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第二章 ep1 新たな異世界生活

着いた場所にそびえ立つそのあるとものは、

 「銅像か、これ?」

 「はいその通りです、」

 「ショウでもよく見たら、」

 「うん、似てる。」

 「サユリに似てるね、この銅像、」

 「確かにそうですね、サユリにそっくりです。」

 「でもなんで私みたいな銅像がここに?」

 「これはサユリ様本人の銅像ですよ。」

 「そうなのか? でもなんでサユリの銅像がこんな所にあるんだよ。」

 「説明すると少し長くなりますが、場所を変えましょう、着いてきてください。」

 レイカに着いていく一行街の住人は変わらずサユリを凝視している。

 「なぁ、あの人はもしかして、」

 「あぁ、あの銅像の人にそっくりだ。」 

 

 「なんかさっきからこの街の住人がサユリのことを話してるな。」

 「え、そうなの?」

 「あぁ、さっきから《地獄耳》を使って周りの声を聞いているがやっぱり同じ内容ばかりだ、」

 「サユリ、この街じゃあ、人気者なの?」

 「クロナ、だから私自身なにも見覚えがないの。」

 「大丈夫ですよ、皆さんその理由は今からいく所に答えはありますから。」

 

 街の中を進んでいく一行、そして徐々にある建物が一行を待ち構える。その大きさはこの街の半分以上をその建物が占めていた。

 「なぁ、レイカこれはなんだ?」

 「これは私の家ですよ、」

 「これが貴方の家なの? レイカ」

 「はい、その通りですサユリ様。」

 (本当にこいつさっきからサユリに様付けして呼ぶよな。)

 (うん、なんでかわからないけどサユリはこの街のなんなんだろう?)

 (いや、それは俺が聞きたいよクロナ。)

 

 そして、建物の門の前に到着する一行、そびえ立つ建物にただ見とれているマユミ、

 「それでは皆さんどうぞ。」

 「それじゃあ、お邪魔します。」

 建物の中へ入るショウたち、中は綺麗に清掃されていた、全てが光を放つように。

 

 「それで、レイカどこに行くの?」

 「私の部屋にご案内致します、どうぞこちらへ。」

 長く綺麗な廊下を歩き廊下の右側には扉が並んでいた。一体いくつの扉があるのだろうか?

 一つ一つの扉にはそれぞれ紋章のようなものが扉のドアノブの上に貼ってある。

 

 「ねぇ、レイカ。」

 「なんでしょうか、サユリ様。」

 「貴方の部屋は後どのくらい歩けば着くの?」

 「もう着きますよ、ほらあそこです。」

 

 彼女の指す先には扉があるが、他の扉は何かが違うことをショウ、クロナは感じた。扉の強く、そして恐ろしいというよりは恐怖のような扉の前に集まる五人。

 

 「ここが貴方の部屋なの? レイカ。」

 「はい、その通りです、では中へどうぞ。」

 扉を開くその先には、

 「すごい、」

 「ここ、本当に部屋か?」

 「これはもはや部屋ではなく、」

 「えぇ、部屋よりもとてつもなく広い場所と言えばいいのでしょうか、」

 

 レイカの部屋は現実の世界で言えば学校の体育館よりも広い部屋。天井にはシャンデリアのようなものがあり、部屋には図書館並みの本が並んでいた。

 

 「これは、マユミの城の図書館よりもすごいな、」

 「えぇ、これは負けました。」

 「ここにある本は全て読破しています。」

 (まぁ、でしょうね、なんとなく予想はしてたけど、)

 「ここには何冊の本が並んでるの?」

 「そうですね、多分10000は越えている気がします。」

 「そんなに、その本全てを読む時間なんてあるの?」

 「えぇ、私にはこれくらいしかすることがありませんので、」

 「それってどういう、」

 「あぁ、そうでしたまだ私は貴方達のことについて聞いていませんでしたね。」

 「そうだったな。」

 

 ショウは、いままでのことについてレイカに全てを話した、自分とクロナが虹能力を使えること、神と戦いそして過去に戻ったり色々なことを話した。

 

