FEAR
描きたかったタイトルでは、描けませんでしたが。
おそれ おののけ すくんで ひれふせ
それじゃまだ頭が高い
賢きものこそ身のほど知って ちぢこまり生きるもの
愚かなる勇敢さを嘲笑う莫れと
問いてまわるけど
風車を背負うドラゴンは
どうにも 手にあまる
抗って 誇りをまもるか
恥にまみれて 永らえるか えらぶがいいさと
選択をせまられてにぎる コイン 裏/表
汗ばむ手がふるえてるが
それは 噛み殺せない本能だから
盾も鎧も 紙切れのごとく
吹けばすぐ飛んで散る
刃こぼれと弾切れをかまえても とれる首ひとつなく
おおいなる存在へと媚びへつらうも
いわば処世術
鬣そろうグリフォンは
空を舞い 森に座す
血みどろで あおむけに寝るか
泥に顔埋め 溺れるのか えらぶ余地もなく
服従をせまられて晒す 白い腹と背を
足蹴にする輩いても
目には 消えやらぬ炎 灯せ
ドラゴンとグリフォンを出せたので、よしとします。