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第一章 ep7 決戦

不自然と笑うマユミ(偽者)に四人は異様な空気を感じ取っていた。

 (まだ何かを企んでるのはわかるが、あいつがなに考えてるのかわからないな。)

 「ショウ、あのマユミ怖い。」

 「大丈夫だ、俺の近くについてろ。」

 「ショウあいつは何を考えている?」

 「わからんが、多分いやな予感しかしないな。」

 〈全員〉「うん。」

 「さすがですね、ショウさんそれで? どうするつもりですの?」

 「それはこっちの台詞だお前こそどうするつもりだ。」

 「言わなくてもわかるのでは?」

 「潰すか?」

 「潰すってまさか、」

 「サユリ当たりだなあいつはこの国の全てを消滅させるつもりだろう。」

 「そんなことをしたら、この街の住人すべてが消えてなくなりますわ、」

 「あぁ、それが恐らくあいつの狙いだろうな。」

 「そこまで読まれているとは、さすが虹の能力使いですね。」

 「別に別虹の能力を使ったわけじゃないよ、」

 「では、貴方はこの私をどうするつもりですの?」

 「そんなの止めるに決まっている。」

 「できるのですか?」

 「さあ? できるかもしれないし、できないかもしれない。」

 「ショウ、でも、」

 「あぁ、わかってるよクロナ、やるしかない。」

 「わかりました。では、全力でこの私をお止めになってください。」

 偽者のマユミは天井に向かって紫の光線を当てるすると、天井にはぽっかりとした大きな穴が空いた。

 (あいつは闇の能力使いか、)

 偽物は空へと逃げ出した、それを追うようにショウはクロナの手を掴み。

 「クロナ! いくぞ!」

 「うん! いこうショウ!」

 「ショウさん気をつけてくださいね、あの方は私の偽物ですがどんな能力を使うか油断ならないですよ。」

 「あぁ! わかってるよ。それよりも、サユリ、マユミ(本物)、お前らは俺達があいつの時間稼ぎの間に街の住人を避難させておいてくれ!」

 「わかったわ! マユミ速く行きましょう!」

 「で、でもショウさんたちは、」

 「大丈夫よ、あの二人ならきっとなんとかしてくれるはずよ。」

 「わかりました。」

 サユリとマユミは部屋を出た。

 (頼んだぞ二人ともこれはちょっと派手にやりそうだから。)

 そして、偽物を追いかける二人は城の外の上空に着いた。

 「さてと、あいつは、」

 「ショウ、あそこ!」

 クロナの指差す方向には、

 「は、嘘だろ。なんだあれは、」

 城から数百メートル離れた場所にマユミ(偽物)が上空に大きなエネルギーをためていた。その大きさはもはやこの国の大きさをはるかに上回っていた。

 「まじかよ、あれはさすがにまずいかもな、」

 「ショウ、でもやるしかないよね?」

 「クロナ、あぁ、そうだったな考えている暇はないな。」

 二人は両手を前に出し呪文を唱える。

 「《我が力は空、大地、海、そして宇宙をも揺るがす力となる虹の能力よ汝は主の思いに答えその力でこの世界の全てを震え上がらせるがいい!》」

 

 「《私の力は世界をも揺るがすそして、空、大地、海、宇宙をも恐怖の世界に誘うその力よ汝、主の思いに答たえよ!》」

 そして、

 「《原子爆破(アトミック・ブラスト)!!》」

 「《原子消滅(アトミック・エクスティンクション!!)》」

 二人の攻撃は偽物の巨大なエネルギーにぶつかるしかし巨大なエネルギーはびくともしない。

 「嘘だろ、今のでも駄目なのか?」

 「ショウ、どうしよう。」

 「しゃーねーか、こうなったら二人で力を合わせてあれを破壊するぞ。」

 「できるの? そんなことが、」

 「わからんが、やるしかないだろ?」

 「うん! わかった。」

 そして、今度は二人で手を繋ぎ呪文を唱える。

 「《汝よ、主の思いに答えこの窮地の闇に光を与えいまこそ奇跡を起こしたまえ!》」

 「《アトミック・ディストラクション!!》」

 二人の放つ一撃は巨大なエネルギーを押していく。

 「バカなこのエネルギーを越えるほどの威力があるというの?」

 「さらばだマユミの偽物よ、お前は俺達二人に挑んだことを後悔するがいい!!」

 みるみるうちに二人の放つ一撃が巨大なエネルギーを小さくしていく。

 「バカなそんなことがあり得るわけがない。」

 「じゃあな、ぶっ飛べ!!」

 「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 二人の威力に負け、マユミ(偽物)は遥か彼方に消えてしまった。

