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はじまり
今回の作品はなんちゃって哲学ものです。あくまでもなんちゃってでありファンタジーのお話なので、鋭い突っ込みや学術的指摘はどうかお許しを。
日本
かつて、東アジアの雄と呼ばれた経済大国も、今は昔
慢性的な先進国病に悩まされ、緩やかに衰退の道を歩んで
いた。
政治不信、経済格差、労働人口の不足、教育水準の低下、
更に、災害に常に悩まされる地理的要因も加わり、末期患
者の様相を呈している。
そして、人々は希望を失い、ただ漫然と繰り返しのの日々
を営む。
虚無世代
そう呼ばれた彼らは、進むことを放棄し、発展の道を諦め
た。
そして、ここに一人の男がいる。
人並みの外見、人並みの知能、そして人並みの生活。
し、彼にはずば抜けて人より優れている(?)ことがあった。
ただ、ただ。ネガティブなのである。諦めているのである
それだけだ。
無論、主人公である。
それだけでは話が進まない?まあ待ってくれ私は遅筆…では
なく、物語には順序がある。
私は誰かって?
私は、「君であり、彼であり、そして、全て」だ。