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神獣スコルピウス
「監視しなくても、覗かないって」
セノーテの居る方向を遮るように、首を伏せたラピス。
靴の中の砂を出すククルに
「ふむ、昔もこうして子守をしたような気がするのう」
ラピスが語る。
「ラピスは、守護竜だろ。あの校長先生の、ご先祖とか」
「ご先祖……だが、主の匂いと同じだったような」
ラピスは、ククルに顔を近づける。
「おしゃべりで、声が少し高い」
「声が高いって、女の子じゃ? オレの体に使われてる部品に知り合いが居るのかもな」
「うーむ……やはり、思い出せんのう」
何かきっかけがあれば、とラピス。
「悩むとお肌に毒だよ」
「そうじゃの。主と一緒におれば、思い出すかもしれぬ」
ククルとラピスが談笑していると
「お待たせしましたわ」
支度を整え、セノーテが合流。
「おう、こっちも準備よし。セノーテ、ラピス、神殿に向かおう」
✳︎✳︎✳︎
巨体を動かしたラピスが、ガサガサと砂の中を動く神獣の音を捉える。
「む、止まれ」
「き、気持ち悪いですわね……」
昆虫系の神獣を見て、セノーテが眉を寄せる。
「あれは、スコルピウスだ。尻尾に毒がある」
クロノスを剣に変化させ、ククルは警戒。
「分かりましたわ」
セノーテも、ヘルメスを構える。
「そう、簡単には進ませてくれるつもりはないようじゃ」
ブレスで援護しよう、とラピスは羽を開いて飛ぶ。




