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ドラゴン・ドクター  作者: 西谷東
プロローグ
5/74

竜王フナブ・クー

「この少年は、どうしたんだ?」


「彼名前は、ククルです」


辺境への神獣討伐の際、襲われていた所を助けたとマティアは説明。


「まあ、あれぐらい平気だったが」

フハハハハ、と馬鹿笑いをするククル。


「ククル君、静かにしてくださいねぇ」


笑顔の怖いステラに言われ


「お、おう」


ククルは黙る。


「黒の楽譜を、探しているようです。それと、得体の知れない的に追われているようで……」


騎士団の方で保護するべきと判断し、連れて来ましたとマティアは続ける。


「黒の楽譜に、得体の知れない敵か……」


グランは顎に手をあてると


「よし、父上に取り次ぐ」


竜王の間へ付いてくるよう、ククルに促した。


兄の決定を聞いて


「いいのですか。そんな簡単に……」


セノーテは困惑。


「お前の言った通り、彼は本当に鳥かもしれないぞ」


「それは、例えで……」


ククルの髪の後ろについている、鳥の羽の装飾品を見て思っただけだ。


「いいか、無礼のないように。それと、敬語だ」


マティアに口うるさく言われ


「わかってるって」


ククルは、両手で耳を塞いだ。


✳︎✳︎✳︎


竜王の間


「失礼します。父上」


グランとセノーテに続き、ククルは中に入る。


「ほう、珍しい客人だ」


厳格な声。


それを聞いて、自然とククルは背筋を伸ばす。


玉座に居るのは、黄金の竜。

竜王フナブ・クー。


(これが、竜王……)


平静を保つククルを見て


「以外と、落ち着いてますのね」


セノーテが言う。


「ふふん、オレは鍛えているからな」


腰に手をあて、ククルが言う。


「父上、どうでしょうか。俺は……そうだと思っていますが」


「うむ……」


息子の言葉に、フナブ・クーは頷くと


「主は、ケツァルコアトル族との混ざり者だな」












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