44話:再び討伐依頼
ゴブリンの討伐依頼達成後の休暇明け。
今日からは再び街の北の森での討伐で稼ぐ日々である。
他にやりたいこと、やらなきゃいけないことが無いとも言える。
稼ぐこと、戦闘経験をさらに積むこと。これだけである。
そこからしばらくは同じような日々が続いていった。
5日間で約40万Gを稼ぎ、今日はレッサーベアを2体倒したこともあって87,000Gと最高額を更新した。
借金は439,090Gまで減ったので、このペースならあと6日で返済できそうだ。
◇◇◇
1日休暇を挟んだ後も引き続きひたすら討伐をして稼ぐ日々だった。
5日間で約41万Gを稼ぎ、今日は87,100Gと最高額をわずかに更新した。
借金は34,170Gとなり次の1日で返済となるはずなので、街に帰りながら次の資金の使い道を考える。
まず1つ目の候補はレベルアップである。
レベル9に上げるには171,300Gであり、ステータス+1あたり34,260Gとなっている。
2つ目の候補はAcquisitionsである。
ただ、こちらは次はハニービーかなと思っているが、前回のグリーンスライムが133万Gであり、前回のグリーンスライムの際に予想した通りだった場合、Acquisitionsを1体追加するごとに1.75倍くらいになるので230万Gくらいにはなるだろう。
ステータスはグリーンスライムの+30より多いだろうけど+30と仮定すると、+1あたり76,600Gくらいとなる。
レベルアップの倍くらいになるのでレベルアップが優先かな。
3つ目の候補は装備の強化である。
剣も防具も北の森での戦闘を考えて購入したものだが、今後さらに強いモンスターのいる場所、それこそダンジョンに行くなら買い替えが必要となるだろう。
ただ、すぐに北の森以外に行く予定は無いので、優先度は低いかな。
4つ目の候補はポーションの補充である。
中級ポーションを1つではなく複数持っておく、もしくは上級ポーションを持っておくというのは考えられるが、装備と同じで北の森での戦闘なら不要なのでこちらも優先度は低い。
こうやって並べると、とりあえずはレベルアップかな。
レベル10に上げるのも257,000Gでステータス+1あたり51,400Gなので、Acquisitions前に10レベルまでは優先して上げた方が良さそうだ。
街に戻り、いつも通り冒険者ギルドに納品に向かう。
「ディックスさん、もし可能であれば討伐依頼を受けていただけませんか?」
「えっ、またですか?うーん。内容だけ聞いておきましょうか」
「この街から西の道沿いに1時間ほど歩いた場所に墓地があるのですが、そこにアンデッドが出現しまして、それの討伐依頼となります。
確認されている数は約50体。
街に近いこともあり、クロス領軍が主導するもので、そこへの助っ人という形になります。
なお、アンデッドは夜間に活動するため、夜間に討伐となります。
明かりは軍の方で用意されますし、アンデッドを倒すために必要となる聖水も軍が用意します。
明日の日暮れ前に西門を出発して討伐後、朝までに戻って来る予定とのことです。
報酬は参加することで3,000G、1体討伐につき追加で2,000Gになります」
「アンデッドですか。どういうモンスターなのでしょうか。
また、聖水が必要というのはどういうことでしょうか」
「アンデッドは特殊なモンスターで、聖水か光属性魔法でないと倒せないモンスターになります。
バラバラに斬り刻んでも、数日後には復活してしまう性質があります。
また、アンデッドは死んだ人間が元になっているモンスターで、その元となっている人間の強さに応じた強さになっています。
そのため、剣が上手い個体、格闘が上手い個体、魔法を使う個体と様々です」
「そんなに色々なんですね。
それでも種族としてはアンデッドという同一の種族なのでしょうか」
「はい。過去に鑑定スキル持ちが確認しましたが、種族は同じでした。
しかし、それぞれの個体でステータスもスキルも異なっていましたので、人間という種族は同じでも獲得しているスキルが違うというのと同じ形になっています」
なるほど。ということは、個体によってはモンスターが持っていないようなスキルを持っている可能性があるのではないだろうか。
それなら、私が欲しいスキルや役に立ちそうなスキルを持っているアンデッドを探して、Acquisitionsするというのもありなのではないか。
欲しいスキルか。
投擲スキルは欲しいが、これは鍛錬で手に入るだろうからAcquisitionsで狙う必要はないと思う。
気配察知は欲しいな。いつ獲得できるか分からないし、どうやればいいかも分からない。
けれど、高ランク冒険者がほとんど持っているということはそのうち自然と手に入る可能性も高い。
そうなったら他に欲しいものか。
一番に思い浮かぶのは魔法だ。
近接戦闘は問題ないが遠距離攻撃手段が欲しい。
そのために投擲スキルを獲得できるように鍛えているわけだし。
また、光魔法であれば回復もできるので、いざという時のためにあったら便利だろう。
回復という目的なら調薬スキルもいい。
素材となる薬草はいくらでも手に入るので、それを自分で調薬してポーションにして使えばケガをしても安心だ。
さらに作ったポーションを売ればそれで稼ぐこともできる。
他に思い浮かぶのは調理や鍛冶、計算とかだけど、そこは必要性を感じない。
まぁアンデッドがそういうスキルを持っていたらくらいの願望にしておこうか。
「一旦院長に確認してから回答でも良いでしょうか」
「はい。お手数ですがよろしくお願いします」
今回は資金よりも何かスキルを手に入れるのが目的だ。
だから、報酬は少なくても構わない。
孤児院に戻って院長に依頼の話を伝えるが、ゴブリン討伐を1度しているのであっさりと了承を得た。
そこからすぐにギルドに戻って依頼を受注した。
本来は明日は休みの日だが、午前中に北の森で稼いで借金を返済。
その後街に戻って少し休んでから、軍と一緒に西の墓地に向かうという流れになりそうだ。
いいスキルに出会えるといいな。
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所持金:0G
借金:▲34,170G
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