続・神様は願いを叶えません!
先に「神様は願いをかなえません!」をお読みください。
あのヘンテコだけど美味しかった神様が去ってから、3日経ったある日のことだ。
俺は真剣に悩んでいた。
「女子と付き合いたい…」
またかこの野郎、と思ったそこの君。いいじゃない。夢はでっかく。
また深く願ったら、あの神様が来るだろうか。万一来たら困るな、よし。
「女子と付き合いてぇ!(小声)」
願ってみた。
「う…む。おはよう」
きたったー。女の子きたったー。
しかしこの前とは違う人。服装は戦闘用?
「おはようございます…?」
「うむ」
鋭い瞳に見つめられ(睨まれ?)、俺はおどおど。
「お名前は…?」
「ああ、そうだったな」
なんでみんな、自己紹介を忘れるんだろう。
「私の名はベル。神を生業としている」
イケボだなー。とかどうでもいいことを思いつつ、とりあえず驚いたフリ。
「えー、神様なんですかー(棒読み)」
「うむうむ」
満足気なベルの表情に、若干心が痛む。
「神様が何でここにー(棒)」
「実はな。私たちは願いから生まれてきた。本来なら、私たち神は見えないんだ。しかし(中略)ということなのだ」
説明乙。
「えー、じゃあ願いを叶えたら、神様は消えちゃうんですかー(棒)」
ベルは少し悩む表情をすると
「まぁそうなるな。他にも消える条件はあるが」
「えっ」
初耳だ。
「願いの主、つまりお前が、心から願いを取り消した時だ」
「つまり俺が、彼女マジいらねーって思ったら、ベルさんは消えるんですか」
「そうなるな。あ、生半可な思いじゃダメだぞ」
彼女いらない、なんて本気で思えるはずがない。
この神様とは長い付き合いになりそうだな…。
そんな時聞こえてきたのは、後ろのバカップルの会話。
「ねぇねぇ、こーじ~」
「なに~ゆったん?」
「きゃー、こーじ、まじかっこいー!イケボ!!」
「ゆったんのかわいさには、まけるってー」
「やだもー!こーじったら~」
彼女いらない。つーかなに?この馬鹿な会話。
リア充ってみんなこうなの?俺もこうなっちゃうの?
やだわ。絶っっっ対嫌だ。
「あっ…」
ベルが消えていく。激しく既視感。
俺は一言呟く。
「ベルさんとのハッピーエンドじゃないのかくっそー…」
連載しようと思えばできるし、ネタも一応あるんですが…
もしよければ、連載したほうがいいかどうか、感想で教えてくだちい←