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第一章 ep12 結果 

マユミから修行をするように迫られるショウ、いきなりすぎる言動に困惑するショウ。


 (いや、なんでいきなり修行するの? 修行しないといけないほどに俺はそんなに弱いのか?)

 「ショウ、心配しなくても修行といってもただある人と手合わせをしてほしいだけよ。」

 「手合わせ? そのある人って誰なの?」

 「クロナよ。」

 「え? クロナと手合わせするのか?」

 「はい、ショウさんとクロナには手合わせをしていただきます。」

 「なんで俺とクロナが手合わせをしなきゃいけないんだよ。」

 「それは、貴方たちはこれから長く旅に出ることになります。その上で二人の力を再確認させてほしいのです。」

 「ショウ、クロナはショウと手合わせしたい。」

 「本当にいいのか? クロナ、」

 「うん、でもショウ、手加減はしないからね。」

 「わかった、なら俺も全力でクロナと手合わせをするよ。」

 「決まりましたね。では後でこの先の廊下にある広間に来てください。そこで手合わせをしましょう。」

 「わかった。」

 「うん。」


 そして、ショウとクロナは手合わせをすることになるこの手合わせになにの意味があるのかそれはマユミ、サユリ、そして我慢のみぞ知ることである。

 

 そしてショウ、クロナ、サユリ、マユミ、ガールは広間に集結する。広間には大きな舞台のようなものが置かれていた。


 (あれは、なんだ? あそこで手合わせをするのかな?)

 「ではショウさん、クロナ、お二人はあそこで手合わせをしていただきます。」


 そして、二人は舞台に上がり戦いの準備を始める。しかし、ショウにはクロナと手合わせをすることに対してそこまで乗り気ではなかった。


 (まさか、本当にクロナと手合わせをすることになるとはな。)

 その時、マユミが部屋の床に魔方陣を書き始めた。


 「マユミ、その魔方陣はなんだよ?」

 「これですか? 瞬間移動をするための魔方陣です。」

 「瞬間移動?」

 「はい、さすがにこの部屋で派手に手合わせをしたら城は愚かこの街全てが消えて無くなるかもしれませんからね。」

 「それでどこに移動するんだよ。」 

 「それは、着いてからのお楽しみということで、」

 「わかった、とにかく始めてくれ。」

 「わかりました、クロナ準備はよろしいですか?」

 「うん、ばっちり!」

 「ショウ、いくら相手がクロナだからとはいえ手加減したら許さないからね。」

 「わかってるよ、クロナ全力でやろうな。」

 「うん、クロナ手加減はしないよ。」

 「では、準備もよろしいですのでそれでは始めます。」


 その瞬間、マユミは床に書いた魔方陣の上に立ち呪文を唱え始めた。


 「我は風の主、風の守護よ主の願いに答えその力、いまここで振るいたまえ」

 《瞬間移動(テレポート)》その言葉と同時に部屋中に強い光が射し込み辺り一体を覆い尽くす、


 (ん? 着いたのか?)


 ショウは意識があまりはっきりしないまま地面に寝転がっていた。ふと体をお越し周りを見渡すとそれは、


 「なんだよここは、」


 そこは現実世界で言えばエジプトに似た場所だった。辺りは砂漠が広がり草の一つも生えていない世界だった。


 「ここはどこなんだ?」

 「お目覚めになりましたかショウさん?」

 さこにはマユミとサユリが立っていた。

 「ショウ起きるの遅いよ。」

 「ご、ごめん、それよりクロナは?」

 「クロナ? クロナなら貴方の背中に、」

 「え?」

 背中を見るとそこには、

 「すぅ~、すぅ~、」

 クロナがショウの背中にしがみつきながら寝ていた。

 「クロナ、また、」


 そして、クロナを起こして改めて手合わせを始める。やはり急に別の世界に来たからなのかショウが異様に落ち着きがない。


 「ショウさん? 大丈夫ですか?」

 「え、あ、うん大丈夫だよ。」

 「本当に? ショウもしかして緊張してるの?」

 「まぁ、してないと言えば嘘にかるかな。」

 「大丈夫、クロナ、ショウとなら全力でやれる気がする。」

 「ショウさん、手合わせの前に深呼吸してみてはどうでしょうか?」

 「そうだな、それじゃあ、」


 ショウは三回ほどの深呼吸をしたその後のショウの瞳は先程緊張していたショウの瞳よりも輝いて見えた。


 「それではお二人とも準備はいいですね?」

 「あぁ、]

