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ドラゴン・ドクター  作者: 西谷東
王立アカデミー編
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暴走

「あれは、アズールだ!」



ククルの言葉に



「あれが……」



アズールは、竜王フナブ・クーの血を濃く受け継いでいることは校長から聞いていた。



(だが、人間が竜になるとは)



ロスは、驚きを隠せなかった。



青い竜と化したアズールは、ロスとククルを見下ろし



「グォオオオオン」



咆哮。



「あれは、暴走してる。何とかして、止めないと」



「小僧、ここで大人しくしてろ」



ロスは背中のククルを降ろすと



「来い、トロラック!!」



相棒の火竜を呼ぶ。



青い竜から放たれた冷気のブレスが、炎のブレスによって相殺された。


その衝撃で発生した水蒸気が、青い竜の目を眩ませる。



「……」



厄介な場所に呼んでくれたな、赤い竜トロラックがロスを見下ろした。



「取り残されていた学生は、先ほど仲間と合流したにを確認」



「悪いな、助かった。こいつを、落ち着かせるのを協力してくれ」



「グォオオオオン」


荒れ狂う青い竜前に



竜奏医師(ドラゴン・ドクター)が居ないと、厳しい所だが……」



地上から、赤を弾くバイオリンの音。



赤には、荒れ狂う竜の心を落ち着かせる効果がある。



「落ち着け、アズール。戻ってこい」



バイオリンを弾くククルに



「小僧、無理をするな」



痛めている足を気遣いロスが言う。



「……いや、効果はある。弾かせろ」



トロラックの言葉通り



「……う、……あ」



アズールの意識が戻り始めている。



青い竜が、まばゆい光包まれた瞬間。



「いかん」



人間の姿に戻ったアズールを、トロラックが背中に乗せて着地した。








✳︎✳︎✳︎



「……」



その光景を見ていた子猫に



「どうです、気に入られましたか?」



マルタが語りかける。



「あれにしましょうか。ククル様も、入れ込んでいるようですし」



そして、不敵な笑みを浮かべた。
















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