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第一章 ep17 リターンマッチⅠ

不気味にガールの笑い声が部屋中に響き渡る、聞いているうちに耳鳴りがするほどにうるさくそして、激しくなっていた。

 

 「なにがおかしいんだよ、偽者。」 

 [おや、それまで気付かれていましたか、]

 「勿論だ、どうみたって神がそんな笑い方しないからな。」 

 [そうですね、私もまだまだ演技力が足りないようですね。]

 「さぁて、覚悟しろよ、」

 [構いませんよ、どこからでも掛かって...]

 次の瞬間にガールの背後に回るショウとクロナそして同時に、

 《妖術 氷冷脚(フリーズレッグ)!!》

 《妖術 爆炎脚(デトネーションレッグ)!!》

 

 背後から攻撃を直撃させる二人しかし、

 [虹の能力はこの程度なのですか?] 

 二人の攻撃は偽者の首筋で止まっていた。

 (なるほどこいつは時を止められるのか、) 

 「二人から離れて下さい!!」

 《自然捕縛(ナチュラルトラップ)!!》

 床から木が生えて偽者の体を拘束する。

 [これは、]

 「皆さん! いまです!!」

 「ナイスだサユリ! 行くぞクロナ!!」

 「うん!!」

 《雷神光(ライトニングフラッシュ)!!》

 《闇玉砕(ダークネスブレイク)!!》

 「ふむ、ではわしもいくかのぅ、」

 《獄炎古刀!!》

 「なら、私も、」

 《森風刃(フォレストブレード)!!》

 一斉に放つ攻撃はガールに向かって仕留めるだがガールの顔は笑みを浮かべたままであった。

 

 (なんだ、まだ余裕の表情をしてるな、何か企んでるのか?)

 [それでは私からも皆さんに攻撃したいと思いますが、怪我をさせるのは引けるのでこれでどうでしょうか?]

 《能力拒否(アビリティディナィル)

 次の瞬間、放ったはずの攻撃が一瞬にして欠き消されてしまった。

 「は? なんだ今のは、」

 「まさかだとは思うが、お主まさか【無能者】ではないか?」

 「国王様、【無能者】とはなんですか?」

 「【無能者】それはその名の通り【無】の能力が使える者のことをそう呼んでいる、しかし、【無能】が使えるのはこの世界ではまだ存在していないはず、」

 [実はいま貴女方の目の前にいる人物が使えたとしたら?]

 「【無】にはどんな効果があるのですか?」

 「それは、相手の攻撃を消したり、相手の能力を無くすこともできるそうだ。」

 「嘘だろ、そんなの使われたらもはや勝てる確率が愕然と減るだろ。」

 [でも私はさっきも言いましたが、貴女方を怪我させるのは嫌なのでこの能力を使わせてもらいました。]

 「それなら、もう一度行くぞ皆!!」

 そして再び全員でガールに攻撃を仕掛けるだがその瞬間に、

 [では皆さん、この戦いの続きはまたいつか致しましょうか、]

 《惑星移動(プラネットテレポート)

 床に大きな魔方陣が浮かび上がりその瞬間にショウ、クロナ、サユリ、マユミは魔方陣に吸い込まれていく。

 [あ、それと、国王さんにはここに残っていただきますので、]

 「国王!!」

 「心配するな若僧! わしわこれでも国王じゃ! こやつなんかに劣ったりはせぬぞ!!」

 [それでは皆さんまたお会い致しましょう。]

 徐々にガール、国王の姿は見えなくなっていく。

 

 ■■■

 

 そして、ショウたちはいつの間にか空に浮かんで地面に向かって急降下していた。

 (くっそ、なんだよあれはあんなの聞いてないぞ無能者が存在するなんて、)

 ショウたちは残り10秒もすれば地面に叩き落とされしまうほど地面に近づいていた。

 「ショウ! どうすればいいのですか!?」

 「心配するな任せとけ!!」

 (いけるか? いや、いくしかないか!)

