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ファンドマネージャー ~モンスターをM&Aして強くなる~  作者: 祐祐


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22/49

22話:鍛錬機材

 レベル6に上がった翌日。

 今日からはまたひたすらにお金を稼いで貯めていかないといけない。


 昨日寝ながら考えたが、まずレベル7に上げよう。

 ジャイアントラットのAcquisitionsの方が効率はいいけど、260,000Gも貯めるより76,100Gで先にステータスを上げた方が良いと判断した。


 その後にジャイアントラットのAcquisitions。

 これによりステータスが+20、4レベル相当の強化になり、スライム、ワームの分と合わせると8.6レベル相当となる。レベル7になっているので、合計15.6レベル相当のステータスとなり、ここまでいけば北の森で問題なく活動できるだろう。

 慎重すぎるかもしれないが、安全性の確保は重要である。



 鍛錬と朝食を終えて今日の討伐を始める。昨日のレベルアップによりステータスは上がったが、Acquisitionsほどの上がり幅ではないので戦闘での違和感は無い。

 ただ、筋力と敏捷の向上によりスタミナとスピードが上がったので、走ってモンスターを探すスピードが上がり、遭遇できる数が増えた。

 結果、今日はスライム10体、ワーム10体、ジャイアントラット4体、ホーンラビット1体、合計20,600G、所持金は29,870Gとなった。


◇◇◇


 また翌日、翌々日も変わらずに討伐に向かう。

 2日間で所持金は72,670Gまで増え、昨日は21,850Gと最高額を更新した。

 これで明日の昼にはレベルアップが可能になるだろう。


 討伐中に、草原の東側や街の東西から伸びる街道の南側の方がジャイアントラットとホーンラビットの比率が高いとか無いだろうか、と思って帰りに冒険者ギルドで分布を確認してみたが、ジャイアントラットとホーンラビットが特に多いエリアというのは無いようだった。

 そういうエリアがあればもっと稼げたのに残念。


◇◇◇


 連続討伐の5日目。

 今日はレベルアップが目標である。あとはひたすらに稼ぐだけだ。

 そういえば、と朝食時に鍛錬の投擲用機材の製作をお願いした2人に様子を聞いてみたが、予定よりも早くもうすぐ出来上がるそうだ。

 どんな出来になるのだろうか、待つのも楽しいものだ。


 朝食後は討伐に向かい、午前中にスライム2体、ワーム2体、ジャイアントラット1体を倒して、合計4,000G、所持金は76,670Gとなった。

 昼休憩には少し早かったがレベルアップをしたかったので早めの昼食にする。


++++++++++

 名 前:ディックス

 年 齢:10歳

 レベル:6 → 7

 経験値:0 / 1,142

 ジョブ:Fund Manager

 筋 力:32 →34(+2)

 敏 捷:32 →34(+2)

 器 用:18 →19(+1)

 知 力: 8 → 8(+0)

 スキル:All is Money、Money is All、Due Diligence、Acquisitions、剣術

 Acquisitions:スライム、ワーム

 Acquisitionsスキル:酸攻撃、締め付け

++++++++++


 強化幅はいつも通り、次のレベルアップに必要な金額も予想通り114,200Gであり、ステータス+1あたり22,840Gとなった。


 今日の目標は達成したので、次の目標はジャイアントラットのAcquisitionsである。

 最低額でも、Acquisitionsが260,000Gの1割減で234,000G、Due Dilligenceで2,000G、合計236,000Gであろう。

 250,000Gを超えてジャイアントラットに遭遇したら狙おう。


 昼休憩後も討伐に取り組み、所持金は16,320Gまで回復した。

 レベルアップによるステータス向上程度なら身体に慣らす必要はもうほとんど無いな。


◇◇◇


 翌日は5連続討伐の後なので休みにした。

 夕方まで孤児院の手伝いをして過ごしていると、庭からチタンとクリフが戻ってきた。


「ディックス、ちょうど良かった。

 依頼されていたやつが完成したぞ」


 声を掛けるとちょうど投擲用の機材が完成した所だと伝えられた。


 早速確認のために庭に向かう。

 そこには依頼通りの機材が置かれていた。

 すぐに機材から離れて球を投げてみる。球はバランスよくまっすぐに飛んでいき、機材の中央に作られたポケットに入る。ポケットは全部で5つ、球は全部で8つ用意されていた。

 残り3つを先程とは異なるポケットを目掛けて投げる。ポケットは大きさや高さが異なり、入れる難易度もそれぞれ違っており、小さめのポケットを狙った4球のうち3球は外れてしまった。

 もっと距離を取ったり、不安定な体勢から投げてみたりすれば良い鍛錬になりそうだ。



「ありがとうございます。依頼通りです。

 こちらで問題ありませんので、球を追加で作ってもらえませんか?」


「そりゃ良かった。ただ、球はまだ追加で必要か?」


「ダメになった時に追加で作っていただくのは面倒でしょうし、この機材なら小さな子たちの遊び道具にもなりそうなので沢山あって困ることは無いと思いますので」


「それならいいですね、作りますよ」


「良かったです。ジャイアントラットの皮は部屋にあるので、すぐに持ってきますね」


 材料のジャイアントラットの皮については、ギルドに明日納品しようとしていた分と誤魔化して、部屋に戻ってからMoney is Allで5つ準備してきた。



「持ってきました。クリフさん、こちらでお願いします」


「はい、これで作りますね。

 あと、10,000G払います」


「えっ!?ディックスどういうこと!?」


 そして素材を渡すタイミングで10,000Gも渡した。


「いやいや、もらえないって!」


「ダメです。

 ちゃんと対価は払わないといけないし、貰わないといけないです。

 そうしないと孤児院の中で損をする子が出てしまうかもしれません。

 10,000Gが対価として適正か分からないので少ないなら言って下さい」


「はあー、分かったよ。十分な金額だからこれで大丈夫だよ、ありがとう」


 クリフさんに断られそうになったけど、もらってもらえて良かった。

 ただ、本当に十分だったのかな。セリアさんに聞いてみるか。


 セリアさんに聞くと、ディックスの買った剣で分かるように見習いの商品はかなり安い、10,000Gならいいところじゃないか、ということだったのでちょうど良かったのだろう。



xxxxxxxxxx

所持金:5,320G

xxxxxxxxxx

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