第一章 ep6 虹について
虹の島への到達を目指すショウ、クロナ、サユリ。しかし、虹の島へ行くのはそう簡単なことではなかった。三人は城の図書室のようなところで情報収集をしていた、しかしさすがにこの広さの部屋を探すのは難しいと思い三人は図書室の奥の部屋にある古の部屋に向かっていた。
「しっかし、さっきの部屋にないとなるとな、あんなに本が沢山あるのにせめて一冊くらいはあってもよくないか?」
「確かにそうですね、あれだけの本がありながら一冊もないとなるともう探すのはこの奥の部屋だけですからね。」
三人は長い絨毯の敷かれた廊下を歩き続けていたしかし、古の部屋には一向にたどり着かない。
(なんだろうか、さっきから同じ場所を繰り返し通ってるだけに思えるが、そういえばマユミは今ここにはいないから探し放題だけどマユミのやつなんでわざわざ隣街まで出かけたんだ? まぁ、それはどうでもいいか、それよりも、)
ショウはとっさに進めていた足を止めた。
「ショウどうしたの?」
クロナは急に足を止めたショウの顔を覗き混む。
「いや、だってさっきからなんかおかしくないか?」
「一体何がです?」
「なんというか、さっきから同じ廊下を歩き続けている気がするんだよ。」
「それは、確かに言われて見ればそうですね。」
「なんかないのか? 暗号的なの。」
「ショウ! これ!」
声のする先にはクロナが何かの紙を指差していた。
「これか、内容は、」
【汝らこの先進みたくばこれを解き真実の道を進め。】
花を覚屋しの落下虹沢は嫌汝葉は笑だ様魔を四さ
地目津よ早汝紙い陂拉名汰麼迩廼舊尾漸圖ん陂拉
先名汰花蛙頤衢挂娘漸醋しなきに行く杷自汝葉に
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座学校を愛頤衢汰花蛙頤詛栖は笑三花蛙魔募矛は
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学校で会うこと廼地呂香座敷好ま世夢は嫌に行く
拉屋しない花節に行視名もが愛青異世界で死ぬ渣
花節魔募節を飲む野花には全く同じ人は嫌地登り
汰には便利には身名は視知的柄願う尾葆飛論文で
花乃圖柘では技真実の飲も男は便利久野計画のよ
渣厠廼地は野が何かを出ることを地に着いたとさ
名要素で巣花には嫌なきに到着した二人前のない
伸びた記な世夢は全くない花部屋を出ることを地
名で魔葉で虹の醋素直苦労農家迩廼舊を飲むって
節尾葉で会う地でこんな人農家虹の神島をを出る
素名は便利で虹の神を見て焦る神魔募で節夜長は
「うん、全くわからん!(*^3^)/~☆」
「というかこれはもう読める文章じゃありませんよね?」
「これを解けって頭大丈夫か? この暗号作った人。」
「でもさすがにこれだけでは何もわかりませんわね。」
「だよな、さすがにヒントくらいあってもいいんじゃないのか?」
「どこかにヒントは、」
「ショウ、これは?」
クロナは暗号のしたの方に小さな記号を見つけた。
〈↙〉
「これはなんだ?」
「矢印の形をしてるわね。」
「書いてあるのはこれだけなのか、」
「それじゃあ、ヒントはこれだけなんですか?」
「多分な、でもなんだよこのヒントは、逆にわからんわ!!」
「ショウ、ショウ、」
クロナが繰り返しショウの名を呼ぶ。
「どうした?」
「クロナ解けたよこれ、」
「え?」
「え? うそ、」
「解けたよ。そこまでむずかしないよ。」
「クロナ、本当にわかったのか?」
「うん!」
「それじゃあ、この暗号の答えはなんなんだ?」
「【真実の道はこの紙の右の隙間押す】」
「は?」
「どういうことなのクロナ、」
「ヒントは↙だから右から↙に読んでそして、右から二番目の所に答えが書いてあったの、」
「ん? なんかわけわからんぞ。」
「つまりクロナは一つずつ↙通りに文章を読んで見つけたということですよ。」
(右から二番目の所に答えが、)
花を覚屋しの落下虹沢は嫌汝葉は笑だ様魔をシさ
地目津よ早汝紙い陂拉名汰麼迩廼舊尾漸圖ン陂拉
先名汰花蛙頤衢挂娘漸醋しなきに行く杷ジ汝葉に
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沙詛葆飛拉よ由遅沙は嫌なコ沙は便利ではない花 碼廼蕷例を愛異柄願うっノ葉飲ま愛青暗号気温に
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ス名は便利で虹の神を見て焦る神魔募で節夜長は
(なんだろう、確かにカタカナに変えたけどいまだに読みづらいなこの暗号。)
「なんでしょうか、答えがわかったとしてもこの暗号を見てるだけで頭がくらくらしますね。」
「うん、同意。」