 「うん、」

 「それでは始め!」


 マユミの開始の合図と共にクロナが仕掛ける。


 「覚醒せよ我が力、その力を持って天地を翻せ!」

 《暗黒竜波!!》


クロナから放たれた一撃は技の名の通り黒い竜がショウに襲いかかる。

 「ならおれも、 我が力よ顕現せよ神をも喰らいし力よその力、全てを喰らえ!」

 《死爪撃!!》ショウの拳には黒い(もや)のようなものなものが纏い(まとい)つく。

 二人の攻撃は相討ちする、砂ぼこりが舞いその間に二人は仕掛ける。

 《千光!!》

 《風絶!!》


 どちらもいっこうに引かない、それどころか決着が付くのか付かないのかわからない状態になるほど激しく戦っていた。


 「マユミ! さすがに止めさせた方がいい気がするけど!?」

 「いいえ、まだです。まだ二人は決着を付けていません。」

 (さすが俺と同じ能力のクロナだな攻撃パターンが読めないな。)

 (ショウ、何を考えているのかわからない。)

 そして、ショウはこの世界に来たときからあることを考えていた。

 (この世界は、もしかしてだが妖術みたいなのが使えるのかな? 試してみる価値がありそうだな。)

 《妖術 一天・雷鳴撃!!》


拳から放たれる一撃は雷竜の如くクロナに襲いかかる。だがその技を見てもクロナは顔色を一切変えなかったむしろ、何か楽しげな顔をしていた。


 (ショウ、そんな攻撃じゃあクロナには当たらないよ。)

 《パラレルワールド》クロナの手のひらには虹の円形状のようなものが生まれた。ショウの攻撃はそれに吸い込まれるように消えていく。


 「な、なんだよその技は?」

 「マユミ、あれがクロナの、」

 「そう、あれがクロナの得意中の得意の技、《パラレルワールド》その技に吸い込まれたものは技をコピーしてしまう。」

 「そんなチートみたいなのが存在するのかよ。」

 「ショウさん気を付けてください。」

 「ショウ、いくよ! たしか、こうだったかな?」

 《妖術 一天・雷鳴撃!!》ショウの放った技とそっくりの技を放つクロナ、あまりの衝撃にショウは立ち尽くしてしまった。

 (すげー、この世界にはなんでもありなのか、なら一度やってみたい技を出すことにしよう。)

 「我は全てを司るもの汝、我が思いに答え、天地揺るがす力となせ!」

 《全壊(all・the・break)!!》


 大地もろとも破壊する技、しかしその技は限界に達したときある問題が発生する。


 「この技はここで使うのはまずい気がしますが、」

 「サユリ、私も同意見です。」


 地面には大きな切れ目が入り大地は揺れ始めいまにも世界全体が大きな大地震に襲われるかの如く揺れていた。


 「これは、ショウさすがにやり過ぎ。」

 「すみません。反省しています。」

 「それどころじゃありませんよお二人ともこの状況をどうするおつもりですか?」

 「どうするって、なぁクロナ。」

 「うん。」

 二人は手を握り、天に向かってこう叫ぶ。

 「「《リターン!!》」」


 その瞬間、崩壊し始めていた地面が段々元の状態に戻り始めた。大地はつながりそしていつもと変わらない地面が広がる。


 「ふぅ、お疲れ様クロナ。」

 「うん、ショウもお疲れ様。」


 二人の手合わせは世界崩壊にまでなるほどのものだと感じたサユリとマユミ、そして手合わせは幕を閉じる。それから城に戻る四人そこには、


 「ガール、」

 [ようやく戻って来ましたね。]

 ガールの横には国王がいた。

 「国王様、」

 「皆さんおかえりなさいませ。」


 手合わせから帰ってきた四人を待っていたガールと国王、その理由はその後の先の物語で知ることになる。

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