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ファンドマネージャー ~モンスターをM&Aして強くなる~  作者: 祐祐


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48/51

48話:研究所

 調薬スキルでのポーション作りに挑戦した休暇の翌日。

 今日からは再び北の森でとにかく討伐して稼ぐ日々である。


 稼いで強くなる、強くなって稼ぐ。

 シンプルだが、これが私の冒険者活動の核なのだろう。



 そこからしばらくは同じような日々が続いていった。

 5日間で約44万Gを稼ぎ、借金は2,829,950Gまで減った。

 金額が大きいので、なかなか減った感じがしない。


 そして5日間の討伐で、アンデッドのAcquisitionsで上がったステータスにも慣れた。

 筋力の強化のおかげで、レッサーベアの攻撃に剣をぶつけてもこちらが弾かれることは無くなった。


◇◇◇


 今日は5日連続討伐後の休日。

 午前中は鍛錬、午後はポーション作りをしようと思う。



「ディックス、ちょっと来てちょうだい」


 鍛錬をしているとセリアさんに呼ばれた。

 セリアさんに連れていかれて院長室に入る。


「あなたがディックスさんですね。

 あなた宛の書類を届けに来ました。こちらをどうぞ」


 院長室にいた男性から封筒を受け取る。

 封筒に入れられた書類を出して読み始める。



『ディックスさんへ


 はじめまして。私は王都にある王立研究所研究員のゴードンといいます。

 王立研究所では古代文字の研究をしています。

 そして、ディックスさんの読めないジョブについての調査を担当しています。


 結論から申し上げますと、ディックスさんのジョブの読めない文字は古代文字です。

 ”Fund Manager”はファンドマネージャーと読みます。

 具体的にどういう意味なのかはこれから調査を進めていきます。


 文字が何なのかが分かったため、マイカードのジョブの欄に記載をしたい所ですが、マイカードに古代文字を記載できる魔道具が存在しません。

 そのため、現在王立研究所で古代文字を記載できる魔道具を開発しています。

 開発が完了したら再度こちらから連絡をしますので、その際は王都の王立研究所までお越し下さい。


 また、ジョブやスキルについて分かっていることを教えていただきます。

 今後、ディックスさんと同じジョブの方が現れた時のために、古代文字で書かれたジョブの方が現れた時のために協力をお願いします。


 アミューズ王国 王立研究所 研究員 ゴードン』



 書類を読み終えて、再度最初から読み返す。

 ファンドマネージャーか。

 マネージャーという言葉は、管理者という意味だと思う。

 ただ、ファンドってなんだろうか。まぁそこはゴードンさんの調査を待つか。


 どのくらい開発に時間が掛かるのか分からないけど、王都に行くのか。

 いつか行きたかったし、ちょうどいいな。楽しみだ。



 読み終えた書類を隣りにいるセリアさんに渡す。


「セリアさんも読んで下さい」


「ディックスが問題ないなら読みますね」


 セリアさんも受け取った書類を読み進める。


「書類を渡しましたので、私は戻ります。

 何かありましたら領主館までお越し下さい」


 帰っていく男性にお礼をして見送る。




「セリアさん、書類の内容について相談があります」


「私からも話がありますので、部屋に戻りましょうか」


 再度院長室に戻ってから、書類に記載されていた内容についての理解が合っているかを確認した。


「相談したいことですが、このジョブとスキルを知られても問題ないのか、ということです。

 正直、このジョブとスキルはかなり有用と言いますか、強いと思います。

 剣士などと比べて戦闘のスキルは弱いですが、Acquisitionsによるステータスの強化とスキルの取得はかなり強いです。

 知られた場合に何か都合の悪いことが起きないでしょうか」


「そうですね。

 有用性が理解されたら、国や領主、それ以外の貴族から声がかかる可能性はあると思います。

 そして、それを断るのは難しいと思います。

 でも、ディックスは稼ぐために冒険者を続けたいのですよね?

 それなら断るためにできることをやらないといけません。


 方法は2つ考えられます。

 1つ目はこの街の領主、クロス伯爵に保護してもらうことです。

 軍には入らないが何かあった時は戦力になる、という条件で国や他の貴族からの勧誘の壁になってもらうのです。

 ただ、その何かあった時というのを理由にしてこき使われる可能性もありますし、クロス領以外に出ていくのが難しくなるでしょう。


 2つ目は冒険者ランクを上げることです。具体的にはCランクでしょうか。

 そこまで上げればある程度の外圧を払えるようになりますので、断ることも問題ないでしょう。

 さすがに国王レベルからの勧誘を断るのは難しいでしょうが、そのような勧誘は過去に無いでしょう」


「そうですか。

 その2つなら冒険者ランクを上げる方がいいです。

 魔道具の開発にどれくらいの時間が掛かるのか分かりませんが、開発完了の知らせが来たらすぐにDランクに上げて、トヤダンジョンに行って攻略してCランクに上げて王都に行く。

 この流れになると思いますが、問題ありませんか?」


「問題はソロでトヤダンジョンを攻略できるかどうかですね。

 ディックスのことですから、それまでも強くなる努力を続けるでしょうし、なんとかなるかも知れませんね。

 一旦方針は理解しましたし、私も反対はしません。

 しっかり鍛錬に励んでくださいね」



 セリアさんも反対はしないでくれたので、賛成と言ってもらえるように強くなろう。

 そのためにも鍛錬の内容をもっとキツイものにすべきだろうか。

 考えながら鍛錬に向かっていった。



xxxxxxxxxx

所持金:0G

借金:▲2,817,400G

xxxxxxxxxx

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