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9:学校で教えられた、運動する意味に共感できない。
鬼から解放され、朝のHR。
受けも良かっ、いや、キツかったっす。はい。
まあそんなこんな今日は特に何もなく終わる。
翌日。
「り~んちゃん!」
鬼だ。後ろに高井もいる。
「ねぇね、来週の大会出ようよ」
・・・大会?鬼が入ってる陸部の?
「もしかして凜ちゃん、大会知らない?」
頷く。
「じゃあ説明して進ぜよう」
―—— 大会とは、学期に一度開催される虫を操作して戦う武道大会のこと。シングルとチームの二種目があり、チームは三から四人。シングルの優勝者とチームの優勝チームには、戦後に創られた新教科、機械操作の単位が貰える ———
なるほど。それで、私、鬼、高井の三人で出ると。
「断る」
「えぇっ!何で?」
私は蟻を七体同時に操れる。機械操作の実技の単位は取れてるし、別に今更。
「むぅ。・・・じゃあ、今日のところは勘弁してやろう!」
何様やねん。