第四十六話 わたし(俺)、正式役割の力、外部で試される
朝。
学園外で、
大規模な魔力異常が発生したという報告。
範囲は広く、
生徒だけでは対応困難。
教師たちが集結する中、
視線が自然にこちらへ集まる。
(正式役割……活かす時か)
現場到着。
暴走の規模は想定外。
局地的な魔力の波動が、街道沿いに広がっている。
中級生たちが動揺。
上級生も戸惑いが見える。
わたし(俺)は判断を整理。
「右側は誘導せず、左側で抑制」
「結界補助は中級生に割り振る」
指示は最小限。
しかし、
全員が連携して動く。
瞬間的に、暴走の波は制御される。
事故なし。
被害なし。
教師が目を見開く。
「……補佐役、ここまで見えていたのか」
わたし(俺)は静かに頷く。
放課後。
帰路。
彼女が小声で言う。
「学園内の力じゃなくて、
学園外でも通用したんだ」
「うん」
「怖くなかった?」
少し考える。
「怖い。でも、全員の動きを
まとめられる感覚がある」
視界に表示。
《正式役割:外部適用確認》
《影響範囲:学園外+周辺地域》
《支持:大幅増加》
《自発判断:模倣・連鎖》
《孤独:維持》
(力、確かに作用した)
正式役割は、
単なる肩書きではない。
判断は制度を超え、
心理と行動に反映される。
孤独でも、
意味はある。
そして――
これからも、この力は、
制御と支配ではなく、
守るために使われる。




