表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファンドマネージャー ~モンスターをM&Aして強くなる~  作者: 祐祐


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/50

38話:レッサーベア

 グリーンスライムをAcquisitionsした翌日。

 まだ上昇したステータスに身体が慣れていないが、今日1日で慣れるだろう。


 それよりも借金である。

 124万G。1日6万G稼いでも20日くらいか。

 休暇も考慮すると1ヶ月くらいか。

 それだけの力を前借りしているのだから、しっかり使いこなさないといけない。



 北の森に到着してからは走り回る。

 ステータスが上昇したので、さらにスピードは上がり、疲れにくくなり、討伐数を増やせそうに感じる。


 1日を終えて、ステータスにも完全に慣れた。

 稼ぎも過去最高ではないが67,700Gとなり、借金は1,173,780Gとなった。


◇◇◇


 グリーンスライムのAcquisitionsで上昇したステータスに身体も慣れた。

 いよいよ遂に今日はレッサーベアを狙う。

 レッサーベアは北の森の中でもさらに北に生息しており、そのエリアには今までは近づかないようにしていた。

 だが今日からは北のエリアに足を踏み入れる。



 ゴブリンやレッサーウルフを見つけて倒しながら北に進んでいく。

 レッサーベアがいるエリアに近づくと、徐々に雰囲気が変わっていくように感じる。

 なんとなく空気が重いというか、レッサーベア以外のモンスターの警戒度が高い気がする。


 グゥォ

 バキッ


 進んでいくと何かの低い声が聞こえてきた。

 同時に木が折れたような音が聞こえる。


 音の発生源には何かモンスターがいる可能性が高いと考え、慎重に近づいていく。

 音をたてないように木々をかき分けながら進んでいくと、木の向こう側に大きな影を見つけた。


 大きな影は地面にある何かの上にのしかかり、喰らいついているように見える。

 あれが恐らくレッサーベアだろう。

 立ち上がっていないので正確には分からないが、体長は2mを超えている。両腕も広げれば2m近いだろう。

 喰らいついている口には鋭い牙が、押さえつけている手にも鋭い爪が見えている。

 巨体による圧倒的なパワーと、鋭い牙と爪による攻撃が非常に危険なモンスターである。

 体毛も身体を守るように分厚く、弱い攻撃を防いでしまうという。


 こちらから攻撃するにせよ、カウンターで攻撃するにせよ、少なくともレッサーウルフを一撃で倒すくらいの力で攻撃しないといけない。

 倒した獲物を食べることに夢中になっている今のうちに、背後から一撃を与えたい。



 慎重に木に隠れながらレッサーベアの背後に周り込む。

 まだこちらに気づいていないようだ。


 残り10mといった所か。

 呼吸を整えて、迷彩のスキルを発動させてから飛び出す。


 残り3mまで近づき、剣を持ち上げ上段から振り下ろす。

 まだ気づいていないと思っていると、突如レッサーベアが身体を持ち上げ立ち上がった。

 立ち上がったことで攻撃を当てる場所との距離が変わり、剣の根本付近でレッサーベアを攻撃する形になってしまった。


 それでも全力で振り下ろした剣は、レッサーベアの右肩にわずかに食い込んだ。

 根本付近で威力が弱まったとはいえ、これしかダメージを与えられないのかと驚くが、カウンターを喰らわないように、急いで剣を引き下ろしながら薄く背中を斬り裂いた。

 背中へのダメージは皮一枚を裂いた程度だが、それでもしっかりと体毛が血に染まりだしている。


 急いでレッサーベアから距離を取ると、直後にレッサーベアの左腕が振り回された。

 カウンターを警戒して動いたので避けることはできたが、やはりこの体格から繰り出される攻撃は強力そうだ。


 ここからはカウンター狙いで動く。

 まずは他のモンスターと初めて戦った時と同じ様に、回避重視の上でレッサーベアの動きをよく観察して、どこから動き出すのか、どの程度の攻撃範囲なのかを見極めていくのだ。

 じっと動くのを待っていると、レッサーベアが左腕を振りかぶったので、左へ大きめに回避する。


 身体の大きさから予想した攻撃範囲とほぼ同じ場所を左腕が通り過ぎる。

 続けて右腕でも攻撃をしてきたが、これも回避する。


 2度の攻撃で攻撃範囲は把握できたので、カウンターを狙う。

 右腕での攻撃の後、体勢を立て直してこちらを睨みつけていたレッサーベアが、左腕を振り上げて攻撃を仕掛けてきた。

 攻撃範囲の予想のわずかに後ろまで下がると同時に、左腕の爪を目掛けて剣を左下から斬り上げる。

 レッサーベアの爪と激突した剣は、お互いに後ろに弾かれる形となった。


 ステータスではこちらの方が勝っていそうだが、さすがにあの巨体から繰り出されると相打ちということか。

 レッサーベアから一旦距離をとって、体勢を立て直す。


 レッサーベアも体勢を立て直し、左腕で横薙ぎの攻撃を仕掛けてきた。

 今度も攻撃範囲のわずかに後ろまで下がり、剣を左側下から斬り上げて左腕の肘を狙って攻撃する。

 予想通りの動きの左腕を剣の芯で捉え、左腕を深く斬り裂いた。


 血を浴びないように大きく離れ、レッサーベアの様子を見る。

 左腕からは大量の出血が滴り落ちている。

 そのことを気にもとめず、レッサーベアは右腕で攻撃を仕掛けてくる。

 やはりモンスターは闘争本能が強いのだろうか。


 左腕からの血飛沫に注意しつつ、左側に回避しながら、右腕に横薙ぎに攻撃をする。

 手首の近くから肩近くまでを浅く斬り裂くことに成功し、さらに右腕の動きは鈍くなった。



 その後もカウンターを繰り返し、両腕がほぼ使えなくなったタイミングで顔面目掛けて酸攻撃を放った。

 腕でかばうことができずにもろに酸攻撃を浴びたレッサーベアは転げ回り、それに上手くタイミングを合わせて顔面に剣を突き立てた。


『All is Moneyの効果が発動しました。

 経験値と素材がお金に変換されました。8,400Gを獲得しました』


 無事に無傷でレッサーベアを倒すことに成功した。

 初撃で右肩にダメージを与えられたのが大きかった気がする。

 あれのおかげで、ほぼ最初は左腕で攻撃してくるようになって回避が楽だったからな。


 稼ぎは8,400Gか。経験値を45ももらえる大物だけある。

 レッサーウルフの1.5倍か。



 目的のレッサーベアを倒せたが、他のモンスターと比べてやはり疲れる。

 一発でも喰らったらヤバそうという緊張感が疲労の原因だろう。


 少し休んでから、残りの時間はレッサーベア以外だけを討伐するようにした。

 明日は休みだし、休み明けに再度レッサーベアを無傷で倒せたら、ギルドに納品しよう。


 レッサーベアを倒した成果もあり、今日の稼ぎは73,100Gと初の7万G超えとなった。



xxxxxxxxxx

所持金:0G

借金:▲1,168,380G

xxxxxxxxxx

良かったと思ったらブックマークやリアクションをいただけるとありがたいです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