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映画ちいかわ人魚の島の秘密が劇場版鬼滅の刃になれないと思った件について

作者: ユウスケ
掲載日:2026/08/02

 私は『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』を公開初日に鑑賞した。

 ちいかわとはナガノ氏によるでヒットしたなんかちいさくてかわいいやつが活躍する作品でめざましテレビ内で火曜日及び金曜日にアニメが公開されており、原作はX公式ちいかわにて更新、単行本も発売されている。

 今回の劇場版に至っては学生達が夏休みに突入した夏休み真っ盛りである7月24日に公開され、池袋の朝7時からの5分毎公開、初回プレゼントが子ども達の間で流行りのめじるしキーホルダーランダム全8種であることも話題を呼んだ。

 このような状況でありながら公開当初、私が抱いた感情はタイトルの通りである。何故そのように考えたかというと鑑賞後の感情だ。

 劇場版鬼滅の刃は、炭治郎達鬼殺隊が鬼を倒すという勧善懲悪の物語である。鬼の中には悲しき過去をもつ者が一定数存在するが炭治郎達は同情こそすれど人に危害を及ぼす鬼は倒していく。

 対して映画ちいかわは、島にいついた討伐目標のセイレーンをもう島を襲わせないと約束させ追い払うのみに留め、船の上でちいかわ達がセイレーンのような強い存在があるから勝てるように頑張ろう!とハチワレうさぎと自分達を鼓舞しちいかわの手にあった人魚の鱗が島に帰っていくように飛んでいってEDに入る。

 EDは、クレジットの前に歌を聴いて気付いた方もおられるであろうちいかわ役の青木遥氏である。なんと、田中誠人氏がハチワレとしてOPを歌いEDはちいかわ役の青木遥氏が歌うという心揺さぶられる演出だ。

 ここまでは多くの人が抱いたちいかわという作品のイメージより少しダークでありながらも上手く終わったなと鑑賞後の感情としては鬼滅の刃が終わった後に近かった。

 問題はエンドロール後である。エンドロール後、映写機が可動を受けず映したのはセイレーンがとある島に向かっているホラーなシーンであった。このシーンを目にした時私は「ヒェッ」となんともまあ年甲斐もない声を出した。映画ちいかわはなんとジャンル分けするのならばホラー映画だったのである。

 さて、話を戻そう。ジャンルがホラーとなるとどうであろうか?リピートしようという人が減るのではないだろうか?確かにホラーならばエンドロール後の演出まで凝っていて流石であるが、ホラー作品をリピートしたい人、それも子どもが何人いるだろうか?これこそが私がちいかわが鬼滅の刃に並ばないと思った理由である。

 原作通りとはいえ興行収入を伸ばす目的であるのならば、ちいかわ達視点で島で過ごして終わり、その後の話はBD/DVDの映像特典とした方が前述のEDの件もあり、リピートは見込めたはずだ。

 しかし、現実はエンドロールにその後の話を上映した誰の判断か?それは脚本であり総作画監督であり作詞もされた原作者ナガノ氏である。ナガノ氏本人が自ら私ですら思い浮かぶ興行収入を伸ばす為の策を取らずに最後まで放映した。ナガノ氏自らが選択をした。しまじろうのような漢気である。仮に私が原作者ならば上のようにしたであろう。現在ちいかわはアニメでは大成功と言われる10億を大きく上回り33億を突破している。どこまで行くのか見守っていきたい。

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