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ファンドマネージャー ~モンスターをM&Aして強くなる~  作者: 祐祐


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46/49

46話:アンデッド②

 光魔法とリーダーの掛け声をキッカケに墓地の奥へと走り出す。


 アンデッドは聖水と光魔法を受けると何も残さずに消えていくそうだ。

 All is Moneyが発動しても見た目は同じなのでありがたい。

 とはいえ、Acquisitionsを使うと攻撃をしないで消えていくので、そこはなるべく見られたくない。

 そのため一番奥の配置を希望した。

 奥の方が後衛向きのスキル持ちがいそうというのもあるけど。



 奥に向かうとすぐに1体のアンデッドを見つけた。

 見た目は180cmくらいの人型で、服装はボロボロである。

 ただ、剥き出しの顔はドロドロでほとんど骨だけに近い状態になっている。

 また、片手に剣を持っているので、おそらく剣術のスキルを持っているのだろう。


 強さを知っておくためにもアンデッドの動きをよく見るが、スピードはレッサーベア並であり、問題なく対応できる程度だ。

 近づいてきたアンデッドは剣を振り上げる。

 攻撃力を確認する目的もあって、アンデッドの振り下ろした剣に攻撃を合わせてみる。

 直後にお互いの剣が激突したが、レッサーベアほどの力強さは無く、私の剣は全く押されなかった。

 一方でアンデッドの剣は手から離れて大きく後ろに吹き飛ばされていった。


 こうなれば問題ない。

 剣を振り下ろして、アンデッドの肩から腰にかけて斬りつける。

 ほとんど肉を斬った感覚は無く不思議な感じだったが、聖水の効果か剣を振り下ろし終えるとアンデッドは光となって消えていった。


『All is Moneyの効果が発動しました。

 経験値と素材がお金に変換されました。3,000Gを獲得しました』


 経験値は30もらえるモンスターのようだ。

 一息ついて、すぐに再び走り出す。


 その後も1体を見つけるが、そのアンデッドも剣を持っていたので倒しておく。

 戦闘系のスキル持ちではなさそうなアンデッドはいないかと探していると、奥に2体のアンデッドを発見した。


 片方は170cmほどで、前2体と比べて顔に肉が多く残っている感じがする。

 服はボロボロだが、手には指輪のようなものが見られる。

 もう片方は160cmほどで、前2体と同じく顔はほとんど骨だけの状態で服はボロボロだ。

 どちらも武器は何も持っていないので戦闘系ではないと思う。


 ここまでに2体倒して所持金は6,000G増えているので、ここはDue Diligenceを使ってしまおう。

 どれくらい消費するのか不安ではあるが、他のメンバーが来て倒されたらマズイ。


 Due Diligenceの効果を発動してください。

『Due Diligenceの効果を発動します。対象を指定してください』

 目の前の顔に肉が多く付いているアンデッドを対象としてください。

『Due Diligenceの効果を発動しました。

 1,000Gを消費しました。対象のステータスを表示します』


++++++++++

 種 族:アンデッド

 筋 力:8

 敏 捷:8

 器 用:14

 知 力:14

 スキル:鑑定

 Acquisitions:3,320,000G

++++++++++


 Due Diligenceが1,000Gで済んだのは良かった。

 そして予想通り非戦闘系の筋力と敏捷の低いステータスではあるが、スキルは鑑定か。

 Due Diligenceがあるので、鑑定は無くても問題ない。

 もちろん無料なのは便利だが、必須ではないな。


 それにしても332万Gか。

 1割減になる前の数値なのでそれを考慮しても高い。

 ステータスが+44と予想していた時の想定+30の約1.5倍なので、予想していた230万÷0.9×1.5=380万よりも安いな。ステータスの影響はもう少し小さいんだろうか。


 Acquisitionsの金額には納得感があるが、とにかくもう1体も確認してからAcquisitionsするかを考えよう。


 Due Diligenceの効果を発動してください。

『Due Diligenceの効果を発動します。対象を指定してください』

 目の前の顔に肉が付いていないアンデッドを対象としてください。

『Due Diligenceの効果を発動しました。

 1,000Gを消費しました。対象のステータスを表示します』


++++++++++

 種 族:アンデッド

 筋 力:8

 敏 捷:8

 器 用:16

 知 力:12

 スキル:調薬

 Acquisitions:3,320,000G

++++++++++


 価格はDue DiligenceもAcquisitionsも1体目と同じだ。

 ステータスも同じく非戦闘系。

 そしてスキルは調薬!

