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ファンドマネージャー ~モンスターをM&Aして強くなる~  作者: 祐祐
第3章:依頼

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51/76

51話:試作品

 チタンさんとクリフさんに依頼した投げナイフが出来上がるのを楽しみにしながら、連日北の森で討伐に励んだ。

 5日連続で討伐して、1日休んで、5日連続で討伐して。

 10日間の討伐で合計約95万Gを稼ぎ、借金は910,860Gまで減った。

 ようやく100万Gを切った。あと10日くらいで返済できそうだ。



 討伐を終えて孤児院に帰ってきた。

 今日の夕食は何かなー。


「ディックスおかえり。今時間あるかな?」


「クリフさん、大丈夫ですよ。どうしました?」


「例の投げナイフの試作品が出来たから見てもらおうと思ってね。

 僕の部屋にあるから着いてきて」


 お!楽しみにしていた投げナイフの試作品が出来たそうだ。

 ワクワクしながらクリフさんについていく。


「はい、これが試作品だよ。4本作ったけどどうかな?

 変えて欲しい所があれば教えて。それを反映して残り6本作る予定だから」


「分かりました。

 明日は討伐に行かないので鍛錬で投げてみて、明後日の討伐では実際にモンスター相手に使ってみて感想をお伝えします」


 クリフさんから4本の試作品を受け取って確認する。

 2本はレッサーベアの牙を加工したもの、2本はレッサーベアの牙に木の持ち手を付けたものとなっている。

 木の持ち手がある方は大きめで握りやすいので投げやすそうだ。

 一方で牙だけで作られた方は小さめで握る部分が小さいので不安かな。


 それぞれ石突部分に穴が空いていて、そこに紐が付けられている。

 紐は細くて目立ちにくいものになっていて、長さは1mくらいある。


 そして紐の先端にはふわっとした毛のようなものが付いている。

 毛は黄色や橙色に着色されており、投擲で外しても緑の中でも見つけやすいのだろう。

 あとはこれがあることでモンスターが気づきやすくなって、命中率が下がるかどうかだな。


◇◇◇


 翌日の鍛錬で試作品を実際に投げてみる。

 的はいつもの機材ではなく、孤児院の敷地内にある大きな木にした。もちろん、セリアさんに事前に確認して了承済みである。


 それぞれ数回投げてみると、やはり木の持ち手がある方が投げやすく、速度も出て木にしっかり刺さった。

 刺さったナイフを引き抜いても持ち手が外れそうな感じは無いので、頑丈さも問題なさそうだ。


◇◇◇


 翌日の討伐では4本の試作品を持って行く。

 普段はカバンには水と弁当くらいしか入れていないが、今回は試作品もそこに入れていく形だ。


 右手に木の持ち手の投げナイフ1本、左手に剣を持ってモンスターを探し始め、北門から出て30分ほどでゴブリンを見つけた。

 迷彩スキルを発動した上で、ゴブリンの目を狙って投げる。


 ゴブリンは当たる直前にナイフに気づいたが、回避行動に移る前に投げナイフがゴブリンの目に突き刺さった。

 痛みに悶えるゴブリンを見ながら近づき、剣で首を切り落とす。


『All is Moneyの効果が発動しました。

 経験値と素材がお金に変換されました。3,000Gを獲得しました』


 倒したことでゴブリンは消えていき、投げナイフだけがその場に残った。

 刃が欠けたりしていないか確認するが、特に問題は無さそうだ。



 その後も必ず投げナイフで先制攻撃をするようにしていく。

 当たる前に気づかれることは多いが、投げナイフのスピードが早いこともあって、気づかれた影響で避けられるということはほぼ無かった。

 また、石とは違って形が整っているため、思った通りの軌道で飛んでいくのも当たる確率が高くなった理由かもしれない。

 それでも動いている対象については外れることも多く、これは鍛錬を続けるしかない。

 外した投げナイフについては討伐後に探したが、全て数分で見つかったので無くす心配は無さそうだ。



 討伐を終えて孤児院に帰ってきた。

 夕食時、早速感想を伝えたくてチタンさんとクリフさんが一緒にいるテーブルに向かう。


「チタンさんとクリフさん。投げナイフを使ってみましたがとても良かったです。

 まず攻撃力については問題なしです。

 次に持ち手ですが、木の持ち手を付けてもらった方が握りやすく投げやすいので、残りの6本はそちらでお願いします。


 そして持ち手についた紐と毛ですが、こちらも問題無いです。

 石と比べると投げた際にモンスターに気づかれやすくはなりますが、持ちやすさと形が整っているおかげでスピードが上がって避けられにくくなりましたので、目立っていても大丈夫です。

 また、外した際の回収も目立つ色のおかげで数分で出来ましたので便利でした。

 色については黄色も橙色も差を感じることは無かったので、どちらも構いません」


「そりゃ良かった。じゃあ残り6本は木の持ち手を付けたタイプで作るな」


「紐も4本と同じようなもので作りますね」


「はい、よろしくお願いします。

 木の持ち手については、材料費は大丈夫でしょうか?

 1本500Gという話でしたが、足りなければ追加で払いますので」


「ああ大丈夫だ。大した金額じゃない」


「分かりました。それでは残り6本を受け取った後に10本分お支払いします」


 2人に礼をして夕食を食べ進める。

 しばらくは試作品の4本を持ち歩いて、6本は予備かな。



xxxxxxxxxx

所持金:0G

借金:▲801,210G

xxxxxxxxxx

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