕事手伝うよ!』とかいって何っ回もこの景色みたし、何回もこの草むらで絵を描いてたね。40代になった今は、朝早く起きるのが困難だけど……」



と、うんっ と大きな躰を、大きく背伸びさせると、ボキボキと音をならすと、前の4頭の馬たちが少し戦慄いた。





?(いや、一本折れただろ)





?「わっ……わかりますよ、その気持ち!現に今、僕もワクワクしてます!……一つの不安を除いては、ですけど……ははは……」



運搬屋「……にいちゃん、気の毒にな……。なんもしてあげれねぇけどよ、こんな粗末なもんしかねぇが、新しい門出のために祝福しとくよ」



と、そこにあるのは、運搬屋が食べていたクッキー。見た目通りでかい鰐人なもんだから、クッキーもばかでかい。てか俺の手のひらと同じサイズ。



?「でかっ! あっ、ありがとうございます。そちらも帰りの道中気をつけて!」



と代金を渡そうと思ったとき、



?(!! そうだ、このくらいの魔法使っても、バレない……よね…?いいことしてるんだし……)



と淡い赤橙色の光を放ったあと、懐からお金を出した。



運搬屋「なぁに、モンスターが出てきたらガツンと頭をたたいてやんよ!っと…はい、丁度200ゴッダね!ありがとさん!またご贔屓に!」



と運搬屋さんの後ろ姿が見えなくなるまで、大きく手を振り、パチンと指を鳴らしたあと、大きく一歩を踏み出した。





まだ僕の冒険は始まったばかりだ。







━━━━・━━━━







とてつもなくでかい門をあんぐりと口を開けながら、見ていた。いかんいかん、と首を横に振り、入国審査の列で自分の番を待つ。そこで聞こえるのがいつもどおりの囁き。



「……あいつ人間?なんで人間がいるんだよ…クッキーでか…」「……さぁ、迷子にでもなったんじゃない?ちょっと離れようよ…クッキーでか……」「………今日は厄日かよ、くそ……クッキー……」「………最近人落ち増えてるからな、かわいそww…てかクッ……」





?(おうおう、聞こえる、聞こえる。わかりやすい声してるなぁみんな。まぁ気にしない気にしない、っと)



と、なにも動じない風に装い、本を読みながらさっきいただいたクッキーをずっと食べている。とても美味しい、でも食べきれないどうしようと悩んでいると



審査兵2「次の者、来なさい」



?「っと、はい」



と本をしまい、門近くまで寄る。



審査兵1「はぁ…何だ。CHSの者か、観光?仕事か?それとも移民か?」



?「移民です。ずっとこの国に住もうと思っているので、移住許可証をおねがいします。」



と自分の名前、生年月日、出身地、経歴、が描かれた紙を バンッ と強めに叩き出す。



審査兵1「最近また人落ちの野郎が増えたよ…チッ。…えーと サピス・ヒューズ 、年が20で出身t」



サピ「(露骨な舌打ちあざーす)…一応これで入国審査は終わりでしょ、あとはどっかでかい建物にいって、永住権替えばいいんでしょ…まだですか?」



審査兵1「……!!…おい、おまえ知らないのか?CHSの野郎はお前ら人間で25才以上じゃないと1人では入れないんだ。ママと一緒に来ることだな。種族の違うママと一緒によ なぁ!」



審査兵2「そうだ、かえれかえれ」



サピ「はぁ!?そんなのどこにものってなかったでしょ。……さてはあんたら嘘だろ、それ。しょうもない嘘なんかつくなよな」



審査兵1「はいはい、もういいから。帰った、帰った。」



審査兵2「時間が惜しいんだよ、さっさとどっか行け!」



これは我慢できないと思い、手を振りかざそうとした瞬間、



?「すまん!すまん!これ俺の従兄弟やねん!どうしてもこの国を観た~い、知りた~~い、住んでみた~~~いてえらいいうもんやから、仕事ついでに俺がつれてきたったねん、堪忍してや!」



と後ろの方から審査入り口へドスンドスンと詰め寄ってきた。俺は自分の視界が少し暗くなって、思わず振り返ると、そこには2.3メートル程の大きな龍人が立っていた。



その龍人は尻尾は長く、常にブーンブーンハローyout…ブーンブーンとゆっくり揺らしており、肌はなんとも美しい縹色をしていて、お腹の部分は大きな餅みたいなふっくらと太っt…白く丸みをおびていた。装飾品も縹色と白色のコントラストが絶妙にマッチしており、腕には一際目立つ黄色のブレスレッドがついていた。



