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ファンドマネージャー ~モンスターをM&Aして強くなる~  作者: 祐祐


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33/49

33話:ハニービーズ

 レッサーウルフを初討伐した翌日。

 今日も変わらずに北の森で借金返済である。

 昨日は1日で5万G近く稼げたので、これからは5万G以上を毎日稼げるだろうか。

 よくここまで稼げるようになったものである。と思うが、普通の人はこれだけ倒して素材を売却しても7,000G程度の稼ぎにしかならない。

 レッサーウルフとレッサーベアを安定して倒せるようにならないと、冒険者として稼いで暮らしていくのは厳しいのだろうな。



 北の森に到着したので、今日も走りながらモンスターを探す。

 ゴブリンは常に複数体いるのが当たり前だと思って、1体倒してもすぐに周囲をチェックするように気をつけることで、最初のような危ない目には合わないようになっていた。

 レッサーウルフは、2体目、3体目と戦闘経験を積むにつれてカウンターを上手く当てられるようになってきた。

 また、フェイントを交えるとレッサーウルフがそれに反応して動いてくれるため、流れ作業の中に組み込めないかと練習を始めた。


 結果として、今日はグリーンスライム4体、ハニービー5体、ゴブリン4体、レッサーウルフ3体、合計52,700Gと今日も最高額を更新して、借金は549,610Gとなった。

 翌日も変わらずに討伐に取り組み、47,200Gの稼ぎで借金は502,580Gとなった。


◇◇◇


 連続5日目。

 前日までと変わらずに討伐に取り組み、対レッサーウルフの動きが身に付いてきた頃にハニービーと遭遇した。

 視界には2匹のハニービーがいる。

 ただ、少し右奥からそれとは別のハニービーと思われる音が聞こえてくる。


 3匹以上は確定か。安全性を優先すれば見逃す所だが、稼ぐペースをさらに上げるにはどこかで数の多いハニービーとの戦闘をしないといけないだろう。

 レッサーウルフも倒せるようになっているし、巣ほどの多さで無ければ問題ないはずだ。

 それに見えない3匹目が来る前に手前の2匹を倒せばいいのだ。


 戦うことを決心して、手前の2匹に向かって走り出す。

 いつもならカウンターで倒しているが、1匹くらいはカウンターではなく、こちらからの攻撃で倒して数を減らしておきたい。

 接近していくと2匹がこちらに気づいた。

 だがそれは構わずに2匹同時に当たるように剣を左から右へと薙ぎ払う。


『All is Moneyの効果が発動しました。

 経験値と素材がお金に変換されました。3,000Gを獲得しました』


 剣は左側のハニービーを両断したが、右側のハニービーには避けられた。

 先制攻撃で2匹倒せたら良かったが、気を取り直してカウンターに切り替える。


 そして、このタイミングで奥からハニービーがこちらにやってきた。

 仲間がやられたことを察知したのだろうか?

 増援が来る前に1体を先に倒したかったが、攻撃を仕掛けてこなかったために増援と合流されてしまった。


 増援は想定よりも多くて4匹もいたので、合計で5匹を相手にすることになってしまった。

 5匹相手か。早く数を減らすべきか、回避優先でチャンスを待つべきか。

 いや、まだ近くにハニービーがいないとも限らない。

 早く数を減らすように最初からカウンターを狙おう。


 5匹のハニービーはこちらを焦らすように、上下左右に動いてはいるが攻撃はしてこない。

 さらに増えたらマズイ。リスクを承知の上で前に右足を踏み出す。


 その動き出すタイミングを待っていたのか、5匹のハニービーが同時にこちらに攻撃を仕掛けてきた。

 身体の中央と上下左右の計5箇所を狙った動きであり、こちらは足を踏み出したことですぐに回避行動に移れない!

 最小限の被害に抑えるためには左右か下に避けつつ、避けきれない1匹は剣で防御するしかない。


 瞬時の判断で踏み出した右足の力で左前方に転がり込む。

 転がりながら、左と下を狙ってきたハニービーが追ってきていそうな場所に剣を差し出す。


 転がり込むことで胴体への攻撃は避けられたが、下を狙ってきたハニービーの攻撃が剣を差し出した右腕の防具の隙間に突き刺さった。

 痛みに耐えながら、確実にそこにハニービーがいると分かっているので、左手で酸攻撃を放つ。

 放たれた酸は腕を刺しているハニービーに直撃し、腕から離れて地面に墜落した。

 墜落したハニービーにすぐさま剣を突き刺す。


 負傷はしたが1体倒した。

 剣を左手に握り変えて、残りの4体に向き合う。

 相手の防御力は低いので、冷静に正確に当てることに集中する。


 ハニービーは1体やられたのに怒ったのか、今度はこちらの動きを待たずに4体が連続で攻撃を仕掛けてきた。

 痛みで集中力が落ちているが、いつもの流れ作業の動きは身体に染み付いている。

 右側に避けながら、左手に持った剣を振るっていく。


 しっかり回避はできたが、こちらの攻撃が当たったのは1体だけ。

 それでもしっかりと墜落したので、これで残り3体。



 その後も1体ずつカウンターを当てていき、なんとか全てを倒した。

 周りを見渡して、ハニービーの増援がいないことを確認する。

 全てを倒せたことを確認したので、カバンから中級ポーションを取り出して、刺された右腕に振りかけ、その場に座り込む。



 なんとかなったけど、今のは危なかった。

 5体と対峙した時の最初の対応がまずかった。

 カウンターで対応すると決めたのに焦ってこちらから攻めにいこうと動いてしまった。

 ちゃんと待っていれば4体になった後と同じように無傷で倒せたはずだ。


 そして、5体からの攻撃に対して、あそこは避けるだけにして剣を出すべきじゃなかったのだろうか。

 いや、その場合は足や他のパーツを狙ってきていたはずで、代わりに腕を狙われたと考えられる。

 あそこでは最善だったのかもしれない。うーん。分からない。


 ポーションが効いてきたのか右腕の痛みは治まってきた。

 反省はこれくらいにして、時間は早いが今日はこれで帰ろう。

 精神的なダメージも大きかった。



 その後、街に戻る途中でも数体のモンスターを倒していく。

 ハニービーは多く倒せたが、早く帰るためそれ以外のモンスターの討伐数は少なく、今日の稼ぎは合計45,400G、借金は457,340Gとなった。



 孤児院に帰ってからも身体を休め、夕食後は早めにベッドに入って、再び今日の反省をする。

 最初の2体を同時に倒せなかった、そして増援が来る前にもう1体倒しておきたかった。

 そう考えると、カウンターもいいのだがカウンターではなく酸攻撃以外のこちらから攻めていく攻撃手段をもっと磨いていかないといけない気がする。

 やはり投擲かな。もっと投擲の鍛錬に力を入れて、討伐中もスキルを獲得する前から投擲でモンスターを倒すように動くべきかな。

 あとは複数のモンスターを同時に攻撃できるような範囲攻撃か。酸攻撃も広範囲になるが、その場合はより威力が減ってしまうので難しい。

 もう1つは味方を増やすことかな。このスキルがあるのでパーティーを組むのは難しいだろうが。



 悩み続けていると、いつの間にか眠りについていた。

 


xxxxxxxxxx

所持金:0G

借金:▲457,340G

xxxxxxxxxx

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