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昔の拙作。

作者: たんぽぽ

彼女は 弱い自分が嫌いだった

彼女は 本音を聞くのが怖かった

彼女は 嫌われるのを恐れていた


そして


彼は 真実から必死で逃げていた





彼女は 有り得ないとわかっていて 守るための力を求めた

彼女は 不可能と知りつつも 認めてくれる人を探していた

彼女は 小さな嘘をつきながら 自分を偽り続けていた


そして


彼は 誰も信じず 心を閉ざしていた




ある日を境にして


彼女は 力を手に入れた

彼女は 受け入れられた

彼女は 偽らなくなった


そして


彼は 変わりたいと思い始めた

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