あ、でも絶望的に着てたTシャツはダサかった





と刹那の観察力により色々な情報を読み取った。ハッと我に返ると



審査兵1「こ、困るぜウォドレイ、あんたは今、関係ないだろ。しかもそんな話あんたからきいたことねぇよ…ってか仮に、一緒に来たなら一緒に入国審査受けるのが決まりだろ」



ウォ「すまんすまん、1人で入ったあかんって決まり忘れてもうてww!あと1人でちゃんと出来んのかなぁと思って、親心、いや従兄弟愛で確かめたくなったねん!もしこんな番組あるんやったら観てしまうやろ、おたく今から審査兵やめて雷魔法習ってこの国に放送してや!あと後ろの荷物もはよ運ばなな、受取人の人に怒られんねん、怖くてしゃーないからはよ俺と一緒に!はい、書類!すぐに頼むわ!……ってかど~したん!?そんなピリピリして~そんな時はなぁ深呼吸s…」



といっさい噛まずに捲し立てるように、喋っている。



審査兵2「し、しかしだな……」



とそれはそれは本当のマシンガントークに圧されて、口ごもった瞬間に



ウォ「……まぁでも、俺も そ な い な 話 聞いとらんけどねぇ…?」



とさっきまで笑窪が見えており、常に笑顔で(唾を飛ばしながら)話していた顔が、いや目が、双眸がキラリと光った。その目は藍色の目をしていた。



サピ(や、野獣いや蒼龍の眼k…)



と思った瞬間、



審査兵1「わ、わかったよ。通すよ、通す。早くいったいった。」



と、当然のように、審査兵の奴らは萎縮してしまい、なにか機械のようなものにカタカタと打ち出すと、数秒後、王国に入れる転送魔法が光り出した。



ウォ「おおきに~!恩に着るわ!あぁ!…ちょーっとあの機械んところで待っといて!荷物取りに行くから!……っと!先に行って一足先に観光はなしやで~~!お兄ちゃんおいてかんといてなぁ~!」



と遠くなる声に唖然としながら、数秒後我に返ると、睨み付けるモブ1,2を一瞥して転送魔法前でウォドレイという方を待ち、一緒に王国のなかに入った。







━━━━・━━━━









王国に到着後、目に見えたものはすべて驚きの連続で、所謂カルチャーショックだった。



そこは、長い,長い石畳が上の白銀色の城まで続いており、石畳の途中には噴水が綺麗な水しぶきを上げ、周りには露店商がたくさんあった。知らない子供たちが疲れんばかり走り回り、大人の女性たちは買い物をし、男性たちは夕刻だからだろうか、酒を酌み交わし、えんやえんやと騒いでいる。



サピ「たまげたなぁ…こんなにも色々な種族がいるなんて。この地区全部観て回るのは大変だ…」



と辺りを見渡している横で、大きな声で



ウォ「ぃぃぃいやあぁぁぁぁっっっと帰ってきたでえぇぇぇキャンサー国!さぁ、俺ん家着いたら、なにしよっかなぁ~♪最近溜まってるしなぁ…あぁでも酒なんかのみたいなぁ!あぁでもそんなんしたら絶対お金全部使ってまうて! !?いやまてよ…カジノでちょっくら一攫千金!?…いや万…いや億するか!?あ~どないしょ~決められへん~!」



と誰もが振り返るぐらいの大きな声で躰をゆらゆら揺らしている。もちろん近くの俺は耳を塞ぎさっき言い忘れてたお礼を言おうとした。



サピ「あのー!さっきはー!助けていただき!ありがとうございました!」



ウォ「まぁーでもあんなもん当たる方がおかしいんやもんな、一攫千金なんて夢のまた夢やでほんまに…転職してディーラーにでもなろかな」



サピ「あれ聞こえてない?あのー!さっきはー!」



ウォ「まぁでもこの仕事に誇り持ってるしなぁ。

とにかく家戻って飯食うのが得策なんかなぁ?そうなると買い物しやなな!」



サピ「ちょっ……すみません!!」



ウォ「なに残ってたっけ?でっかいサワラあったはずやからそれ使うか…あとはシバッさんとオジョーちゃん、ニャーくんのために果物と肉類買っとくか、まぁ今、おるんかわからんけど…」



サピ「………くぁwせdrftgyふじこlp!!」



……声にならない声が出てしまった。いやだって、あんなに話しかけたのに、どんだけ無視するのって思うでしょ。。。ぼかぁー1人で知らない、でかいおっさん話しかけても反応してくれなくて寂しかったんだよ。



ウォ「……っと、あぁすまんすまん、つい今後のことに夢中になってもうて!」



サピ「……い、いえ。こちらこそ先ほどは助けていただきありがとうございました。ウォドレイさん。おかげでこの国に入国出来てよかったです。」



ウォ「さっきは疲れたやろ?お疲れさんやなぁ。あそこのおっさん人間嫌いがすごくてな……それはそれはもう…っと長話する癖あるんよな。すまんな!…っこらせっっと!役所はあそこの噴水を左。泊まる場所っていうか住宅地やな、そこは左らへんが今はあいてんちゃうんかな?」



