第四十八話 わたし(俺)、正式役割の力、最大試練
朝から緊張が漂う。
学園全体に非常警報。
外部からも、魔力異常の連絡。
対象は学園の複数区域と
周辺地域。
これまでの演習とは比べものにならない規模。
上級生、中級生、教師、
全員が混乱しないよう、
わたし(俺)の判断を前提に動く。
開始。
魔力波の暴走が同時多発。
結界補正のタイミングも複雑。
わたし(俺)は静かに分析。
最小限の声で、最大の効果を狙う。
「北東は左へ誘導」
「中央はそのまま維持」
「南側は補助結界強化」
動きは正確。
全員が瞬時に対応。
事故は最小限に抑えられる。
中盤。
教師が小声で言う。
「補佐役の判断、完全に頼りにしている」
生徒たちも、目線で確認。
自主判断は模倣され、連鎖する。
放課後。
校庭。
彼女が息をつく。
「学園全体と外部、両方制御したね」
「うん」
「怖くなかった?」
少し考える。
「少し。でも、全員の動きを
まとめられる感覚がある」
視界に表示。
《正式役割:最大試練突破》
《影響範囲:学園+周辺地域完全制御》
《支持:最大値維持》
《自発判断:模倣連鎖拡大》
《孤独:維持》
(力は確実に作用した)
正式役割は、
単なる肩書きではない。
個人の判断が制度に反映され、
周囲の心理と行動を動かす。
孤独でも、
意味はある。
そして――
この経験が、
今後の学園運営に
不可欠な基盤となる。




