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第一章 ep9 神への挑戦

 ───数時間前、

 『ふふふっ、』

 [なにやら楽しそうですね。全能神さん?]

 『君は楽しくなさそうだね、ガール。』

 [いえ、貴方が話したそのお二人は本当に凄い人達なのですか?]

 『あぁ、あの二人ならこの世界を一転させることも可能だと思うよ。』

 [それほど貴方が気に入る人達をなぜ私と戦わせるのですか?]

 『そうだね、君にもあの二人の実力を体感してほしいからかな?』

 [わかりました。なるべく手加減は致します。]

 『いや、全力で彼らに挑んでほしいな、』

 [それは、いくらなんでも無理があります。]

 『大丈夫さ、彼らなら君に勝るほどの実力を出せるはずさ、』

 [わかりました、全力でぶつかってみます。]

 『うん、それがいいよ。それじゃあ、頑張ってねガール。それと、もしも自分がピンチになったとしても君には僕に勝るほどの力を持っている。それを心に止めておいてほしい。ただ黙って見ているよりもまずは先に行動するそれが大切なんだよ。』

 

 

 (全能神、あんなことを言っていたが本当に大丈夫なのかな、)

 風の神の近くに忍び寄る影それにガールはとっさに気付き距離を取る。

 [何物!]


 現れたのは黒いマントをはおり顔を隠した人間が現れた。


 ??「私は闇の能力の者です。」

 [闇の使い手が私になんの用ですか!]

 ??「いえ、ただ私は少しだけ貴方に細工をさせていただきました。」

 [何をふざけたことを、]

 ??「そろそろ効果が現れますよ。」

 [なに?]

 パリンッ!!


 その時、ガールの心のどこかで何かが壊れた音がした。それと同時にガールの目の色は変わりまるで自我を失い、暴走状態になっていた。


 ??「実験成功ですね、」

 ピロロロッ!

 ??「はい、わかりましたすぐそちらに向かいます。」


 黒いマントをはおった男はその場から姿を消した。

 

 ───現在、

 「なんだよ、あれはまるで我を忘れているみたいに暴走してるじゃないか、」

 「ショウ、どうするのですか?」

 「そんなの決まってるだろ、暴走を止める。」

 「うん、ショウならそういうと思った。」

 「仕方ありませんね。全力でぶつかりましょう。」

 「あぁ、相手は神様だからな、全力で叩き落としてやる!!」

 そしていま、神VS能力者の戦闘が始まる。

 

 【意識の狭間】

 (ここは、どこでしょうか? 私は一体何をしていたんだろうか、)

 風の神ガールは自分の意識の中でさまよっていた。

 (たしか、私はあの人間に何かをされ、自我を失い暴走していたはずなのに、ん、あれは、)

 ガールの見る先には男の子と女の子二人の映像が流れていた。

 (この子達はいま誰と戦っているのだろう。)

 「ショウ、どうするのですか?」

 「決まってるだろ、暴走を止める。」

 (崩壊? 私と戦っているのか?)

 

 【城の異次元】

 「くっそ、さすが神様だな、攻撃が全く当たらないな。」

 「そんなのんきなことを言ってる場合じゃありませんよ!!」

 「ショウ、これはちょっとまずいかも、」

 「クロナ、俺も同じこと考えてた。」


 神との戦いに苦戦する三人、風の神の勢いは限界をも越えていた。もはや、誰も止められるものがいないくらいに。


 (やべー、ここまで苦戦するのはまじでヤバイかもしれないな、)

 「ショウ、クロナに合わせて。」

 「よし! 行くか!」

 「《我は神をも越える存在、その力極限を壊しその本領を発揮せよ!!》」

 「《我は神をも越える存在、その力限界を越えしその本領を発揮せよ!》」

 「《リミットブレイク!!》」

 「《バウンドブレイク!!》」 


 二人の放つ一撃は天候をも変えた、そして風の神に直撃する。


 「凄い! これなら勝てる!」


 攻撃が直撃し黒煙が空に舞うその黒煙の中に大きな影が映る。


 「そんな、あの二人の攻撃を受けて無傷だなんて、」


 ガールは傷一つついていなかったむしろ最初から当たってはいないかのような余裕ぶりを見せた。


 「嘘だろ、いまの攻撃で倒れないのか、」

 「ショウ、クロナもう能力が使えない。」

 (そうか、いまの一撃は相当の消費だからな、)


 ショウはクロナを抱き抱えサユリの元へ急ぐ。


 「クロナ! どうしたのですか?」

 「大丈夫、ちょっと能力を使いすぎただけだ、」

 「クロナ、大丈夫?」

 「うん、なんとかね、」

 「サユリ、クロナのことを頼んだぞ。」

 「ショウ、貴方まさか!?」

 「ご名答じゃ、行ってくるよ。」

 ショウは神の元へ飛び立つ

 「ダメよショウ! 危険すぎる!」

 しかし、ショウにはサユリの言葉が届かなかった。

 「さてと、俺もそろそろ本気でかかるとするか、」

 [ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!]