教えるときは優しく手の平で方向を指しながら、なるべく俺と同じ目線まで姿勢を下げて話してくれる。いやgentlemanかよ。こんなん惚れちゃうわ。惚れちゃうジャクソンだわ。



サピ「何から何まで、ありがとうございます。……あの……やっぱりこの国で人間ってその気味悪がられますか?」



ウォ「う~~ん…半々いや 7 3 やねぇ……。ぁあごめんやけど悪い方が7やね。やっぱ病気って言うより呪いって感じる人の方が多いんやわ、やっぱり。」



サピ「そう……です…か」



この世界では、人間界はキャンサー国が存在する大きなゾディアク大陸とは別に、小さな大陸が一つの国となっているオヒューカス国にしかおらず、そこでどこにも出ず、死ぬまでおとなしく暮らしているらしい。ではなぜ、ゾディアク大陸に人が存在するのか



CHS(先天性人間症候群:Congenital

Humanize Syndrome)と呼ばれる病気が時々起こることがある。それは産まれる際に、染色体の本数が何故か異なってしまうやらなんやらで、本来違う種族のものの間から突然人間が産まれてくる病気だ。産まれた子供はなんの障がいもなく、生活できる。これは、一種の病気であると国は公言しているが、先天性のものであるため、治すことは不可能とされている。そのため、魔法を生活の基盤となっているこの世界では、人間のことを一種の呪いだ揶揄され、『人落ち』と忌み嫌われるようになった。





ウォ「まぁ気にしても仕方ないし、その分、親からの愛情はめ~いっぱい注いでもらったんやろ?それならなんの心配も要らへんて。わいはなんも思えへんし、てかお兄ちゃんやしな!」



サピ(いや、それ作り話じゃん)



サピ「あ、ありがとうございます。…あ!よければお礼と言うことで、さっき親切な方から戴いたんですけど、クッキー、よかったらどうですか?? 美味しいんで一緒に住んでる方にも分けて上げてください。僕1人じゃあ多すぎるので……(あとでかいから)」



と、残っていたでかいクッキーを渡す。自分がまだ食べる分は自分の大きさ用に小さくして残してるし、こんなにも食べれないしまだ大量にあるし。お裾分けということで…

クッキーを収納魔法の鞄から出した瞬間、ウォドレイさんの目の色がキラキラと輝き出し嬉しさのあまり立ち上がった。



ウォ「クッキーやん!しかもなにこれ!丁度いい大きさやん!やったわ~!夕食後のおやつで決定やなぁ!わぁぁ おいしそうやなぁ!おおきに!おおきになぁ!」



サピ「いえ、こちらも助けてもらってばかりですし。本当に今日はありがとうございました。」



ウォ「うんうん、これから色々観て回りや!あとオススメなんが、この国のギルドに入ってた方が色々割引つけれるから得やで!現にわいもっ!よいしょ!…入ってるし、まぁさいしょのうちはそんな割引されへんやろうけど……ギルドは役所の近くやからいっぺん顔出してみ!」



サピ「ギルドですね。わかりました。時間があれば寄ってみます。……でも僕冒険者に向いてないっていうか…その……」



ウォ「まぁ、無理にギルド入らんでもこの国の物価安いしそんな問題ないから、この話なかったことでもいいで!個人の自由なさかい。あんたのシークレット・アビリティはあんま戦闘用じゃないの?」



サピ「そうですね、ものの情報を得るだけです、あとは…」



ウォ「そっかぁ、そやったら戦場の最前列には行けへんなぁ…わいのはなぁ…」



と、話をしているときに腰を折るように、噴水の近くの時計が18:00を指していた。



ウォ「やっっば!こんな時間やん!はよ届けやなあかんのに!荷物届けて、あとは~…なにするんやっけ!?あぁ買い物や!はよ行かな、ほなまたどこかであいましょぉぉー!!」



握手握手!とブンブン腕がちぎれるくらいふられて、よっこらせっ…と、荷物をのせた荷馬車に乗ってガラガラガラと荷物が落ちるんじゃないかと思うぐらいの速さで、噴水の真っ直ぐに向かっていった。



サピ「いってぇ。アハハハッ。忙しい人だな。ってか、名前言えなかったな。……まぁいいか。」



こんな国にも、人間をちゃんと分かってくれる人がいるんだ、とひそかに安心した。みんな睨むような目つきで俺をみるんじゃないかと思った。コツ コツ と噴水の方に向かって歩きだして、またいつもの癖で一言、呟いてしまった。





