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この連載作品は未完結のまま約3ヶ月以上の間、更新されていません。

SKY RUNNER -空の向こうへ続く風は-

作者:じゃがマヨ
アストリアは、空に浮かぶ森と草原の村だった。風が生まれる谷、星が降る丘。人々は空に語りかけ、風に名を呼ばれることで大人になった。
トレインもまた、いつか己の名を、空に刻むことを夢見ていた。

ギルド試験“風裂祭”は、ただの力比べではない。
天空の流れを読み、漂う島々を渡り、失われた言葉を拾い集める、古き誓いの儀式。
スカイタウンに集う若き挑戦者たちにとって、それは「風と契約する」ための初めての“空の航海”だった。

村の長老ダリオンは、かつて“空を渡る者”として名を馳せた伝説のスカイランナーだった。
老いてなお鋭いその眼差しは、トレインに多くを教えた。
風の呼び方、空の罠の見抜き方、そして、何よりも「耳をすませること」。

「風は声を持っている。だが、聞こうとしなければ決して語らない。
 空に愛されたければ、まず自分が、空を愛せ」

その言葉を胸に、トレインは何度も村の外れの断崖へ足を運んだ。
夜ごとに吹き抜ける高空の風に、名もなき星のきらめきに、彼は小さな誓いを立て続けた。

だが、世界は静かに、確実に、崩れ始めていた。

帝国ヨルムンガンド──氷の王座に君臨するガーランドと、オシリスの神核を掲げるその軍勢は、既に四つの大陸を掌握し、神の庭に血の色を滲ませていた。

自由の地ヴェントゥスもまた、例外ではなかった。
帝国の飛行艦隊が空の霧を裂き、漂流島の上空に影を落とし始めたのだ。
大陸中枢の浮遊都市群では、目に見えぬ「占領」の兆しが静かに進行していた。

それでも、アストリアの村人たちは信じていた。
風が、まだ彼らを守ってくれることを。
空は、誰のものでもないということを。


ある日、断崖の上に佇むトレインのもとへ、吹きすさぶ風に乗って奇妙なささやきが届いた。

「──忘れられた時間が、風の中に眠っている」

それは、すべての始まりだった。

風裂祭のために旅立とうとするトレインの前に、
名もなき死者たちの声が、風とともに蘇りはじめる。

そして彼は、まだ知らなかった。
自らが拾い上げる一片の“言葉”が、
やがて十二の大陸すべてを巻き込み、世界そのものの運命を紡ぐ糸となることを。

──これは、忘れられた記憶を拾い、
  まだ見ぬ未来を切り開く者たちの、物語である。
第1章 空の旅路へ
プロローグ
2025/04/27 02:05
第1話
2025/04/27 02:08
第2話
2025/04/27 02:11
第3話
2025/04/27 02:43
第4話
2025/04/27 15:43
第5話
2025/04/28 22:45
第6話
2025/05/01 00:11
第7話
2025/05/01 01:23
第8話
2025/05/01 01:42
第9話
2025/05/01 23:34
第10話
2025/05/02 00:16
第11話
2025/05/02 00:55
第12話
2025/05/02 01:25
第13話
2025/05/03 23:32
第14話
2025/05/04 19:57
第15話
2025/05/04 20:07
第16話
2025/05/04 20:23
第17話
2025/05/04 20:22
第18話
2025/05/04 20:52
第19話
2025/05/04 21:40
第20話
2025/05/04 22:19
第21話
2025/05/06 21:19
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