 「そんなことがあったのですね、」

 「まぁ、結構大変だったがな、」

 「でもそれなら、もう一度惑星へは帰らないのですか?」

 「まぁ、帰るのはもう少しだけ時間が掛かるからな。」

 「そうなんですか?」

 「えぇ、私達にも色々事情があるから。」

 「そうですか、失礼なことを聞いてすみません。」

 「いや、謝らないでレイカ、それよりも今度は貴方から話してほしいな。」

 「わかりました。えっと、何から何までをお話しすればいいでしょうか。」

 「まずは貴方のことについて教えて。」

 「はい、改めまして私はレイカ・クリスタ、レイカとお気軽にお呼びください。」

 「なぁ、レイカお前は一体何者なんだ?」

 「私は、そうですね、この街で言えば一番上の位に属しています。」

 「それはつまり、レイカ貴方はもしかして、」

 「はい、お察ししているかもしれませんが、私はこの国の女王です。」

 (なるほど、さっき街の住人が異様に俺達を見ていたのはそれか、)

 「すごい! レイカは女王様なのね!?」

 「お恥ずかしながらその通りです、」

 「レイカは私とマユミと同じということですね。」

 「え、それって、」

 「私とマユミはレイカ、貴方と同じで女王なの。」 

 「そうなんですか!?」

 「うん、」

 「すごくうれしいです!!」

 「私もよレイカ!」

 サユリとレイカはお互いに喜び合ってあた、それに口を挟むかのようにショウが口を開いた。

 

 「なぁ、話に割り込むみたいで悪いけどもう一つ質問していいか?」

 「なんでしょうか? ショウさん。」

 (あ、俺には『さん』付けなのね。)

 「この街に来てからずっとさっきもが有名人みたいだったけど、この街とサユリはどんな関係があるんだ?」

 「サユリ様はこの街では『英雄』と称されていますよ。」

 「私が英雄?」

 「はい、我々は古くから風の能力者だけで行われる伝統的な大会があります。」

 「その大会ってもしかして、」

 「はい、以前サユリ様も出場されました、『風の能力最強大会』が開催されました。」

 「その大会はどの位の規模で行われるんだ?」

 「大会の開催地はここ、『風の中心地』で行われます。」

 「出場する人数は?」

 「この世界の最強を誇る人達が出場しますから、まぁざっと5000万人以上は出場しますよ。」

 「かなり大規模な大会なんだな。」

 「えぇ、かなりの強者が集まる大会ですので観戦する人達もかなりの熱を持って応援していますよ。」

 (なんか、オリンピックみたいなやつだな。)

 「ん、そしたらサユリも以前行われた大会に出たんだよな?」

 「は、はい一応、」

 「まさか、お前、」

 「えぇ、去年の大会は私が優勝致しました。」

 「でも、サユリ様はただ優勝したわけではないんですよ!」

 「どういう意味だ?」

 「サユリ様はその大会で前人未到の快挙を成し遂げたのですよ!!」

 「その快挙とはなんなのですか?」

 「普通大会は団体か、個人で出場するのですが、サユリ様はたった一人で優勝へと上り詰めたんですよ!!」

 「そんなのいつも一緒にいた私も聞いたことありませんよサユリ。」

 「いや、だってなんか恥ずかしいから、」

 「それなら、いままでのことが繋がるななぜ街の住人がサユリを凝視していなのかも、」

 「私自身、ショウと同じです。いまになってわかりました。」

 「はい、またこうしてサユリ様に会えるのは光栄です。」

 「貴方も去年の大会に出てたの?」

 「いえ、私は観戦していました。」

 「その大会は、毎年あるのか?」

 「はい、毎年恒例の行事となっています。」

 「優勝したらどうなるんだ?」

 「確か去年私が優勝したときは、なんでも一つだけ願いを叶えられるだったかな、」

 「なるほど、それなら参加者も多いわけだ。」

 「それでレイカ今年の大会はいつ?」

 「えーと、確か1ヶ月後に開催されますよ。」 

 「なるほど、サユリなんならもう一度出場してみれば、」

 「えぇ! 私はもう、」

 「もしサユリ様が出場されるのなら、お互いに頑張りましょう。」

 「それって、レイカ貴方も大会に出場するつもりなの?」

 「はい! 今年は私も大会に出場します。」

 「でも、女王って出場は普通の大会でも出来ないんじゃないのか?」

 「いえ、出場者は自由のですので、」

 「ふーん、それなら俺も出てみようかな。」

 「ショウが出るならクロナも出る。」

 「それなら、団体で出場になりますね。」

 「マユミは出ないのか?」

 「私はそういう大会にはあまり出たくはありませんので、遠慮しておきます。」

 「なら、サユリお前はどうするつもりだ?」

 「ショウとクロナが出場するなら、私も勿論一緒に出場しますよ。」

 「てなわけだ、レイカ大会についてもっと俺たちに教えてくれないか?」

 「その前に皆さんに私からお願いがあります。」

 レイカのお願いそれはレイカ自身なんとしてでも叶えたいことであった...

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