2:人が怒るタイミングって分かんないよね。
危な・・・。 ギリ間に合った。
よし、寝よう。
昼時。
肩を叩かれる。それもだいぶ強めに。
「よーぅ。今日も持ってきてんだろーなー?」
無言で頷く。いつも思うけど親との仲が悪くて作ってもらえない自分で作れよ・・・。
「よっし。鞄漁っとくな」
これも頷く。いつものように。
クラスカースト一位の高井嶺とその他取り巻きがロッカーの方に向かう。
「あの」
歩いてきたクラス委員が声をかけてくる。
「・・・・・・・・・」
無言で見つめると少したじろいだけど、そのまま喋る。
「いつもお弁当渡してるけど、いいんですか?」
頷く。
「あ、そういう約束的な何かを結んでるとか?」
首を振る。
「え、じゃあ搾取的な・・・」
頷こうとしたとき、
「おい、なにソイツに話しかけてんだよ?」
「聞きたいのはこっちです。若狭さん搾取されていると・・・」
委員長を無言で制す。
「ハッ、委員長が庇われてっとか!」
そういって数秒笑っていたが、私の視線に気づいてそれを止める。
「何見てンだよ」
何と言われても・・・。
「目ぇうぜぇな」
そうっすか。
「・・・・・・!」
な、え?怒ってる?
「・・・・・・!!」
あ、怒ってるっぽいわ。
うん、やばそう。
「・・・・・・てめー。放課後校庭な。『決闘』な」
は?