 「ショウ、やったね!」

 「あぁ、正直勝てる気がしなかったがな、」

 二人は上空から城の門へ降り立つそこには、

 「ショウ! クロナ!」

 サユリ、マユミ、そして街の住人たちが二人を待っていたかのようにたっていた。

 「なんだ? どうしかしたのか?」

 すると、マユミが、

 「ショウさん、クロナ、本当にありがとうございました。貴方達のおかげでこの街の全ていえ、この国の全てが救われました。本当にありがとうございました。」

 マユミが深々と頭を下げる、それにつられて街の住人たちも頭を下げる。

 (なんかこういうの照れるな、)

 「マユミ、頭を上げてくれ、」

 マユミは言われるがままに頭を上げる。

 「お礼なんていいよ、俺達はただ普通のことをしただけだよ。」

 「で、でも何かお礼はさせて下さい。」

 「うーん、それなら、」

 グゥ~、クロナの腹の虫がなった、

 「うぅ、」

 クロナは恥ずかしそうにその場に座り込む。

 「よし決めた! いまからみんなで飯一杯食べるぞ!」

 「それでよろしいのですか?」

 「あぁ、正直俺も腹ペコなんだよ。」

 「わかりました。それでは用意してきます。」

 「よっしゃ! 皆今日はおもいっきり食べるぞ!」

 ショウ、街の住人全ての人を城に招待した。

 もはやこれは、パーティーになっていた。ショウは一人城の二階のベランダのような所で一人たそがれていた。

 (なんかな、こういうのも結構楽しいもんだな、)

 「ショウ、ここにいたのね。」

 「サユリ? どうしたんだよ。」

 「貴方に一つ質問してもいいですか?」

 「答えられるものならどうぞ、」

 「ショウ、貴方はこの世界のことをどう思う?」

 「どうしたんだよいきなり、」

 「いいから、答えて。」

 「そうだな、俺はこの世界はどっちかと言うと好きだな。」

 「そう、よかった。でもね、」

 「?」

 「ショウ貴方はいつか自分の世界に帰らなければならない日が来るかもしれない。」

 「なんだそんなことを気にしてたのか?」

 「そんなことって当たり前よ。」

 「心配するな、」

 ショウはサユリの頭に手を置き撫でた。

 「何を!」

 「心配しなくても俺はもう過去の世界には帰らないよ。」

 「本物ですか?」

 「当たり前だ、いったろ俺はこの世界が好きだって。」

 「ならよかった。」

 「さぁ、そろそろ戻ろう皆探してるかもな、」

  「そうですね、行きましょう。」

 二人は皆の待つ広場へと歩みを進める。しかし、その道中ショウの耳に何者かがささやきかける。

 

 『さすがだね、僕がこの世界に連れて来ただけのことはある。』

 「久しぶりだな、いつぶりだ?」

 『忘れちゃったな、それよりも今君はこの世界にいて楽しいかい?』

 「あぁ、凄く楽しいよ。あっちの世界と比べ物にならないくらいにな。」

 『それはよかった。』

 「なぁ、いい加減お前の正体について教えてくれないか?」

 『僕のことを?』

 「そう、姿形も見えない相手に話すのはちょっと気が引けるからな。」

 『そうだね、それならこれから僕のことを"神"って呼んでよ。』

 「"神"? お前はまさか、」

 『あぁ、違うよ。僕は虹の神なんかじゃないよ。』

 「じゃあ、なんの神様なんだよ?」

 『うーん、"全て"? かな、』

 「全て?」

 『そう、全て』

 「さすが神様だな、」

 『それほどでも、でもまぁ、神様だからといって最強であるわけじゃないからね。』

 そして、ショウと神様? は、長い話を続けている。

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