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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

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手榴弾を使って無双しまくろうとした結果

掲載日:2026/02/22

「いいか、よく見ておけ。あの角の壁に当てて、死角にいる敵にグレネードをお見舞いしてやるんだ。これを『バンクショット』と言う」


俺は手にした手榴弾のピンを、慣れた手つき(自称)で引き抜いた。

周囲の連中が固唾を呑んで見守る。


「こうだ!」


放たれた鉄塊は、計算通りの軌道で角の壁へと吸い込まれていく。

「おぉーーーー!」

「さすが師匠! 物理法則すら味方につけるとは!」


歓声に気分を良くした俺は、隣にいた新人に手本を見せるように促した。

「よし、次はやってみろ!」


「はい! おりゃあああ!」


威勢よく新人が放った手榴弾。だが、そいつは壁の角ではなく……手前の出っ張りに直撃した。


「馬鹿、そっちは――」


叫ぶ間もなかった。

物理法則は平等に、そして無慈悲に、爆発物を俺たちの足元へと送り返してきた。


バンッ!!!!

グッッッッチャ!!!!


(完)



幻の続話。リライト特別超過ep。2021→2026


「よしよし、いい子だ。次はもっと遠くまで投げてやるからな、しっかり取ってこいよ!」


手元には、さっきの爆死から奇跡的に残っていた最後の手榴弾。

愛犬は尻尾を激しく振り、期待に満ちた瞳で俺を見上げている。


「ワンッ!」


「そりゃあああ!」


力いっぱい放り投げられた手榴弾は、美しい放物線を描いて森の奥深くへと消えていった。

犬は弾かれたように駆け出し、茂みの中へ飛び込んでいく。


………………数秒後。


「おお、戻ってきたか! 無事に咥えて……」


誇らしげに駆け寄ってくる愛犬。その口には、確かに俺が投げた「何か」がしっかりと咥えられていた。

だが、距離が縮まるにつれ、俺の顔から血の気が引いていく。


「そ、そ、それは手榴っ――」


犬が「褒めて!」と言わんばかりに俺の足元で尻尾を振った瞬間、安全ピンが抜けたままの鉄塊が、その役目を果たした。


バンッ!!!!

グッッッッチャ!!!!


(完)

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