サピ「ウォドレイ ……ウォドレイ・ブラオ……か」







━━━━・━━━━






シークレット・アビリティ(Secret Ability)というのがこの世界には存在する。それぞれの種族で決められているそれぞれの歳に、その土地で崇拝している神を崇めることで、その人だけがもつ、その人だけの魔法が手に入ることが出来る。つまり文字通り、『隠された能力』を手に入れることが出来る。



実際、俺も20のときに1人であの活火山に登り、死に物狂いで神仏、謂わば祝詞を読み上げることで、あの島に崇拝していた神を崇めて、シークレット・アビリティは手に入れたんだけどその結果が



『視界にあるものすべての情報を得る』



なんだよなぁ……使い方は確認したいものに集中してみるだけ。まぁそれだけでも普通の魔法よりだいぶ魔力使うし、あとは人にも使えるんだけど、プライバシーの問題が…ねぇ…



サピ「ウォドレイさんのフルネームも聞かずにこれで分かっちゃって便利ちゃ便利だけど、向こうからすると怖いよなぁ」



何てことを、役所の近くの喫茶店の2人用スペースで1人で愚痴っていた。自分に。



とりあえず、役所でやることは終えてあとは賃貸を借りる……つもりだったけど、役所でのIZAKOZAが絶えなくて(分かるだろう?人間だからだよ)やっとの思いで全部終わって、これからはurban boyだ!と思えば、どこのお店も閉まっている。



mjk と思って、夜の昆虫のように何処か不動産屋はないかと光頼りにうろうろしていたら、まぁ案の定ないし、迷うし、もうマジ無理。って落ち込んでたときに、優しい明かりがポツンとあったもんだから……と今に至る訳です。



サピ「まぁ、さすがにこの時間はないよね。もう20:00だし。あーあ、この国初日のおやすみなさいは地面とかぁ…まじごめんなさいだわ」



とまた、愚痴を溢しながらマスターが入れてくれたコーヒーをズズッと飲む。ごめん。苦い。



この喫茶店はとても静かで、大人な雰囲気を醸し出している。客も時間帯なのかどうかは分からないが、俺を入れて2人で、その1人は紳士服を着てカウンターで読書をしており、いかにもこの雰囲気にあった服装をしており、自分が恥ずかしくなった。



喫茶店の中に流れる曲は、マスターの横にあるよく分からない黄色の機械から流れていた曲だった。地元の流れてたラジオからの曲とは全くの別物で、この空間にマッチした本当によくつくられた店だと思った。



サピ「こんな店、一つや二つ知ってたほうがいいよね。また来てみよ~っと。さて、今後の予定をどうしようかなっ…と」



鞄から取り出したメモ帳にやることを書いていく。その数分後、



?「マスター、ありがとうございました。ここにおいときます。また時間が空いたら来ますね」



と、紳士マン(勝手に命名)が、もう出るのか、チャリンとお金をカウンターに置いて、身だしなみを整えてから店をあとにした。

みるとき、チラッと見えたのだが背は俺よりあるかないかくらいで、俺より細くてスッとした体型の黒猫の獣人だった。



サピ「はえぇ…店の去り方まで紳士かよ perfect nya-manかよ」



と訳の分からないことを言ってしまい、なにしてんだと我に返ってまたやるべきことのメモをする。



時間も時間で、さすがに店をでないとマスターに怒られるかも、と思って出る支度をしていると、あの紳士マン()の座っていた場所に黒色のハンカチが落ちていた。



サピ「ありゃ、これあの猫人のものかな? すいませんマスター。これマスターのですか?」



とマスターに尋ねてみると、鳥人で梟種族のマスターはなにも喋らずに、黙々と洗いながら、首を120度程首を左右に交互振っていた。それでも、カップは洗っていた。



サピ「いや、怖いな。…そっか、マスターのじゃないのなら、やっぱり、さっきの人のか…さて、どうしようか」



あの人は会話からして、中々この店に来れそうになさそうだ。もしかしたら大事なものなのかもしれないし。早めに届けて上げた方がいいかもしれないし、いやでも迷惑かな…と悩んだけど…



サピ「まぁ、届けるか」



と、黒色のハンカチを大事にしまい、さっきかいていたメモのところに付け加えてこう綴った。



「メモ:黒色のハンカチの持ち主 フェリス・ノワール・ボベンを探す←出来るだけ速く届ける」









━━━━・━━━━

本当に処女作なので、アドバイスとかあればおねがいします。文多すぎとかギャグ入れすぎとかまだまだ分からないので皆さんのアドバイスとかで精進していけたらいいなと思います。

pixivでも同じ名義で投稿させていただいています。

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