 《浮遊》

 ショウたちの体は軽くなりゆっくりと地面へと降りていく、地面に降りて辺りを見回す四人、そして全員同じ言葉を口にする。

 (全員)「またここか、」

 降りたその世界は爆発した未来の時代にマユミが移動させたもう一つの惑星。

 周りはあの時と変わらず殺風景で更地が広がっていた。

 「またここに来たのかよ。」

 「相変わらずですね、この世界は、」

 サユリの視線の先には戦場のようなものが見える。どこの国の人達が争っているのか、それは四人には知るよしもない。

 「それでこれからどうするか、だよな。」

 「うん、あの偽者かにゃり強かった。」

 (クロナの猫みたいなしゃべり方は久し振りに聞いたな。)

 「そうだね、私達の攻撃を消せる能力にどう勝てばいいのか、」

 「どう考えても勝てる確率は0%に等しいでしょう。」

 勝つための対策を練るが全く考えが浮かばない。勝てるのかすらもわからなくなり四人の間には沈黙が続いた。

 そして、このままでは(らち)があかないと思ったのかショウが三人に問いかける。

 「なぁ、この世界はなんなんだ?」

 「そうですね、ここは『風の惑星』とでも呼べば良いでしょうか。」

 「風の惑星?」

 「この世界には風または緑に関する能力を持つ者だけが存在する世界です。」

 「いや、そしたらさっきまで俺達のいたあの惑星はなんなんだよ。」

 ショウの指差す先はガールにより移動させられる前にいた惑星、

 「そうですね、それは歩きながらお話ししましょう。」

 ショウ達四人は宛はないがとにかく立ち止まっていても始まらないと思い歩き始めた。

 「では、説明しますね。」

 (なんか、長い話になりそうな予感がしてきたな。)

 ショウの予感は的中する。

 「ショウさんには、まだ説明していませんでしたが、この世界には六つの惑星が存在しています。」

 「惑星が六つもあるのか!?」

 「えぇ、そしてその惑星は順に炎惑星、水惑星、風惑星、雷惑星、闇惑星の五つ惑星があります。」

 「そして、最後の六つ目の惑星があれか、」

 「そうです、惑星にはそれぞれ炎の惑星なら炎の能力者しか存在していません。」

 「それなら、最後の六つ目の惑星はどういう惑星なんだよ。」

 「六つ目の惑星は、いわば能力の極みを超えた力を持つ者だけが存在する惑星のことです。」

 「極みを超えた力を持つ者だけが存在する惑星?」

 「簡単に言えば神に近い存在の者が生きる惑星ですよ。」

 「つまり、サユリ、マユミ、クロナお前ら全員極みを超えた存在というわけなのか?」

 「まぁ、いまの説明だとそうなりますね。」

 「これでも私は風の能力なら誰にも負ける気はしませんよ。」

 「てことはお前ら三人ともかなり強いんだよな?」 

 「まぁ、そうだね。」

 「強いのでしょうか、私はあまり自分の能力は弱い気がするのですが、」

 「マユミ、自身失いすぎクロナもショウと同じくらいに強いよ。」

 (いまこんな説明聞いたら俺はこんな強いやつらと共に戦ってたんだな、)

 改めて三人の強さに驚くショウ、

 「そうですね。これからこの世界についた調べつつ勝つための対策を考えましょう。」

 マユミの意見に同意する三人、その四人を見つめる者がいた。

 ??「あの人はまさか、」

 「それでこの世界はなんの能力が存在してるんだっけ?」

 「それは、さっきも言いましたが、」

 ??「風の世界ですよここは、」

 四人の背後から聞こえた声の主は、

 「お前は誰だよ。」

 「私はレイカ、レイカ・クリスタと申します。」

 背後から声を掛けてきた少女、緑の少しも薄めの髪色で、腰には二本の刀を持っていた。

 「俺はショウ、んでこっちが、」

 「私はクロナ、」

 「私はマユミと申します。」

 「そして私はサユリよろしくねレイカ。」

 「は、はい! よろしくお願いいたしますサユリ様!」

 「サ、サユリ様?」

 「はい、存じ上げております。貴方は風の能力最強と言われているサユリ・フィリアスマーラ様ですよね?」

 「いや、最強ってわけではないけど私は貴方とどこかで会ったことないけど、」

 「あ、それはあの街に行けばわかりますよ。」

 彼女の指差す先には街のようなものが見えていた、どこか見たことのあるような街だった。

 「あそこに私の何が分かるの?」

 「はい! それでは行きましょう!」

 彼女と共にサユリたちは街へと歩いていく。街の門に近づき改めて門を見ると、

 「でかいな、この街の門は、」

 「当たり前ですよ、この街は世界では最大を誇る国ですからね!」

 「この街が世界では最大を誇るほどの街なのか、」

 「では、行きましょう。」

 街の中へ入った途端に街の住人がざわめき始めた、住人の視線はサユリを凝視していた。

 「なぁ、サユリ本当にお前この街になにか思い出みたいなのないのか?」

 「それは私に聞かれてもわかりませんよ。」

 そして、彼女と共に着いたその場所にあったのは、

 「これが、サユリ様が有名な理由です。」

 その先にあるものをみた瞬間に全員息を飲んだショウ達が見たものとは、

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