「それにしてもクロナ、貴方よくこの暗号の答えがわかりましたね。」
クロナからの返事が返ってこない。
「クロナ? どうしました?」
クロナはその場に倒れてしまった。
「クロナ! 大丈夫か!?」
「うん、平気」
「まさかお前も、」
「うん、答えがわかったときから、ずっと頭が痛かった。」
「まぁ、こんな問題を解いたくらいに見てたから痛くなるよな。」
「うん、とにかくショウ暗号の答えを。」
「あぁ、わかってるよ。たしか、答え通りなら、」
ショウは暗号の紙の右側に小さな隙間を発見し押した。すると、いままでなかっはずの通路が出現する。
(これがまさに異世界って感じだな。)
「ショウ、クロナ、行きましょう。」
そして、通路の奥へ進むと一つのドアの前にたどり着く。
「この奥かな、」
「多分、この先に虹の神のことが書いてある本があるはず。」
「さぁ、行きましょう。」
ドアを開け中にいたのは、
「マ、マユミ?」
部屋のテーブルで紅茶を飲んでいたマユミの姿があった。マユミは静かに紅茶を置き三人に振り向く。
「よく私の暗号が解けましたね。」
「あぁ、事実解いたのはクロナなんだがな、」
「クロナ、頭がまだくらくらすりゅ。」
「大丈夫か?」
「にゃんとかね、」
「お見事ですね、あの暗号を解いたのは貴方たち以外誰も解けていませんでした。」
「まぁ、解く前にギブアップしてるだろうしな、」
「でもマユミなんであんな暗号を作ってまでこの部屋を隠そうとしたの?」
「サユリそれはね、この部屋の中には大事な物が保管されているの。」
「大事な物が?」
「えぇ、それは... ...」
「虹の能力についての本だろ?」
「ショウさん、知っていたのですか、」
「いや、別に知っていたわけじゃないんだ。さっき俺たちが相手した炎の国のやつが言ってたんだよ、」
「この世界に虹の能力使いが二人いるだなんて」
「虹の能力使いが二人ということはいままではクロナただ一人だったということなんだよ。」
「たしかに、それはそうですけどそれと本の内容とどんな関係が?」
「たしかこの部屋に来る前に大きい図書室を探索したろ?」
「えぇ、それが?」
「実はあの時変な本を見つけたんだよ。」
「変な本?」
「あぁ、その本の内容は、〈虹の書、風の国の室に眠る。〉」
「眠る?」
「つまり、その本の場所はこの国のどこかに隠されているはずということなんだよ。」
「ですから、それと虹の二人とどんな関係が?」
「まぁまぁ落ち着けその本にはまだ興味深いことが書いてあるんだよ。」
「どんなことですか?」
「その本には書かれた期日があるんだよ。」
「つまり、作られた月日が書いてあるということですよね?」
「あぁ、その月日は7月7日なんだよ。なんかおかしいとは思わないか?」
「そう言えば、その日は私とショウが始めて会った日ですね。」
「つまり、結論から言おうマユミ今お前の持っている本は偽物だろ?」
「なぜそう思われるのですか?」
「だっておかしいじゃん、俺がこの異世界に来た途端にこの本が出来たわけだろ? 偶然すぎる気がするんだよな、」
「なるほど、しかしそれだけでは貴方の推測にしか過ぎませんよ。」
「マユミ、お前は確か俺と最初に会ったときこう言ったよな?」
「貴方は虹の能力をお持ちなのではありませんか?」
「それが、どうかしたのですか?」
「普通の人なら『貴方は炎と闇の二つの能力使いなんですか?』って聞くよな?」
「確かにそうかもしれないけど、いくらマユミでもそういう聞き方くらいするよショウ。」
「ならマユミ(偽者)、お前はなんでこの部屋にいるんだよ。」
「それは、この本を読みたくて、」
「違うだろ? 本当は俺たちをここへ連れて来るために準備をしてたんだろ?」
「なにをデタラメなことを!」
「デタラメなことなんかじゃないよ。そうだなもうそろそろ証明できるかな。」
「一体なにを、」
「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、ゼロ」
ガチャッ! ショウ達が入ってきた部屋のドアの方から音が聞こえたそこにいたのは、
「マ、マユミ!?」
マユミがドアの前で立ち止まっていた。
「あれ? みなさんなんでここにおられるのですか?」
「マユミが二人?」
「え、そちらの方は誰なのですか?」
「お帰りマユミ(本人)、グッドタイミングだったよ。」
「えっと、話が全く見えないのですが、」
「あぁ、話なら後でなそれより、」
ショウの視線はマユミ(偽者)を向いていた。
「もう言い逃れはできないな。」
「フフフッ、ハハハハハハハッ!!」
急に笑いだす偽者その顔にはまだなにかの陰謀が隠されていた。
ep6とep7を逆に投稿しましたが、気にせずに読んでいただけると幸いです。