43話:討伐依頼③
タクト村で迎えた朝。
朝食前に軽く鍛錬をしてから朝食をいただく。
昨日の夕食と同様にたっぷりでお腹いっぱいになった。
朝食後は宿でもらった弁当を手にして昨日の巣に向かう。
道中のモンスターを倒しながら進み、巣を見つけるが周りにゴブリンはいなそうだ。
代わりにレッサーウルフが2体いたが、ササッと倒す。
放置したらさっきのレッサーウルフのように別のモンスターが住み着くんだな。
ということで、早速巣を壊す。
昨日村長に巣を壊す方針を伝えると、燃やして欲しいとお願いされて着火用の器具を借りたので、剣でざっくりと壊してから1箇所にまとめて火をつける。
火が収まるまで周囲を警戒していたが、新しいモンスターはやってこなかった。
1時間ほどで火は収まり、再度マイカードを確認しても完了になっているので、タクト村に戻る。
村長に巣を燃やしてきたことを伝えて器具を返して、早めの昼食を食べてから領都に向かう。
寄り道をすると夜になりそうなので、行きと同じくモンスターは出てきたのだけ倒すことにする。
無事に夕方には領都に到着した。
冒険者ギルドに立ち寄り、任務完了の報告をする。
「依頼の完了を確認しました。こちらが報酬の20,000Gになります」
初めての討伐依頼は無事に完了した。
正直、北の森で討伐した方が稼げたが、一度は討伐依頼を経験しておきたかったので仕方ない。
次からは余程の旨味が無ければ断ろうかな。
冒険者ギルドを後にして孤児院に帰る。
「セリアさん、スワンさん、ただいま帰りました。
感想とかは夕食後に報告します」
「はい、おかえりなさい。無事で何よりですよ」
2日ぶりの孤児院の夕食。
やっぱりこれが良い。
夕食後に片付けを手伝ってからセリアさんの元に向かう。
「依頼は問題なく完了しました。
とはいえ、移動時間と報酬を考えるとあまり依頼は受けたくないなと思いました。
北の森でモンスターを討伐している方が稼げますし、孤児院の食事も食べられないですから」
「そうですか。ケガも無いですか?」
「はい、無傷です。ゴブリンの数は多かったですが、気づかれないように気をつけて各個撃破をした結果、集団戦になったのは最後の7体くらいだけでしたので」
「分かりました。ひとまずお疲れ様でした。ゆっくり休んで下さいね」
「はい。今日の分のレッサーウルフとレッサーベアの肉はスワンさんに渡しておきます」
セリアさんに報告を終えて、キッチンにいたスワンさんに肉を渡してから眠りにつく。
◇◇◇
翌日は昨日一昨日を含めて5日連続での討伐だったので休みにした。
特段やりたいことも無いので、いつも通り鍛錬中心で過ごそうかな。
朝食を終えてから、投擲を中心に鍛錬を進める。
「ねえディックス。討伐依頼ってどんな感じだったのか教えてよ」
鍛錬をしているとヴェロニカが話しかけてきた。
「どんな感じって言われてもな。
隣の村まで行って、ゴブリンを討伐して巣を壊してきただけだぞ」
「この街の外ってどんな感じだった?」
「北の森と南の草原の間に道があるだけだったな。
タクト村もこの街より小さくて特に見るものもなかったぞ。
そんなに街の外に興味があるのか」
「もちろんよ。どれだけ広いのかな、走り回ってみたいなって思うもん」
「本当にヴェロニカは走るのが好きだな」
ヴェロニカと何気ない会話をしながら、一緒に鍛錬を続ける。
「あれ?今日はノクスは一緒じゃないのか?」
「今日は本が読みたいらしくって、スワンさんと何人かの子と一緒に領主館の資料室に行ったわ。
いつも一緒ってわけじゃないわ」
必ずセットってイメージがあったけどそうじゃないんだな。
祝福を与えられたら別々の道に進みそうだし、徐々に慣れていく方が良いよな。
1日中鍛錬を続けて、その日を終えた。
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