 生前は薬師だったんだろうか。


 とにかく、欲しいと思って候補にしていたスキルの1つをこっちのアンデッドが持っているなら、これはAcquisitionsするしかない!



 Leveraged Buyoutの効果を発動してください。

『Leveraged Buyoutの効果を発動します。Acquisitionsの効果を発動する対象を指定してください』

 Due Diligenceをした目の前の顔に肉が付いていないアンデッドを対象としてください。

『Leveraged BuyoutとAcquisitionsの効果を発動しました。

 3,320,000Gを消費しました。不足金額が借金となりました。対象のステータスとスキルを獲得しました』


 いつも通りアンデッドは消えていった。

 ステータスを確認したいが、依頼が終わってからにしよう。


 もう1体のアンデッドに近づき、鋭く一振りした。

 アンデッドは何も抵抗もせず、光となって消えていった。


『All is Moneyの効果が発動しました。

 経験値と素材がお金に変換されました。3,000Gを獲得しました』



 その後も走り回り、1体のアンデッドを見つけて倒したが、それ以降は見つけられてなかった。

 俺が5体も倒したなら、もう全滅させたのではないかと思って元の位置の方に戻っていく。


「遅いぞ。いつまでも帰ってこないからやられたのかと思ったぞ」


「すみません、他にアンデッドがいないか探していたら遅くなりました」


「マイカードで確認すれば完了しているか分かるだろうが」


「そうでした、すっかり頭から抜けて落ちていました。すみません」


「あまり討伐依頼の経験が無い感じか?まぁ次からは気をつけろよ。

 よし、他の組と合流して帰るぞ」


 そうだよ、依頼を受注したのだからマイカードで確認すれば良かったんだ。

 落ち込みながらも他のメンバーと共に移動する。


 すぐに他の組と合流したので、リーダーの指示で街に帰ることになった。




「みんなお疲れ様。無事に任務完了だ。

 冒険者の4人は冒険者ギルドで報酬を受け取っておいてくれ」


 リーダーの締めの挨拶で解散となった。

 私もすぐに冒険者ギルドで依頼完了の報告をして報酬を受け取った。


 孤児院に戻ると食堂の明かりが付いていた。

 いつもなら、もう子供たちは寝る時間くらいだろうか。


「おかえりなさい。無事に戻ってきて良かったわ。

 何も食べてないでしょう。温めてくるから座って待ってなさいね」


 食堂に入るとセリアさんが待っていてくれたようだ。

 お言葉に甘えて、椅子に座って料理を待つ。


 その間にステータスを確認しておこうか。


++++++++++

 名 前:ディックス

 年 齢:10歳

 レベル:8

 経験値:0 / 1,713

 ジョブ:Fund Manager

 筋 力:63 →71(+8)

 敏 捷:67 →75(+8)

 器 用:36 →52(+16)

 知 力:14 →26(+12)

 スキル:All is Money、Money is All、Due Diligence、

 Acquisitions、Leveraged Buyout、Carve Out、剣術

 Acquisitions:スライム、ワーム、ジャイアントラット、ホーンラビット、

グリーンスライム、アンデッド(新規)

 Acquisitionsスキル:酸攻撃+、締め付け、引っかき、突撃、迷彩、調薬(新規)

 借 金:▲3,285,590G

++++++++++


 また大きくステータスが上がったな。

 特に今まであまり上がってなかった知力が倍近くになった。

 そして過去最大の借金で300万G超えか…

 また返済生活の始まりだな。


 確認しているとセリアさんが食事を持って帰ってきた。


「いただきます」


 遅い時間にはなったが、変わらない落ち着く味だ。

 食事をしながらセリアさんに今日の討伐の様子と、Acquisitionsで獲得したステータスとスキルを説明する。


「調薬のスキルはどう使うつもりなの?」


「薬草はいくらでも出せるので、ポーションを作って自分で使ったり、売ったりしたいと思っています」


「売るならスワンさんに相談しなさい。

 彼女は薬師のジョブ持ちだから、調薬の仕方とか売り方とか教えてもらえるわ」



 そういえば、そんなことを聞いたことがあったような。

 明日は休みだし、スワンさんに調薬について教えてもらおう。



xxxxxxxxxx

所持金:0G

借金:▲3,287,190G

xxxxxxxxxx

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