 神の遠吠えが異次元の世界に鳴り響く、まるで体全身に波動を受けている感覚がした。

 

 【意識の狭間】

 (あの子はあれを止めようとしているのか、)

 神ガールは意識の中で地の底へと落ちていた。

 (私は神なのに情けないですね、能力の子がこんなに暴走を止めようとしてくれているのに、私は何もしていない。)


 すると、ガールの心の中で何かがささやいた。


 『もしも自分がピンチになったとしても君には僕に勝るほどの力を持っている。それを心に止めておいてほしい。ただ黙って見ているよりもまずは先に行動するそれが大切なんだよ。』

 (そうだ、全能神は言っていた『見ているよりもまずは先に行動する。』私はいままで何を見てきていたのだろうか、もっと私にはやるべきことがあるじゃないか、自分自身に打ち勝つことだ!!)

 

 【城の異次元】

 ショウは神の前に悪戦苦闘していた、体中は傷だらけになりいまにも倒れそうなほどにボロボロになっていた。


 「ショウ! 逃げて!」

 「バカを言うなこんな所で逃げるわけにはいかないだろ!」


 風の神は手を空に向け、それをショウに向かって振りかざした。

 「ショウ! お願い逃げて!!」


 しかし、その言葉はむなしくショウは動こうとはしない。一貫の終わりだと思ったその時、

 ジャキーーーン!! 何かが衝突する音がした。

 そこには、


 「誰だ、お前は?」


 ショウの目の前には身長はショウと同じで髪の色が緑色の女の子がいた。


 [私の名前は風の神ガール]

 「お前が風の神、それじゃあ今俺たちの目の前にいるこいつは、」

 [これは恐らく私自身の影の姿でしょう。私自身が闇に飲まれこのような姿になってしまったのでしょう。]

 「それなら、お前はなんでここに」

 [あまり、私を見くびってもらっては困ります。あれは私の分身です、しかし、闇に飲まれましたせいか完全に闇が分身を支配したようです。]

 「さすが神様だな、もうなんでもありなんだな、」

 [さぁ、そんなことを言ってないで行きますよ。]

 「あぁ、そうだ、うぐっ!!」

 [傷が広がっています。]

 「くそっ! こんな時に、」

 すると、

 [風よこの者を癒したまえ、《ヒーリング・ブラスター》]


 すると、ショウの傷がみるみるうちに治っていくあっという間に完全に回復した。


 「ありがとう、神様。」

 [いえ、礼を言わなければならないのは私の方かもしれません。]

 「え?」

 [私は貴方に大事なことを思い出させてもらいました。今の私があるのは貴方のお陰です。]

 「俺は何もしてないよ。さぁ、速くけりをつけようじゃないか、」

 [えぇ、行きましょう虹の子よ。]


 そして、邪神VS風神の戦闘が始まる。


 「それにしても、どうすればいいんだ?」

 [そうですね、まずは相手の行動を観察しないといねません。]

 「なるほどね、」

 [あれはまさか、]


 影の神が両手になにやらエネルギー玉のようなものを出現させた。

 「あれはなんだ?」

 [あれは、《スカイ・ザ・ロスト》]

 「なんだそれは?」

 [空中に爆弾のようなものが出現させる技ですしかし、それは自分以外の相手には見えません。]

 「結構厄介だな。」

 [気を付けてどこに爆弾があるかわかりません。]

 「ガール! 俺の手を掴め!」

 [何をするきですか?]

 「いいから速くもう時間がない。」

 [わかりました。]


 ガールはショウの手を掴んだ。


 「よし、いくぜ! 《全眼》」

 すると、ショウとガールの目にはいくつもの爆弾が見えていた。

 [これは、]

 「今のは、見えないものを見えるようにする技だ。」

 [さすがですね、]

 「そんなことよりもけりをつけよう。」


 二人は物凄く速いスピードで影に向かう。


 [ショウさん、私に合わせてはくれませんか? 今から使う攻撃は私一人では使いこなせません、ですからお願いします。]

 「神様からのお願いなら断るわけないよ。」

 [我が剣属よ風の女神ガールが命じます。その風の力でこの世界に嵐を巻き起こせ!!]

 「[ライフ・ザ・スカイ]」


 二人で放つ一撃は神もを越える一撃となり影を一撃で仕留めた。影は灰のように姿を消した。


 「やったな、」

 [えぇ、やりました。]

 「俺、もううごけな、、、」

 ショウは突然意識を失い遠い記憶の中でまた地の底へと落ちていた。

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